【材質別】ウッドデッキの掃除方法と長持ちさせるコツを徹底解説!

【材質別】ウッドデッキの掃除方法と長持ちさせるコツを徹底解説!

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ウッドデッキは、家族やペット、友人などが集う憩いの場として重宝されています。木の温もりを身近に感じ、心地良い暮らしを叶える特別な空間です。

ただし、ウッドデッキは屋外に位置するため、十分に手入れが行き届いていない場合も多いのではないでしょうか。「ウッドデッキにカビが生えた」「ウッドデッキにツヤがない」といったトラブルに心当たりのある人は、メンテナンス不足かもしれません。

ここでは、ウッドデッキを長持ちさせるため、ウッドデッキの掃除方法・ウッドデッキのお手入れに関する基礎知識を紹介します。

 

1.【材質別】ウッドデッキのお掃除方法

ウッドデッキの掃除方法は、使われている材質により異なります。主な素材は、人工木(樹脂木)・天然木の2種類です。

人工木とは、プラスチックやアルミ、ウレタン樹脂などを混ぜて作られた「人工」の木材のことをいいます。天然木とは、その名の通り「天然」の木材です。使用素材が分からない場合は、工務店やエクステリアメーカーに確認しましょう。

それでは、材質別の掃除方法を順番に紹介します。

 

1-1.人工木のお掃除

まずは、人工木の掃除方法です。泥はね程度の軽い汚れは、水洗いを行います。全体を濡らした後に、やわらかいブラシやモップを使用し、木目に沿ってこすりましょう。

食べ物や飲み物をこぼした跡など汚れが目立つ時には、台所用中性洗剤を使用します。全体を濡らした後に中性洗剤を垂らし、水を含ませたスポンジもしくはモップなどを使い、汚れた箇所をこすりましょう。

 

1-1-2.彩木のお掃除

彩木は水を吸わないうえ、親水性の塗料を使用しているので汚れが落ちやすいです。

雨あがりなどにモップや雑巾がけをしてもらえればほとんどの汚れは落ちます。

ただ、高圧洗浄機は塗膜を痛める可能性が高いのでやめましょう。

 

1-2.天然木のお掃除

天然木のウッドデッキに対するメンテナンス方法も基本的には同様です。天然木は人工木より繊細なため、下記の手順で丁寧に掃除して、きれいな状態を維持しましょう。

① 表面の汚れをほうきで掃く
砂埃や泥をほうきで掃き、表面を掃除します。砂埃がウッドデッキの上にあるとひび割れや腐敗を招きやすく、日常的な掃き掃除が不可欠です。

② デッキブラシで掃除する
全体を濡らし、木目に沿ってデッキブラシでこすります。その後、固く絞った雑巾で、全体を拭いてください。この時にも木目に逆らわないよう、長手方向に動かします。

③1〜2日、日光にあてる
1〜2日は乾燥させ、湿気を外へと逃します。天然木は、水分を吸収しやすい素材です。不十分な乾燥では、腐朽菌が活性化し、カビやコケの増殖や色落ちを招くことがあります。

 

1-3.注意!汚れによって異なるお掃除方法

ウッドデッキ手入れでは、洗剤の選び方や洗う順番が大切です。次の表を参考に、正しい掃除方法を覚えましょう。

砂埃・靴あと ほうきを使用し、掃除します。掃き掃除で落ちない汚れは、水洗いを行いましょう。
雨染み 水洗いの後、中性洗剤を使用します。高圧洗浄機を使用する方法もありますが、ウッドデッキのワックスが剥がれるリスクを伴うため、使用は控えてください。
泥汚れ
飲み物・調味料・食べ物
コケ・藻
油汚れ 水洗いを行わず、中性洗剤を使用します。中性洗剤では落ちない汚れに対しては、ヤスリ(サンドペーパー)をあて木に巻き、表面を削ることも選択肢です。ただし、ウッドデッキを傷つける可能性を伴うため、説明書に特筆がない場合はメーカーへの確認をおすすめします。
油性マジック・クレヨンなど 奥深くまで入り込む前であれば、ヤスリで削ることにより、表面はきれいにできます。
タンニン鉄(※)による斑点 タンニン鉄洗浄用の木材洗浄剤を使用します。木材洗浄剤の使い方は、商品指定の洗浄方法に従ってください。

※タンニン鉄
木材の成分「タンニン」が鉄イオンと反応し、生じる黒い斑点。飲料に含まれるタンニンと鉄の食器が反応し、汚れが生じることもある。

 

2.ウッドデッキを掃除する際に気を付けたいポイント

続いては、庭先・ベランダのウッドデッキを掃除する際に、気を付けておきたいポイントを4点紹介します。無理に汚れを落とそうとすると、思わぬトラブルを招いてしまう可能性があります。

①強酸性・強アルカリ性洗剤・有機洗剤の使用は控える
ウッドデッキの掃除に洗剤を使用する場合には、中性洗剤(台所用洗剤)を選択しましょう。強酸性(トイレ用の黄ばみ落とし洗剤など)・強アルカリ性洗剤(洗濯洗剤など)・有機洗剤(シンナーやベンゼンなど)の使用は、ウッドデッキの劣化を早めるなど、トラブルの原因となります。洗剤選びに不安を感じる人は、工務店やエクステリアメーカーに相談しましょう。

②カビ取り漂白剤使用時は周辺環境に注意する
漂白剤使用時には、周辺環境への配慮が必要です。漂白剤を含む水が付着すると、植物が枯れるため、流す方向を工夫しましょう。プランター・植木鉢木は、離れた場所に移動させ、カビ取りを終えたタイミングで戻します。

③金属製のスポンジ・デッキブラシの使用を避ける
ウッドデッキの掃除には、モップや適度な固さのスポンジ、デッキブラシを使いましょう。金属製のスポンジ・デッキブラシは、ウッドデッキを傷つけ、腐敗や劣化の原因を産むリスクがあります。デリケートな天然木材への使用はとくに注意が必要です。

④違う種類の洗剤を混ぜない
異なる種類の洗剤を混ぜると、有毒ガスが発生し、人体に害を与えるリスクがあります。酸性タイプの洗剤使用後に漂白剤洗浄を行うなど、危険な使用は避けましょう。レモン汁や酢の汚れに対して漂白剤を使用するといった掃除方法にも、同様のリスクが存在します。商品指定の使用方法を守り、事故を防ぎましょう。

 

3.ウッドデッキを長持ちさせる2つのコツ

ウッドデッキを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。日常的なお手入れを徹底し、汚れや腐敗を防ぎましょう。

以下では、ウッドデッキに使われる天然木のメンテナンス方法・ウッドデッキ使用時の注意点をより詳しく解説します。

 

3-1.天然木は年に一度の塗装を行う

天然木の再塗装は、1~2年に1度が目安です。塗装後に乾燥させる必要があるため、よく晴れた日に作業しましょう。塗装剤は、ウッドデッキに合う色味のオイルステイン(木材保護着色剤)を使用します。

【事前準備】

デッキブラシやモップを使用し、表面のゴミを取り除きます。凹凸や古い塗膜が見られる部分はヤスリで削り、木粉をほうきで掃除しましょう。

【塗装方法】

  • 1. オイルステイン缶をよくかき混ぜる
  • 2. ハケや布にオイルステインを含ませ、木目に沿って塗装する
  • 3. 全体を塗装した後に半日程度乾燥させる
  • 4. 2と同じ方法でオイルステインを上塗りし、しっかりと乾燥させる

カビ汚れや虫害が気になる時には、木材保護塗料を使用する方法もあります。木材保護塗料の特徴は、防腐剤・防カビ剤・防虫剤といった薬剤を含むことです。木材内部まで保護剤が浸透し、効果的に保護塗装を行える点も強みといえます。

 

3-2.日常的にお手入れを行う

放置した汚れは、腐朽や劣化につながります。以下のお手入れを日常的に行うことがおすすめです。

  • 植木鉢やプランターを定期的に移動し、底面の湿気を逃す。プランタースタンドを活用し、通気性を高める対策も有効。
  • ホームパーティーやバーベキューの翌日に、ウッドデッキ周辺を清掃。
  • 掃き掃除は日常的に行い、土埃や落ち葉の蓄積を防ぐ。
  • 排水溝の汚れを日常的に確認。床下をコンクリート張りし、環境整備するのもおすすめ。
  • 隙間に溜まるペットの毛は、ピンセットで取り除く。

4.お手入れ時間が日常的に取れない人は…

以上のように天然木のウッドデッキでは、日常的なこまめな掃除と、対紫外線や防腐に欠かせない塗装の塗り替えなどを定期的に行う必要があります。

お手入れが疎かになると、完成当初の美しさは廃れてしまい心躍るような空間ではなくなる可能性もあります。しかし、忙しい日々の中で「そんなに時間をかけられない」や「うまくメンテナンスできるかが不安」という方もおられるでしょう。

そういう心配がある場合は、人工木材も選択肢に入れることをお勧めします。人工木材の最大の長所は「お手入れが簡単」という点です。

最近の人工木材はクオリティが上がっており「天然木の風合いは譲れない」や「人工木材は表情が単調だ」というお考えの方も満足する商品が増えています。例えば、天然木のヒノキや杉から木目を型取りしてつくられる「彩木ウッドデッキ」は、本物と見間違うほどの表情を有しています。

実際に、天然木のウッドデッキから彩木ウッドデッキへリノベーションする事例も多いそうです。

 

まとめ

軒先やベランダのウッドデッキ掃除・手入れ方法を紹介しました。メンテナンスの負担を軽減するためには、ヒノキのウッドデッキなど、手入れが大変な種類を避ける・特殊コーティングにより汚れのつきにくい種類を選ぶといった対策も可能です。経験豊富なエクステリアメーカーに相談し、アドバイスを受けましょう。

家族や友人の集うウッドデッキは、いつでもきれいな状態を維持したいものです。正しい掃除やメンテナンスを実践し、有効に活用しましょう。

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