フェンスのデメリットとは?設置前に知っておきたい注意点や対策を解説
フェンスは、敷地の境界を明確にしたり、外からの視線を遮ったりするために役立つ一方で、設置場所や種類によっては、日当たり・風通しの悪化や圧迫感、費用、メンテナンスの負担などが生じることがあります。
また、目隠しを目的としたフェンスの場合、外からの視線を遮ることでプライバシーを確保できますが、防犯上の死角が生まれる可能性にも注意が必要です。
こうしたデメリットは、フェンスの高さや目地の幅、素材、設置場所などを工夫することで抑えられます。
この記事では、フェンスを設置する主なデメリットや注意点、デメリットを抑えるための対策、フェンスの種類について解説します。フェンスの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.フェンスを設置する主なデメリット

フェンスを設置すると、外からの視線を遮りやすくなる一方で、いくつかのデメリットが生じる場合があります。ここでは、フェンスを設置する前に知っておきたい主なデメリットを解説します。
1-1.費用がかかる
フェンスを設置するには、本体の費用だけでなく、柱や基礎、施工費なども必要になります。
また、フェンスは素材や高さ、設置する距離などによって費用が変わります。特に、高さのあるフェンスは、一般的高さのフェンスと比べて費用が高くなる傾向があります。加えて、天然木などの素材を使用する場合は、設置後の塗装や補修など、定期的なメンテナンスにも費用がかかることがあります。
そのため、フェンスを設置する際は、本体価格だけでなく、施工費や将来的なメンテナンス費用まで考慮して予算を決めることが大切です。
1-2.風通し・日当たりが悪くなる
高さのあるフェンスや、目地の隙間が少ないフェンスを設置すると、風や日差しを遮ってしまうことがあります。
特に、建物とフェンスの距離が近い場合や、日当たりの良い場所にフェンスを設置する場合は、室内や庭の採光に影響する可能性があります。
また、フェンスによって風が抜けにくくなると、湿気がこもりやすくなり、カビや苔などの発生につながる場合もあります。フェンスを設置する際は、視線を遮る性能だけでなく、設置場所の日当たりや風の通り道についても確認しておきましょう。
1-3.圧迫感を覚える場合も
フェンスは、外からの視線を遮る目的などから、高さを確保することがあります。しかし、フェンスが高すぎると、敷地内から見たときに圧迫感を覚える場合があります。
特に、庭や建物の周囲が狭い場合は、高いフェンスによって空間がより狭く感じられることもあります。
また、フェンスの色やデザインによっても、空間の印象は変わります。濃い色や重厚感のあるデザインは存在感が出やすいため、設置場所によっては圧迫感につながることがあります。目隠ししたい範囲や必要な高さを確認したうえで、敷地の広さや建物とのバランスを考えてフェンスを選ぶことが大切です。
1-4.防犯上の死角が生まれる場合がある
目隠しフェンスには、外からの視線を遮ってプライバシーを守れるメリットがあります。一方で、敷地内の様子が外から見えにくくなることで、防犯上の死角が生まれる可能性があります。
特に道路や人通りの多い場所に設置する場合は、プライバシーの確保と周囲からの視認性のバランスを考える必要があります。
1-5.定期的なメンテナンスが必要
フェンスは屋外に設置するため、雨風や紫外線の影響を受け続けます。そのため、素材によっては定期的なメンテナンスが必要です。
たとえば、天然木のフェンスは、雨や紫外線などによって色あせや腐食が進むことがあるため、定期的な塗装や状態の確認が必要になります。
また、素材によっては汚れやサビ、腐食、塗装の剥がれなどが発生する場合もあります。
フェンスを選ぶ際は、デザインや価格だけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさも確認しましょう。素材によってメンテナンスの頻度や方法が異なるため、設置後の手入れまで考慮して選ぶことが重要です。
1-6.施工時に近所とトラブルになるリスクも
フェンスを設置するときは、隣地との境界についても注意が必要です。
特に隣家との境界付近にフェンスを設置する場合、設置場所やフェンスの所有者などを明確にしておかないと、後からトラブルにつながる可能性があります。
また、施工時には工事の音や作業スペースなどについて、近隣住民に影響が生じる場合があります。フェンスの設置を検討するときは、事前に敷地の境界を確認し、必要に応じて施工業者にも確認してもらいましょう。
1-7.天災の影響を受ける
フェンスが倒壊すると、敷地内だけでなく、隣家や道路など周囲に被害を及ぼすおそれもあります。そのため、フェンスを設置する際は、設置場所の環境に適した商品を選ぶことが重要です。特に強風の影響を受けやすい場所では、耐風圧性能なども確認しておきましょう。
自宅のウッドデッキに目隠しフェンスを取り付ける場合には、ほかにも検討すべきポイントがあります。詳しくは次の記事を読んでみてください。
2.デメリット・注意点をふまえた対策

フェンスには対策が必要なデメリットが複数あります。しかし、設置する目的や場所を明確にしたうえで、フェンスの高さや素材、デザインなどを工夫すれば、デメリットを抑えることが可能です。ここでは、フェンスを設置するときの具体的な対策を解説します。
2-1.設置目的を明確にして必要な場所だけ設置する
まずは、フェンスを設置する目的を明確にしましょう。
フェンスを設置する目的には、たとえば以下のようなものがあります。
- 外からの視線を遮る
- 敷地の境界を明確にする
- 防犯対策をする
- 子どもやペットの飛び出しを防ぐ
目的によって、必要なフェンスの高さや種類、設置する範囲は変わります。
たとえば、庭の一部分だけを目隠ししたいのであれば、敷地全体を高さのあるフェンスで囲う必要はありません。視線が気になる場所だけにフェンスを設置することで、費用や圧迫感を抑えられる場合があります。
「どこに」「何のために」フェンスを設置するのかを整理し、必要な場所に必要な性能を持つフェンスを設置することが大切です。
2-2.フェンスの高さを工夫する
フェンスは、高ければ高いほどよいとは限りません。必要以上に高さのあるフェンスを設置すると、圧迫感が出たり、日当たりや風通しが悪くなったりする可能性があります。
そのため、まずは「どこからの視線を遮りたいのか」を確認し、必要な高さを検討しましょう。
たとえば、道路を歩く人からの視線だけを遮りたい場合と、隣家の2階からの視線まで遮りたい場合では、必要なフェンスの高さが異なります。
実際に立った状態で周囲からの視線を確認し、必要以上に高くしないことがポイントです。
2-3.風通し・日当たりのよいフェンスを設置する
風通しや日当たりへの影響が気になる場合は、フェンスのデザインや設置場所を工夫しましょう。事前にフェンスを設置する場所の日当たりや風向きを確認しておくことも大切です。
たとえば、適度な隙間が設けられたフェンスを選ぶことで、風や光を取り込みやすくなります。また、フェンスに当たる風を受け流しやすい構造を持つ製品などもあります。
風が抜けやすい構造のフェンスは、風の影響を受けにくくする設計の選択肢となります。ただし、耐風圧性能は商品によって異なるため、設置場所の環境に適したものを選ぶことが重要です。
2-4.広めの目地で開放感を確保するのも一案
フェンスは目地の幅によっても見え方が変わります。目地を完全に塞いだフェンスは視線を遮る性能が高い一方で、風や光を遮りやすく、圧迫感が出やすくなります。
一方、適度に目地を設けたフェンスなら、外からの視線をある程度遮りながら、風や光を取り込みやすくなります。
また、敷地内から外の様子が少し見えることで、閉塞感を抑えることも可能です。「完全に見えない状態」を目指すのではなく、必要なプライバシーを確保しながら、適度な開放感を残すことも検討してみましょう。
目地を広くする以外にも、フェンスの素材や明るい色合いを選ぶことで圧迫感を抑えることができます。MINOの「彩木フェンス」は、豊富なカラーバリエーションと、人工木なのにまるで天然木のような美しい木の風合いが特徴です。住まいの外観や室内のフローリングと同系色のカラーを選ぶことで、家の中と外に繋がりが生まれ、より一層の一体感と開放感を演出できます。ぜひ一度製品の詳細を確認してみてください。
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2-5.素材ごとの特徴・メンテナンス性を比較する
フェンスには、天然木やアルミ、スチール、人工木、樹脂など、さまざまな素材があります。素材によって耐久性やメンテナンス性、デザイン、費用などが異なるため、設置場所や目的に合ったものを選ぶことが重要です。
たとえば、自然な風合いを重視するなら天然木、メンテナンスのしやすさを重視するならアルミなど、重視したいポイントによって適した素材は変わります。
また、木のような見た目を取り入れたい場合は、人工木や樹脂などの選択肢もあります。フェンスを選ぶ際は、設置したときの見た目だけでなく、長く使い続けることまで考えて比較しましょう。
2-6.防犯性も考慮して目隠し範囲を決める
目隠しフェンスを設置するときは、プライバシーだけでなく防犯性についても考える必要があります。敷地内を完全に隠すことだけを目的にすると、外部から敷地内が確認できなくなり、防犯上の死角が生まれる可能性があります。
特に道路側や人通りのある場所では、フェンスの高さや目地の幅を調整し、適度な視認性を確保することも検討しましょう。「見られたくない場所」と「見えるようにしておきたい場所」を分け、必要に応じてフェンスの高さや目地、設置範囲を変えることがポイントです。
2-7.近所にはあらかじめ挨拶をしておく
工事前には、近隣の皆様へご挨拶をしておくことをおすすめします。施工業者がいかに気を配っても、フェンスの設置工事は多少は騒音が起こり、一時的に周囲に材料や建材などを留置しなければなりません。
あらかじめ近所の住民に、工事の時期や時間帯などを共有して理解を得ておけば、トラブルになるリスクを抑えられます。フェンスの設置場所だけでなく、工事中の騒音や作業時間などにも配慮し、周囲と良好な関係を保ちながら施工を進めましょう。
3.フェンスにはどんな素材がある?
フェンスにはさまざまな素材やデザインがあり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、代表的なフェンスの素材について解説します。
3-1.天然木フェンス
天然木フェンスは、木材ならではの自然な風合いを楽しめることが特徴です。植栽や庭などともなじみやすく、ナチュラルな雰囲気の外構をつくりたい場合に適しています。
一方で、天然木は雨や紫外線などの影響を受けるため、経年による色あせや腐食などに注意が必要です。
3-2.アルミフェンス
アルミフェンスは、耐久性やメンテナンス性に優れていることが特徴です。比較的扱いやすく、さまざまなデザインの商品があるため、住宅の外観に合わせて選びやすい素材です。
また、木目調のデザインなど、天然木のような見た目を取り入れた商品もあります。素材の特徴だけでなく、目地の幅や高さ、デザインなども比較しながら選ぶとよいでしょう。
3-3.スチールフェンス
スチールフェンスは、強度に優れていることが特徴です。メッシュタイプなど、隙間の多いデザインの商品もあり、フェンスを設置しながら風通しや開放感を確保しやすいというメリットがあります。
一方で、素材や表面処理などによってはサビが発生する場合があるため、設置場所やメンテナンス方法を確認しておくことが重要です。
3-4.人工木・樹脂フェンス
人工木・樹脂フェンスは、木のような意匠を取り入れながら、天然木とは異なるメンテナンス性を持つ素材です。
天然木のような自然な雰囲気を取り入れつつ、屋外で使用しやすいフェンスを選びたい場合に適しています。
MINOの「彩木フェンス」は、アルミ芯材に硬質ウレタン樹脂を組み合わせたハイブリッド人工木を使用しています。天然木のような風合いを持ちながら、屋外で使用することを考慮した耐候性にも配慮されています。
彩木フェンス|製品紹介
4.目隠しフェンスを設置するメリット

ここまで、目隠しフェンスを設置する際のデメリットや対策について解説しました。
フェンスには注意すべき点がある一方で、暮らしを快適にするさまざまなメリットもあります。特に目隠しフェンスの目的や設置費用について詳しく知りたい方はこちらを確認してみてください。
目隠しフェンスの施工目的と費用の相場|フェンスの種類も紹介
4-1.プライバシーを確保できる
目隠しフェンスは、プライバシー確保に効果的です。戸建てに住む多くの方が、プライバシー確保を主目的として、目隠しフェンスを設置します。自宅に塀がないのは開放的ですが、外から庭の様子が丸見えになってしまいます。目隠しフェンスで外からの視線を遮れば、庭や住宅内を見られる心配がありません。
4-2.外構のアレンジにも活用できる
目隠しフェンスを活用して、外構のデザインのアレンジも可能です。戸建て用の目隠しフェンスには、さまざまなデザインのものがあります。自宅の庭や建物にあったデザインのものを選べば、外観のアクセントとして活用することも可能です。
たとえば、MINOの樹脂製目隠しフェンス「彩木」もさまざまな色・格子デザインの目隠しフェンスを取りそろえています。ぜひ自宅に合ったものを選んで、取り付けてください。
4-3.庭に気軽に出られるようになる
目隠しフェンスを設置すれば、より気軽に庭に出てくつろげるようになるでしょう。外から庭が見える状態では、庭に出ても外からの視線が気になってリラックスできません。目隠しフェンスがあれば、外の目を気にせずにプライベートな時間を過ごせます。
植物を育てる、自然の風を感じてくつろぐ、適度に日光浴をするなど、庭を活用してより充実した日々を過ごすことができるでしょう。
4-4.防犯効果も期待できる
目隠しフェンスは、防犯効果も期待できます。空き巣など自宅敷地内への侵入を試みる犯罪者は、ターゲットの家をよく観察する傾向にあります。目隠しフェンスによって外部から敷地内の様子を見えにくくすることで、侵入者から住宅や庭の状況を確認されにくくなるというメリットがあります。
ただし、目隠しによっては死角が生まれる可能性もあるため、フェンスの高さや目地の幅などを工夫することが大切です。
機能性とデザイン性を両立したフェンスをお探しなら、MINOの製品もおすすめです。MINOの「彩木フェンス」は、アルミ芯材と硬質低発泡ウレタン樹脂を組み合わせたハイブリッドな人工木を使用しています。デザインが豊富なほか、耐久性が高く、メンテナンスの手間もかかりません。ここまでの内容を踏まえて目隠しフェンスの設置を考えている方は、ぜひ商品の特徴を見てみてください。
彩木フェンス|製品紹介
5.フェンスのデメリットを理解して、目的に合ったものを選ぼう
フェンスは、プライバシーの確保や外構のデザイン、防犯対策などに役立つ一方で、メンテナンスの負担、圧迫感、日当たり・風通しへの影響など、いくつかのデメリットがあります。
特に目隠しフェンスの場合は、外からの視線を遮ることで防犯上の死角が生まれる可能性にも注意が必要です。
このようなデメリットは、フェンスの高さや目地、素材、設置場所などを工夫することで抑えられます。
まずは「何のためにフェンスを設置するのか」を明確にし、必要な場所に必要な性能を持つフェンスを選びましょう。
MINOでは、天然木のような自然な風合いを楽しみながら、メンテナンスに手間が掛からない人工木材彩木を使用したフェンスなど、さまざまなエクステリア製品を取り扱っています。
フェンスの設置を検討している方は、ぜひMINOの製品も参考にしてみてください。
記事の執筆者
杉本 康浩|MINO株式会社 取締役常務
エクステリア業界20年、人工木材「彩木」の素材・製品開発に15年以上携わる。製品開発、マーケティング、営業から施工まで幅広く経験し、大手サッシメーカーとのOEM化も実現。現在も定期的に施工現場に携わり、開発・販売・現場の知見をもとに、庭・外構づくりに役立つ情報を発信しています。
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