半外空間をつくる
彩木ストライプスクリーン02
「わび・さび」に通じる建具
格子は古くから日本家屋で用いられてきた建具の一つです。自然光や風を屋内に取り込みながら、外からの視線を遮る機能があり、壁のようで壁ではなく、開口のようで普通の開口とも違います。日本文化の根底に流れる「わび・さび」に通じる「中間」や「ほど良い」という概念を有しているといえるでしょう。
上の写真は建物と一体化した倉庫のような空間に、彩木ストライプスクリーンが採用された事例です。格子を用いる一番のメリットは、明るく風通しの良い空間を造ることができることでしょう。また視線が適度に通るため外との連動性も感じることができます。ただし、これらのメリットが生かされない空間であれば、格子ではなく普通の壁を選ぶのが良いでしょう。例えば、紫外線や風雨に触れることで劣化するものを内側に収める場合などは、当然ながら格子の壁は向いていません。自転車などの外で使うものを収めるなら、上のような事例は参考となるでしょう。
格子を工夫して適切な空間に
次の写真は、壁の上部だけを格子にしている事例です。上の方だけであれば、雨や泥が内部へ侵入するのを抑えることができるでしょう。また、格子部分が壁の一部か全面なのかでは、プライバシー保護の面で随分と違いが出ます。このように、格子の用い方によって内側の空間で得られるメリットは変わってきます。
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