彩木デザインラボ06
縁側とウッドデッキの合体事例
縁側の施工の様子?
冒頭の写真では、彩木ウッドデッキでつくるシンプルな縁側の施工中の様子が収められています。彩木の板材の位置に注目すると、板材の天面が、建物の基礎と外壁の接合場所に設けられる水切りの下に設定されているのが分かります。
不思議な3つの基礎石は?
次の写真では、施工が随分と進んですべての天板の設置が済んでおり、幕板を張る途中であることが分かります。外観の印象は、温かみのある白い外壁と、開口や水切り、雨樋などが漆黒で色のコントラストがはっきりとしています。その中で、木肌色の優しい表情の縁側が白と黒の間でバランスを取っているように感じます。足元に注目すると、一面に砂利が敷かれています。縁側と砂利の組み合わせは、和風の庭を演出してくれるでしょう。
さて、特に不思議な点はないように思えますが、基礎部分を見ると束柱の立つ基礎石の前に、何も乗っていない基礎石が、砂利を敷いた地面から頭を覗かせています。しかも、きちんと3つも並んでいます。
高さの違う縁側とウッドデッキ
実は、この3つの基礎石は逆側から伸びるウッドデッキのためのものでした。写真の場所は三方を建物の外壁が囲む中庭。向かいあう壁のそれぞれの開口からは、一方は縁側、もう一方はウッドデッキが伸びています。庭一面に敷かれた砂利は和風の庭を演出するだけではなく、ウッドデッキの床下の湿気や雑草を抑える役割もあった訳です。
余った基礎石の疑問は解けましたが、新たに気になる点が出てきました。縁側とウッドデッキの段差です。板を張る方向も同じで、同じ色の彩木ウッドデッキを使用しているのに、段差があるのは不思議に思えます。一つの住まいでなぜ高さが違うのか。その理由は下の写真を見ながら説明していきます。
段差は利点か障害か?
ウッドデッキ側の開口部周りを見ると、ウッドデッキの天面がサッシのレールと同じ高さにあるのが分かります。つまりウッドデッキの天面は、屋内床の天面を合わせた高さに設定されているのです。これは、屋内とウッドデッキの連続性を強めるよくあるデザイン・施工方法です。今回の住まいでは、庭一面に段差のフラットなウッドデッキを設けようとすると、縁側のある開口(防犯シャッター)の下が埋まってしまいます。段差はその問題を回避する工夫です。
段差があると高低差を生かした利用方法が可能になります。何も置いていないウッドデッキは、いわば真っ白なキャンパスのようなものです。ご家族が思う使い方を実現できるので、段差をどう捉えるかも、その人の考え方次第だと言えるでしょう。今回の住まいでは「リビングとウッドデッキは床高を合わせる」「庭一面にウッドデッキを設けたい」という2点を優先させたのではないでしょうか。何を優先しても形にする柔軟なデザインと施工が彩木ウッドデッキは可能です。
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