ウッドデッキの寿命とは?素材別の耐用年数について解説

ウッドデッキの寿命とは?素材別の耐用年数について解説

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ウッドデッキの寿命は素材によって大きく異なり、天然木で5~30年、人工木で20年以上が目安となります。ソフトウッドは5~10年、ハードウッドは15~30年と、天然木でも種類により大きな差があります。この記事では、素材別の具体的な耐用年数と、寿命を延ばすためのメンテナンス方法を詳しく解説します。

ウッドデッキは素材ごとに寿命やメンテナンス方法が異なるため、それぞれの特徴について理解しておかなければ、安全性を損なうことにもつながってしまいます。

そこで今回は、ウッドデッキに使われている素材ごとの寿命や特徴、お手入れ方法などについて詳しくご紹介します。ウッドデッキをすでに設置している人はもちろん、これからウッドデッキを設置しようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

 

1.ウッドデッキには寿命がある

一般的なウッドデッキの耐用年数は、素材によっても異なるものの、10~15年程度だといわれています。屋外で使用することが多いウッドデッキは雨風や紫外線、湿度などによる影響を受けやすく、徐々に経年劣化が進んでしまいます。

寿命に気が付かないままウッドデッキを使用し続けてしまうと、底が抜けてケガをしたり、シロアリが繁殖したりする原因ともなります。安全に使用し続けるためにも、ご使用中のウッドデッキの寿命について正確に把握するようにしておきましょう。

これらの事故を防ぐためには、ウッドデッキを定期的にメンテナンスすることが大切です。腐りや痛みのサインを確認し劣化を防ぐことで、長くウッドデッキを使用し続けることができるでしょう。

 

1-1.ソフトウッド:5~10年

ソフトウッドのウッドデッキには、杉やヒノキ、レッドシダーなどの柔らかい針葉樹がよく使われます。
自然の香りやぬくもりを感じられる魅力があるものの、耐久性は高くなく、5~10年ほどで劣化が進むことが多いです。

特に湿気や雨に弱いため、防腐処理や防虫塗装をこまめに施す必要があります。
お手頃な価格で設置しやすい一方で、長く使いたい場合はこまめなメンテナンスが欠かせません。

自然の風合いを大切にしたい方におすすめです。

 

1-2.ハードウッド:15~30年

ハードウッドのウッドデッキには、ウリンやイペ、イタウバ、セランガンバツといった広葉樹が選ばれます。
密度が高く、腐りにくく、シロアリ被害にも強い性質を備えており、15年から30年ほどの耐用年数が期待できます。

硬く重いため加工に手間がかかりますが、そのぶん高級感と耐久性を両立できる点が魅力です。
適度にメンテナンスを行えば、美しさを長く保てるので、耐久性を重視する方に向いています。

 

1-3.人工木・樹脂木:20年以上

人工木・樹脂木は、木粉と樹脂を混ぜ合わせて作られており、耐水性や防腐性に優れています。
紫外線による色あせや多少の変形は見られるものの、20年以上の寿命が期待できる素材です。

代表的な商品としてはMINOの彩木が挙げられます。

天然木のような質感を持ちながらも、メンテナンスの負担が少なく済むので、コストや手入れの手軽さを重視する方におすすめです。

 

2.ウッドデッキの寿命は素材によって違う

ウッドデッキの素材は、大きく分けて天然木と人工木・樹脂木に分けることができます。
素材によって見た目が異なるのはもちろん、寿命や耐久性、経年劣化のスピードなどにおいても違いがあります。

ここからは、ウッドデッキの素材を天然木と人工木・樹脂木に分け、それぞれの素材ごとの特徴や寿命について詳しく解説します。

 

2-1.腐りに弱い天然木ウッドデッキ

天然木は木の持つ温かみや風合いが感じられ、経年とともに色味が変化するのを楽しめるという魅力があります。ウッドデッキの素材は素朴で柔らかな自然の風合いが楽しめるため、とても人気がありますが、腐食に弱いというデメリットもあります。

天然木のウッドデッキが腐食してしまう原因は、主に「湿気や雨」です。木が水を吸収することで木を腐食させる菌が繁殖してしまい、木が腐りやすくなります。
特に、湿気が多い場所では腐食が早く進んでしまうこともあるため、湿気の多い場所に設置する際は水に強い種類の天然木を選ぶことをおすすめします。

気になる価格は、天然木と人工木・樹脂木でほぼ同等なため、施工面積や設置環境などに合わせて選ぶようにしましょう。

 

2-2.人工木・樹脂ウッドデッキは劣化に強い?

人工木・樹脂木は樹脂と木粉、プラスチックなどを混ぜ合わせたものを接着剤で固めて作られているため、湿気や雨による影響をほとんど受けません。
そのため、人工木・樹脂のウッドデッキは劣化に強いとも言われていますが、半永久的に使えるというわけではなく、必ず「寿命」が存在することを覚えておきましょう。

ウッドデッキは屋外に設置するものであるため、どれだけ綺麗に掃除をしていても、紫外線によるダメージは避けられません。紫外線ダメージを浴びると、徐々にプラスチックが劣化して、ひび割れや曲がり・反りなどが起こりやすくなってしまいます。
また、木粉が含まれている種類の場合は湿気が多く、日当たりの悪い場所に設置してしまうことでカビが発生してしまうこともあります。カビはウッドデッキの劣化や寿命を早めることにつながるため、定期的にメンテナンスが必要となることを覚えておきましょう。

外見においては、施工時の美しい色合いのまま長く楽しめますが、汚れの付着によっては変色してしまう場合があります。
また、人工木・樹脂ウッドデッキを屋外で使用する場合の耐久性は、10〜15年程度と言われています。人工木・樹脂のウッドデッキも寿命があることを踏まえた上で、ウッドデッキの素材を選ぶようにしましょう。

 

2-3.素材による違い(詳細な比較)

人工木・樹脂木の素材にはさまざまな種類があり、それぞれに耐久性や見た目の違いがあります。

以下のように比較しておくと、選ぶ際の参考になります。

素材 特徴 耐用年数 メンテナンス
樹脂+木粉 天然木の風合いに近い 約15~20年 定期清掃
100%樹脂 木粉を含まないため耐水性が高い 約20~25年 汚れたら水洗い程度
高性能樹脂(光安定剤入りなど) 紫外線による退色を抑える 約25~30年 ほぼ掃除のみでOK

樹脂+木粉タイプは、自然な木の質感を楽しめる一方で、木粉が含まれているため湿気の多い環境ではカビやコケが発生しやすい傾向があります。
100%樹脂タイプは、木粉を含まない構造なので水に強く、雨の多い地域や湿気が気になる場所でも安心して使えます。

さらに紫外線対策が施された高性能樹脂タイプであれば、退色や変形を大幅に防げるため、長期的に美しさを保ちたい方におすすめです。
それぞれのお手入れの手間や必要なコストが異なるため、地域の気候や暮らし方に合わせて選びましょう。

 

2-4.メンテナンスの影響(頻度と方法)

人工木・樹脂木は、天然木に比べてメンテナンスの手間が少ないのが魅力ですが、完全に放置してよいわけではありません。
定期的なケアを心がけることで、より長くきれいな状態を保つことができます。

基本的には、年に数回の水拭きや泥・砂の掃き掃除を習慣にし、バーベキューなどで油汚れが付いた場合は早めに洗浄してください。
また、夏の強い日差しが当たる場所では、日除けや屋根を設置すると紫外線による退色を抑えられます。

湿気の多い地域ではカビや苔が発生しやすいため、風通しの悪い場所はブラシでの定期清掃を行いましょう。
放置すると水分が溜まって素材内部から劣化が進むおそれがあります。

掃除にはデッキブラシや中性洗剤を使用し、汚れがひどい場合は高圧洗浄機を活用するのもおすすめです。
特に木粉入りの人工木は湿気がこもりやすい傾向があるため、雨や雪の多い地域ではメンテナンス頻度を上げると安心です。

これらのポイントを意識してお手入れを続ければ、人工木・樹脂木でも20年以上きれいに使い続けることができます。

 

2-5.設置環境の影響(具体例付き)

人工木・樹脂木のウッドデッキは、設置する環境によって寿命や劣化の進み方に大きく差が出ます。
気候や周辺環境に合わせた素材選びや対策をしておかないと、思ったより早くメンテナンスや交換が必要になるケースも少なくありません。

具体的な影響と対策を以下の表にまとめましたので、検討時の参考にしてください。

設置環境 想定される影響 対策・おすすめ素材
湿度が高い ・木粉入り人工木はカビが発生する
・湿気で劣化が進む
・100%樹脂製を選ぶ
・風通しを良くする
海沿い・潮風 ・塩害で表面の色あせやサビが出る
・金属部品の腐食
・高耐候性樹脂を使う
・金属部分はステンレスに
真夏の直射日光 ・表面温度の上昇で高熱をもつ
・紫外線で退色しやすい
・日除け・屋根を設置
・UVカット仕上げを選ぶ
周囲に樹木が多い ・落ち葉や虫のフンがたまる
・湿気がこもりやすい
・こまめに清掃
・防汚処理を検討
寒冷地 ・温度変化で素材の伸縮や反りが出る
・凍結でひび割れ
・伸縮性に優れた素材を選ぶ
・床下換気を確保

家族の使い方や目的に合わせて、素材や設置方法をしっかり検討することが大切です。

 

3.ハードウッドとソフトウッドそれぞれの寿命目安と耐久性

木材は木材の種類によってハードウッドとソフトウッドに分けられます。一般的に、ハードウッドはソフトウッドよりも硬い特徴があり、耐久性に優れていると言えます。

この章ではそれぞれの木材について寿命の目安と耐久性について解説します。

木材の種類 寿命目安
ハードウッド 20〜50年ほど
ソフトウッド 5年ほど

※実際には、使用環境や加工方法、木材ごとの特徴に依存します。

 

3-1.ハードウッドの寿命目安と耐久性

ハードウッドはウリンやセランガンバツ、イペなどの広葉樹のことを指します。密度が高く、硬くて重いという特徴があります。密度が高く、硬くて重いため、腐食が起きづらいメリットがあります。

ハードウッドの耐久性はとても高く、寿命の目安は20年〜50年と考えられています。

実際にはハードウッドの中でも寿命の目安にはばらつきがあるため、より詳しい寿命の目安については木材の名前で調べると把握することができます。

 

3-2.ソフトウッドの寿命目安と耐久性

ソフトウッドは、杉やホワイトウッド、赤松などの針葉樹林のことを指します。日本国内で生産されている木材も多く、調達しやすいメリットがあります。

ただし、ハードウッドに比べて、柔らかく、密度が低い傾向にあるため、腐食が起きやすい点に注意が必要です。

ソフトウッドの耐久性は低く、寿命の目安は5年ほどと考えられます。

使用環境にも依存するため、適切な加工やメンテナンスを行っていれば5年以上保つこともあります。

 

4.ウッドデッキの寿命のサインと原因

天然木は経年劣化によって色が変化し、湿気や水分などが原因で木が腐食してしまいます。対して、人工木・樹脂木は経年劣化による色の変化はみられないものの、紫外線などの影響で反りや曲がり、ひび割れなどの症状が表れるようになります。

ここからは、ウッドデッキの寿命のサインとその原因、メンテナンスの方法などについて詳しく解説していきます。

 

4-1.ウッドデッキの経年劣化

前述したとおり、ウッドデッキは天然木と人工木・樹脂でそれぞれ劣化してしまう原因が異なります。

天然木 人工木・樹脂
湿気や水分が劣化の主な原因
日当たりの悪い場所だと、腐食が早まる
紫外線ダメージが劣化の主な原因
汚れが定着すると劣化が早まる

天然木のウッドデッキを長持ちさせるためには、日当りの良い場所に設置して、防水処理のメンテナンスを定期的に行うことが大切です。さらに天然木は、虫食いができてしまうこともあるため、防虫処理を施すことも欠かせません。

対して、人工木・樹脂ウッドデッキは基本的に定期的なメンテナンスが不要です。しかし、汚れが定着すると劣化を進めることにつながるため、小まめに水拭きをしておきましょう。
水拭きでは落ちないひどい汚れは、デッキブラシやたわしでこすって落としましょう。頑固な汚れには、高圧洗浄機を使うのも一つの手です。
それでもどうしても落ちない汚れは、サンドペーパーで削ることをおすすめします。

 

4-2.ウッドデッキが腐る

ウッドデッキが腐った場合、天然木と人工木・樹脂木で表れ方が異なります。次に、天然木ウッドデッキと人工木・樹脂ウッドデッキが腐った場合、それぞれどのような状態になるのかを紹介します。

天然木が腐ってしまうのは、木材に菌が繁殖することが主な原因です。
天然木のウッドデッキに乗った際、床が沈むように感じたら寿命のサインです。ウッドデッキが腐ると床が抜けて、ケガをしやすくなるため、必ずチェックしておきましょう。

天然木ウッドデッキの腐敗や劣化を防ぐためには、防水や防虫効果の高い塗料を塗るなどのメンテナンスをしっかり行うことが大切です。ただし、外側からは見えない「内部からの腐食」があることも覚えておきましょう。

また、人工木・樹脂ウッドデッキは天然木のように素材が腐ってしまうことはありません。とは言え、長い期間にわたり紫外線ダメージを浴びることから、劣化は進んでしまいます。
加えて人工木・樹脂ウッドデッキは、原料に使われているプラスチックが劣化してきて、割れてしまうことも考えられます。

いつまでも綺麗な状態で長持ちさせるためには、やはりこまめな掃除やメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスは、天然木のように塗料を塗る必要はありませんが、こまめに水拭きをし、落ちない汚れはサンドペーパーでこすって落とすようにしましょう。

 

5.優れた耐候性と耐久性を持つ彩木ウッドデッキ

彩木ウッドデッキは、優れた耐候性・耐久性を持つ外構建材です。

紫外線による樹脂の劣化を防ぐ光安定剤を樹脂の骨格に組み込んだ特殊塗料を使用しており、サンシャインウェザーメーターでは約
30 年相当(照射時間 10000 時間の屋外暴露)で色差 3.93 ~ 7.03
を維持しています。

彩木ウッドデッキは芯材にアルミニュウム製の角材を採用し、その周囲を硬質低発泡ウレタン樹脂で覆う構造です。芯材のアルミにより強度を確保しており、ウレタンの伸縮を抑えます。

熱膨張係数は鉄やコンクリートと同様の性能を実現しており、伸縮による割れの心配はありません。

また、水にも強く内部へ浸水しない構造で、内側から腐るということもありません。劣化しにくく色の変化も少ないため、長く美しい状態を維持します。

このように、MINOが自信を持っておすすめする彩木ウッドデッキをお庭やバルコニーに取り入れることで、美しい景観を簡単に作ることができます。メンテナンスに手間がかからないため、楽に、美しい状態を長持ちさせることが可能です。

また、「ガーデンウッドデッキ」や「バルコニーウッドデッキ」などニーズに応じて、多彩な商品ラインナップから適切な彩木ウッドデッキを選ぶことができます。

詳しくはこちらをご覧ください。

彩木ウッドデッキの施工例などを確認されたい場合には、合わせてこちらのページもおすすめです。

動画>アニメで分かる彩木特徴

 

まとめ

ウッドデッキに使用する材料は、天然木と人工木・樹脂木に大別できますが、それぞれで見た目はもちろん、耐久性や寿命、経年劣化のスピードについても違いがあります。安全にウッドデッキを使い続けるためにも、素材ごとの寿命を適切に把握するようにしておきましょう。

また、天然木と人工木・樹脂ウッドデッキでは腐食や痛み、経年劣化などの表れ方にも違いがあります。それぞれのサインを見逃さず、適したメンテナンスを実施するようにしましょう。

万が一、床が抜けたり大きなひび割れができたりした際は、無理に使い続けず思い切って買い替えるのも良いでしょう。買い替える際は、使用する環境や目的にマッチした、耐久性の高いウッドデッキの購入をおすすめします。

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