ウッドデッキ下収納の上手な活用方法!考えられるトラブルや注意点も
1. ウッドデッキ下収納は作れる?
ウッドデッキを検討していると、「デッキの下を収納として使えないか?」と考える方は多いものです。結論から言えば、ウッドデッキ下は十分に収納スペースとして活用できます。
ウッドデッキはテラス部分を地面より一段高くしてつくる構造になっており、デッキ内部は空洞です。この空間に扉や蓋を取り付ければ、いわゆる“屋外版の床下収納”として使えるようになります。
室内の床下収納はスペースが限られますが、ウッドデッキの場合はデッキ下の空間全体を収納として使えるため、比較的広めのスペースを確保できる点が魅力。プランター・園芸用土・シーズンオフのタイヤなど、かさばる物でも無理なく収納できます。
また、「物置ほど大きなスペースはいらないけれど、外で使うものをひとまとめにしたい」というご家庭にもぴったりです。見た目に出したくない雑多なものを“見せない収納”として片付けられるため、庭の景観を崩さないのもメリットです。
後付けで扉をつけることも可能ですし、デッキ自体を収納仕様に設計するケースも増えています。「せっかくなら最初から収納対応でつくりたい」と考える方には新設時の検討がおすすめです。
1-1. ウッドデッキ下収納のメリット
ウッドデッキ下収納には、次のようなメリットがあります。
- ”見せない収納”で庭がすっきりする
余計な物が外に散らからず、庭の景観が整う - 屋外用品をまとめて整理できる
ガーデニング用品やアウトドア用品など、外で使う物を一か所で管理できる - 大きな物の保管にも向いている
タイヤや大型の園芸用品など、屋外保管に適した物が収納できる - 収納スペースを敷地内に増やせる
物置を置かなくても収納場所を確保でき、限られた敷地を有効活用できる
一方で、ウッドデッキ下は屋外環境のため「湿気」「カビ」「取り出しにくさ」「虫の侵入」などのリスクもあります。後の章で対策もしっかり解説します。
2. ウッドデッキ下を収納スペースとして活用する方法
ウッドデッキ下収納にはいくつかの活用方法があります。現状のデッキの状態や使いたい物によって最適なスタイルが変わるため、使いやすさをイメージしながら検討しましょう。
2-1. 跳ね上げ式や床板をふたにして収納する
デッキの床板の一部を蓋のように開閉できるよう加工し、その下を収納スペースとして利用する方法です。以下のような利点があります。
- 上から直接アクセスでき、物の出し入れがしやすい
- 収納場所を好きな位置に作れる
- デッキの外観を損なわない
ただし、床板の加工が必要なため、デッキをなるべく傷つけたくない方には不向きです。
DIYで作ることも可能ですが、切り抜き位置や補強を誤るとデッキ全体の強度に関わるため、専門業者への相談をおすすめします。
2-2. 側面から収納する
ウッドデッキは、通常小動物の侵入防止のために側面が幕板で囲われています。この幕板部分に扉を追加するだけで、デッキ下全体を収納に活用することができます。
以下のメリットから、気軽に始められるのが魅力です。
- デッキの床板を加工する必要がない
- 広いデッキ下を丸ごと収納として利用できる
一方で、奥の方へ物を入れると取り出しにくくなる点に注意。また、デッキの高さによっては幕板が干渉して出し入れがしにくい場合もあり、事前に収納する物のサイズや配置の検討が必要です。
2-3. ウッドデッキ下に収納ボックスを設置する
幕板で囲われていないデッキの場合は、市販の屋外収納ボックスやキャスター付きコンテナをそのまま置く方法もあります。以下のように、手軽さが大きなメリットです。
- DIY不要で簡単
- 必要な数だけ追加できる
- キャスター付きなら奥の物も引き出しやすい
収納ボックスを選ぶ際は、蓋に凹凸がないもの・歪みにくいものを選びましょう。蓋に水が溜まると、蚊の発生やカビの原因となります。
また、後付けでデッキに扉をつけたり床板を切り抜いて収納をつくる場合はノコギリによる加工が必要です。DIYに自信のある方なら可能ですが、失敗するとデッキを傷める可能性もあるため、専門業者へ相談するのが確実です。
3. ウッドデッキ下収納の注意点
ウッドデッキ下収納は便利ですが、屋外特有のデメリットもあります。後悔しないために、次の3つの注意点を必ず押さえておきましょう。
3-1. 雨風などの影響を受けないよう対策が必要
ウッドデッキ下はあくまで屋外空間のため、雨・湿気・風・砂ぼこりなど自然環境の影響を受けやすい場所です。強い雨が降ったときは横から雨水が入り込むケースもあり、収納したものが知らないうちに湿ってしまうこともあります。特に金属製品は錆びやすく、布・木製品はカビが発生しやすいため注意が必要です。
対策としては以下が有効です。
- 耐水性のある収納ボックスを併用する
- 地面にブルーシートを敷き、湿気が直接伝わらないようにする
- 換気ができるように適度な隙間を確保する
より万全にしたい場合には、ウッドデッキに屋根を取り付ける・収納部分だけコンクリートを打って湿気を軽減するといった方法もあります。ただし、屋根やコンクリート施工はDIYでは難しく、専門業者に依頼するケースが一般的です。
3-2. 収納しすぎると取り出しにくくなりやすい
ウッドデッキ下は広いように見えても、実際には「高さ」や「構造」の関係で奥へ入れすぎると取り出しにくくなりがちです。
また、収納量が多いと何をどこに入れたかわからなくなってしまい、管理しづらいのもよくあるケース。収納する物はある程度“厳選”しておくのがポイントです。
収納量が増えすぎると風通しが悪く、湿気がこもりやすい原因にもなります。定期的に中身を見直し、必要なものだけを置くようにしましょう。
使用頻度の高いものを手前に、季節物を奥にというように、あらかじめ明確に配置ルールを決めておくと管理しやすくなります。
3-3. 収納に向いているもの・向いていないものがある
ウッドデッキ下は気温・湿度の変動が大きく、梅雨時期は湿気を含みやすく、冬は結露することもあります。このため、収納する物は慎重に選ぶ必要があります。
○収納に向いているもの
- ガーデニング用品
- アウトドア用品
- スポーツ用品
- 洗車道具
- タイヤ
- DIY用品
○収納に向いていないもの
- 食品
- 紙(写真や本など)
- 布製品・革製品
とくに湿気に弱いものはカビや変形の原因となるため避けるようにしましょう。
一方で、屋外で使用するもの・濡れても比較的問題ないものは収納に向いています。特にタイヤのように場所を取りやすいアイテムは、デッキ下を有効活用できる代表例です。
4. ウッドデッキ下収納スペースを増設するには?
「もっと収納スペースが欲しい」「使い勝手のよい収納を増やしたい」という場合は、ウッドデッキ周りに収納ボックスやストックヤードを設置するのがおすすめです。
日常的に出し入れする物なら、床下に入れるよりも収納ボックスのほうが扱いやすいケースもあります。デッキと同じ色味や素材感の収納ボックスを選べば、庭全体の景観も整います。
ほかにも、以下のようなカスタマイズも可能です。
- デッキのステップ内部を収納にする
- ベンチ一体型の収納を設置する
- ハンガーウォールを取り付け、自転車など高さのある物を掛けて収納する
こうした増設スペースも活用して、床下の収納には「頻繁に使わないものを入れる」など、用途ごとに収納場所を分けると使いやすさが大きく向上します。
5. ウッドデッキ下収納をつくる費用は?
ウッドデッキ下収納の費用は、どこまでの施工を行うかによって大きく変わります。単純に「扉をつけるだけ」なのか、「デッキ全体の構造を変更する」のかによっても必要な工程が異なるため、金額も幅広くなります。
- 既存デッキに扉をつけるだけ
→数千円〜数万円程度 - 収納ボックスを購入する
→数千円〜2万円程度 - デッキに屋根を付ける・コンクリート施工を行う
→広さや仕様により数万円〜数十万円
ウッドデッキの新設や収納増設を検討する際には、「どのように収納を使いたいのか」「どこまでの施工を希望するか」を明確にし、専門業者に相談して見積もりを取ることをおすすめします。
「事例を見てみたい」という方は、MINOのWebカタログから具体的な施工例を確認できます。資料請求や見積もり依頼も可能ですので、ウッドデッキの新設・リフォームを検討される際はお気軽にご相談ください。
彩木の製品ラインナップ・施工例はこちら
まとめ
ウッドデッキ下は、工夫次第で様々な収納スペースとして活用できるのが大きな魅力です。
- 跳ね上げ式・側面扉・収納ボックスなど、使い方に応じて方法を選べる
- 湿気・雨・虫対策が必要で、収納に向かない物を入れないよう注意
- 無理に詰め込むと取り出しにくくなるため、収納量はあらかじめ検討を
- 収納を増やしたい場合は、ボックスやストックヤードの併設もおすすめ
ウッドデッキ下収納は、屋外スペースを有効に使いたい方にとって非常に便利なアイデアです。使い方のコツと適切な対策を押さえて、快適な収納環境を整えてみてください。
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