ウッドデッキ周辺の防虫対策法5つ|床下に虫が発生する原因も
バーベキューや屋外リビングなど、さまざまな活用ができるウッドデッキは、間違った使用方法を続けるとトラブルが生じることがあります。
代表的なトラブルのひとつが、床下に大量発生する虫です。ウッドデッキを活用している方の中には、ウッドデッキのお手入れ方法や防虫対策の方法が分からずに悩んでいる方も多いでしょう。
当記事では、ウッドデッキ周辺の虫対策としておすすめの5つの方法を紹介します。床下に虫が発生する原因についても解説するため、将来的にウッドデッキの設置を検討している方も、ぜひ参考にしてください。
1.ウッドデッキの床下周辺に虫が発生する原因3つ
ウッドデッキの周辺は、虫が発生しやすい条件が揃っています。特に床下周辺で虫が多く発生する主な原因は下記のとおりです。
- 雑草が生えている
- 日当たりが悪く湿度が高い
- 虫にとってのエサがある
ウッドデッキの表面をこまめにお手入れしていても、床下部分に上記のような虫にとって居心地の良い環境が整っていると、防虫効果は期待できません。
以下では、虫が発生する3つの原因についてより詳しく解説します。
1-1.雑草が生えている
こまめにウッドデッキのメンテナンスや掃除を行う方も、床下の雑草は放置しているのではないでしょうか。手が届きにくく、雑草やゴミの除去が容易ではない床下は、想像以上に雑草や虫で溢れかえっています。
ウッドデッキの下は、土がむき出しで空洞状態となっているケースが一般的です。そのため土から雑草が生えやすく、多くの虫が集まります。地面で生活している虫の多くが薄暗い場所を好むことも影響しており、ウッドデッキと雑草の影を隠れ蓑にできる環境は虫にとって最適な住処と言えます。
1-2.日当たりが悪く湿度が高い
ウッドデッキの床下は、広範囲に渡って暗く湿ったスポットです。表面部分が日光で乾燥していても。床下は日当たりが悪く湿度も高いため、カビやすいうえ土の中で生活する生物や虫を多く集めます
ウッドデッキの床下には、蒸発していない雨水も残っています。蚊など水辺で散乱する虫が発生しやすい原因は、湿気や水分です。
また、ウッドデッキの床下は鳥や犬猫なども入り込むことができず、天敵のいない環境で散乱された卵は妨害を受けることなく孵化します。結果、ウッドデッキの床下は虫の数が増えやすいうえ減りにくい場所にもなっています。
1-3.虫にとってのエサがある
ウッドデッキの下は、雑草や多くの虫のみではありません。ウッドデッキで食事をしたときの食べカスや風で運ばれてきた落ち葉など、多種多様なものが隙間から床下へ落ちています。
植物の葉を食べる虫や落ち葉からできた腐葉土、花の蜜や人間が落とした食べカスも虫にとっては栄養豊富なエサです。安全かつ豊富な食料のある環境がウッドデッキの床下に整っている限り、対策なしで虫が去ることはないでしょう。
2.【施工前後別】ウッドデッキ周辺の防虫対策法5つ
ウッドデッキの床下に集まる虫の中には、アリや蚊など人間を噛む種類も含まれます。しかし、虫の発生をおそれてウッドデッキを撤去したり、設置することを断念したりする必要はありません。
適切な防虫対策を行うことで、リスクを軽減できます。屋外のため完全に虫を撃退することは困難ですが、大量発生を防ぐ程度でもウッドデッキ周辺は快適な環境となるでしょう。
実際に施すことのできる防虫対策法は、ウッドデッキの施工前と施工後それぞれのタイミングに分けると、以下の5つです。
〇ウッドデッキの施工前にできる対策
- 床をコンクリートにする
- 除草シートの上に砂利を敷き詰める
ウッドデッキを設置する場所を決めたタイミングで施せる対策法です。安価にDIYする方法もありますが、高い効果を得たいのであれば専門業者への依頼をおすすめします。
〇ウッドデッキの施工後にできる対策
- 虫が寄りにくい木材を使用する
- 虫よけとしてハーブを植える
- 殺虫剤を使用する
すでにウッドデッキの施工を終えている方は、上記3つの方法を試しましょう。ウッドデッキは設置後10年前後でメンテナンスが必要となるため、大掛かりな防虫対策を施すチャンスです。
以下では、前述した5つの防虫対策法について詳しく解説します。
2-1.【施工前】床をコンクリートにする
ウッドデッキの床下を虫にとって住みやすい環境に整えている理由のひとつは、雑草で荒れた地面です。虫の住処やエサとなる雑草が生えないよう対処する必要があります。
施工前に実行できる防虫対策法のひとつが、ウッドデッキの床下をコンクリートで覆うことです。コンクリートで地面を覆えば虫が集まるような雑草は生えません。
ただし、施工範囲によっては予算が合わないこともあります。全体にコンクリートを使用できない場合は、基礎部分のみの施工もおすすめです。不安な方は除草シート(防草シート)の併用も検討しましょう。
2-2.【施工前】除草シートの上に砂利を敷き詰める
予算的な理由でコンクリートが使用できない場合は、砂利を敷き詰める選択肢もあります。先に除草シートで地面を覆い、上から砂利を敷き詰めます。
ポイントは、除草シートと砂利の両方を使用することです。仮にいずれか一方を使用した場合、下記のようなデメリットが生じます。
- 除草シートのみ…劣化しやすく、風でめくれやすい
- 砂利のみ…隙間が多く、雑草が生えやすい
薄い除草シートは風で容易にめくれます。直射日光や雨風による劣化も早く、隙間が生じやすいため十分な防虫効果が期待できません。また、砂利を厚く敷き詰めたとしても完全に隙間を埋めることはできず、雑草を防ぐ目的としては不適当です。
除草シートで地面を隙間なく覆い、上から砂利を敷き詰めてシートを押さえる方法がおすすめです。
2-3.【施工後】虫が寄りにくい木材を使用する
基礎工事を終えた後や古くなったウッドデッキを交換する場合、虫が寄りにくい木材を選ぶことで防虫対策する方法もあります。たとえば、シロアリが嫌がるにおいを発するサイブレスやウリン材などです。
サイブレスはソフトウッドと呼ばれる比較的安価で加工しやすい木材ですが、腐食しやすい特徴も持っています。特殊な塗料で多少の防腐処理は可能ですが、経年劣化は避けられません。
防虫やメンテナンスに手間をかけたくない方は、アルミや樹脂で製造された人工木がおすすめです。MINOが素材から開発・製造している「彩木」なら、外観や手触りも天然木のように優しい風合いに仕上がります。
木材を使用していないため、シロアリなど虫に食い荒らされる心配はありません。アルミ芯材と硬質低発泡ウレタン樹脂を使用しており、耐久性および耐候性にも優れています。
2-4.【施工後】虫よけとしてハーブを植える
料理のアクセントで人気のハーブの中にも、木材と同じく虫が嫌がる種類が存在します。虫よけとしてウッドデッキ周辺にハーブを植える方法も良いでしょう。
防虫対策法に最適なハーブは、下記の種類です。
ハーブの種類 | 有効な虫 |
---|---|
レモンユーカリ | 蚊など |
タイム | 蚊・ハエ・ゴキブリなど |
ハッカ | 蜂・アブ・ゴキブリなど |
バジル | 蚊など |
レモングラス | 蚊など |
ラベンダー | 蚊・ハエ・蛾など |
クローブ | ゴキブリなど |
上記の他にも、防虫目的で古くから使用され続けているハーブが数多くあります。
ただし、一部のハーブは一度植えると庭中に広がりやすく、景観を害するおそれがあります。ハーブを植えるときは地面に直接植えず、鉢植えを使用しましょう。
2-5.【施工後】殺虫剤を使用する
虫がすでに増加している場合は、殺虫剤による撃退も効果的です。殺虫剤と一口に言っても使用方法や作用は下記の4種類に分けられます。
殺虫剤の種類 | 特徴 |
---|---|
接触剤 | 直接かけたり、虫が通りやすい場所に散布したりする |
食毒剤 | 虫のエサとなる葉などに散布する |
誘殺剤 | 虫が好むエサに薬剤を混ぜ、おびき寄せる(食毒剤の一種) |
浸透移行性剤 | 散布した場所の葉や根に薬剤が浸透移行する(食毒剤の一種) |
接触剤のように瞬時に効果を発揮する商品もあれば、浸透移行性剤のように時間を要する反面、持続性に優れているものもあります。ペットや小さな子供がいる家庭では、安全性に注意して目的に合った殺虫剤を使用してください。
まとめ
ウッドデッキは木目や色合いが魅力的な一方で、床下部分は日差しが届かないため湿気が溜まりやすく、虫が集まりやすい環境となっています。ウッドデッキを設置する際は、施工前にコンクリートや除草シートで雑草が生えにくい環境を作るなどの防虫対策を行いましょう。
基礎部分の施工が終わった後や、既存のウッドデッキを交換するタイミングでも防虫対策は可能です。たとえば、塗装にもこだわったMINOの人工木「彩木ウッドデッキ」なら、天然木のような風合いで外観の美しさを保ちつつ、シロアリ被害を予防できます。
ウッドデッキの素材選びでお悩みの方は、高い機能性を持つMINOの「彩木ウッドデッキ」をぜひご検討ください。
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