庭をコンクリートにする費用は?メリットや注意点も解説!

庭をコンクリートにする費用は?メリットや注意点も解説!

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庭は、施工に使用する素材によって見た目の印象や過ごしやすさ、メンテナンスの手間などが異なります。そのため、新築戸建ての住宅を作る際に、庭をコンクリートにするべきか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。庭の施工方法を決めるためには、コンクリートの特徴を把握したうえで検討することが大切です。

当記事では、庭の主な施工方法や、コンクリートで庭を作るメリットとデメリット、庭をコンクリートにする際の費用相場について解説します。庭の施工方法を知り、理想的な生活空間を作りましょう。

 

1.庭をコンクリートにする際の費用はいくら?

庭をコンクリートにする際の工事費用は、庭の広さや設置するコンクリートの厚さ、鉄筋の有無などによって異なります。庭の施工に使用されるコンクリートの厚さは、60mmまたは120mmが一般的です。それぞれの厚さごとの施工費用は、下記の通りです。

コンクリートの厚さ 1平米あたりの費用
60mm 約3,400円
120mm 約5,700円

厚さが60mmの場合、コンクリートの材料費は1平米あたり3,400円程度が相場です。厚さ120mmのコンクリートでは、耐久性を高めるために鉄筋が必要となる場合があります。厚さ120mmで鉄筋入りの場合、1平米あたりの材料費は5,700円程度となります。

このほか、施工時の人件費や車両費、土地の整形費などを含めて、全体で19万~40万円程度かかることが一般的です。実際にかかる施工費用は庭の形などによっても異なるため、施工業者に見積もりをとって確認しましょう。

庭をコンクリートにする際の施工費用を安く抑えるコツは下記の5点です。

  • ・適切な業者選び
  • ・施工範囲の限定
  • ・厚みの調整
  • ・DIYで自分で作業する
  • ・タイミングを見計らう

まず重要なのは適切な業者選びです。最初から1つの業者に絞るのではなく、必ず複数社から相見積もりを取りましょう。そして各社の価格やサービス内容を比較することが大切です。ただし価格が安すぎると施工の質が低い可能性もあるので気を付けましょう。価格を第一に見つつ、さらに評判、過去の実績などもしっかりと調べることで、適切な業者を選べるようになります。

次に施工範囲を限定することが重要です。施工面積が広ければ広いほど、材料費や作業費は高くなります。そのため庭全体をコンクリートにするのではなく、どこまでコンクリートにしたいのか、範囲を決めておくと良いでしょう。例えば駐車場部分はコンクリートにして、その他の部分は砕石や砂利を敷くといった工夫をすると、コストを抑えることができます。

またコンクリートの厚みを調整することも、材料費の節約につながります。通常車を止めるためには、10センチ程度の厚みが必要です。しかし歩行するだけであれば、5センチ程度でも十分と言われています。使用目的に合わせて、余計に厚みをつけすぎなければ、材料費の節約が可能です。

DIYにより自分で作業することも、人件費や作業費の節約に繋がります。作業全体をDIYでやるのはかなり厳しいものの、一部の作業は自分で請け負うことも十分に可能です。業者に依頼する範囲を最小限にまで縮小しておくと良いでしょう。

また施工のタイミングも重要です。繁忙期を避ければ、それだけで価格は安くなります。業者としてもお客さんが欲しい時期であるため、ある程度ディスカウント交渉にも応じてくれるかもしれません。

 

2.庭をコンクリートにする際の注意点

コンクリートにした庭を長く使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。主なメンテナンスの方法には、水洗いと塗装が挙げられます。

コンクリートの表面は、水とデッキブラシなどを使って定期的に洗浄する必要があります。コンクリートの表面に付いた汚れを放置すると、劣化につながりかねません。

水洗いだけで汚れが落ちない場合や、表面にひび割れができてしまった場合は、塗装によるメンテナンスが効果的です。コンクリートの表面を塗装すると、見た目が綺麗になるだけでなく、表面強度を高めることもできます。コンクリートを塗装する際は、周囲に塗料がつかないよう養生することが大切です。ムラなく綺麗に塗装したい場合は、専門の塗装業者への依頼も検討しましょう。

 

3.庭の主な施工方法とは?

庭の施工方法には、コンクリート以外にもいくつかの種類があります。施工方法の選択肢について幅広く知っておくことで、希望に合う庭を作ることが可能です。

ここでは、コンクリート以外の施工方法として、芝と砂利の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

 

3-1.見た目の良さが特徴の「芝」

芝は見た目がよく、庭に自然な印象を取り入れられるため、人気の施工方法です。庭を芝にするメリット・デメリットは、下記が挙げられます。

メリット
  • 目に優しい色合いである
  • 土の香りを楽しめる
  • 自然と触れ合う体験ができる
  • 熱の反射が少ないため、夏場でも涼しく感じられる
デメリット
  • 手入れに手間がかかる
  • 芝が枯れると見た目が悪くなる

芝には、草ならではの色合いや土の香りを楽しめ、夏の日差しの照り返しを抑えられるというメリットがあります。また、子どもがいる家庭では、庭に訪れる小さな虫などを通じて自然と親しむことが可能です。

ただし、芝は成長して伸びるため、定期的な芝刈りや雑草取りが必要です。特に、気温が高く降水量も多い夏場は、芝の成長スピードが早くなり、手入れの頻度が高まります。枯れて茶色くなった芝は、庭の見た目も損なってしまいます。

 

3-2.リーズナブルさが特徴の「砂利」

砂利はリーズナブルなため、多くの方から人気の施工方法です。庭を砂利にするメリット・デメリットは、下記が挙げられます。

メリット
  • 自分好みのデザインにできる
  • 砂利によって水はけがよくなる
  • 砂利の音が防犯対策になる
デメリット
  • 掃除の手間が増える
  • こまめなメンテナンス作業が必要となる

和風の家や洋風の家など、建物のデザイン性に合う色や種類を選べることが、砂利で庭を作るメリットです。また、雨が降ったときには、水たまりやぬかるみの発生を防いでくれます。砂利の上を歩くと足音が大きく鳴るため、防犯対策にも有用です。

しかし、砂利の上にある落ち葉をほうきで掃くことは難しいため、手で落ち葉を回収する必要があるなど、掃除の手間はかかります。さらに、自動車のタイヤ跡がつくことで土が露出する場合があり、こまめなメンテナンス作業も欠かせません。

 

4.庭をコンクリートにするメリット・デメリット

芝や砂利に限らず、庭をコンクリートにする場合も、メリットとデメリットの両方が存在します。庭は一度作ってしまうと施工方法を変えることが難しいため、コンクリートの特徴について事前に把握することが重要です。

ここでは、庭をコンクリートにするメリット・デメリットについて解説します。

 

4-1.メリット1:雑草を処理せずに済む

庭をコンクリートにした場合、土が露出している部分がなくなるため、雑草が生えません。

砂利や芝生など、地面が土となっている施工方法では自然に雑草が生えてくるため、処理が大変です。雑草が伸びてしまうと庭の見た目が悪くなるだけでなく、ハチなどの害虫が巣を作るリスクもあります。また、砂利の庭では雑草を一気に処理するために除草剤を撒くことも可能ですが、外でペットを飼っている場合は注意が必要です。

コンクリートの庭なら、コンクリートで覆われた表面から草が生えることがないため、雑草対策の手間が省けます。

 

4-2.メリット2:耐久性がある

コンクリートは耐久性が高く、手間をかけることなく綺麗な状態を維持できることがメリットです。排水溝を設置したコンクリートの庭は水はけがよく、雨上がりに水たまりが残って庭が荒れる心配はありません。

また、コンクリートは大きな重量に耐えられることから、駐車場として使いやすいこともメリットです。コンクリートでできた庭であれば、自動車や自転車に乗っていてもスムーズに移動することができます。車いすの方も移動しやすく、バリアフリーに配慮したい場合にもコンクリートは適切です。

 

4-3.メリット3:駐車場として使える

庭をコンクリートにした場合は、そのまま駐車場として使えます。コンクリートは非常に耐久性が高く、車両の重さにもしっかりと耐えられるので、頻繁に車を出し入れしても地面が沈む心配がありません。

さらにコンクリートは滑りにくい素材であるため、雨や雪の日でも事故の心配は少なく、車を動かすことができます。コンクリートは平坦なので、庭に十分な面積さえあれば複数台の駐車をしたい時にもスペースの有効活用が可能です。

またコンクリートの表面は汚れが付きづらいため、清掃も簡単で、メンテナンスの手間がかかりません。雑草が生える心配もないため、駐車場としての景観を美しく保つこともできます。

 

4-4.デメリット1:夏は照り返しがきつくなる

コンクリートで庭を作るデメリットとして、夏の日差しの照り返しが強く、暑さを感じやすくなることが挙げられます。コンクリートは地面の土と異なり水分が少ないため、直射日光が当たった部分は高温となりやすい傾向です。コンクリートの表面が高温になると、地面近くで温められた空気が上がります。

コンクリートによる照り返しは気になる場合は、打ち水によってある程度暑さを緩和することが可能です。打ち水をするとコンクリートの表面についた水が蒸発する際に熱を奪うため、コンクリートの温度上昇を和らげることができます。

 

4-5.デメリット2:撤去費用がかかる

コンクリートで施工した庭は、リフォーム工事を行う際や更地に戻す際に撤去費用がかかることがデメリットです。コンクリートを撤去する際は、コンクリートをはがすための工事費や人件費がかかります。また、はがしたコンクリートを廃材として処分するための費用も必要です。

コンクリートの撤去費用は庭の面積によって異なります。標準的な広さの庭であれば、12万~20万円程度が撤去費用の目安です。

 

4-6.デメリット3:他の施工と比較して初期費用(コスト)が高い

庭をコンクリートにする際は、他の施工に比べて初期費用が高くなります。これはコンクリート施工のために、まずは地盤を整備する準備が必要になるためです。地盤を整備した後はその上にコンクリートを流し込む工程があります。この作業を自分でやるのは厳しく、基本的には専門の業者に依頼しなければなりません。材料費や人件費、サービス料などがかかるため、どうしても初期費用は高くなります。

また費用は広さや厚みによっても変わります。耐久性を考慮して高品質な材料を選ぶ場合ですと、さらにコストは高くなるでしょう。

さらに、一度施工した後はやり直しや撤去が難しくなります。もし将来的に庭を別の用途で使おうと思っても、コンクリートの撤去にまた大きな費用がかかる点にも注意が必要です。

どうしても初期費用、トータル費用が高くなってしまうので、予算が限られている時は慎重に検討する必要があります。

 

まとめ

一戸建てで庭を作る場合、芝や砂利、コンクリートなどの施工方法があります。庭をコンクリートにすると、雑草の処理が不要となり、美観を維持できることがメリットです。一方、夏は照り返しがきついことや、撤去費用がかかることが、コンクリートで庭を作るデメリットとなります。

庭をコンクリートにする費用は、コンクリートの厚さや鉄筋の有無によって異なり、費用相場は19万~40万円程度です。コンクリートを長期的に使用したい場合は、定期的なメンテナンスが必要となります。庭の施工方法を決める際は、コンクリートのメリット・デメリットを考慮したうえで判断してみてはいかがでしょうか。

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