バルコニーの広さ平均は?目的ごとに必要な広さを解説

バルコニーの広さ平均は?目的ごとに必要な広さを解説

この記事をシェアする

facebook Twitter line

バルコニーの広さは住環境の快適さに大きく影響するので、きちんとこだわりたいポイントです。
しかし、バルコニーで何をするかによって必要な広さは異なる上に、物件によって広さもまちまちなので目安が分かりにくいかもしれません。

今回は、
・一般的なバルコニーの広さ
・目的別に必要なバルコニーの広さの目安
・おすすめのバルコニー周りのエクステリア
についてご紹介します。

 

バルコニーの平均的な広さは?

バルコニーの平均的な広さは?

バルコニーの広さや幅の平均は、マンションや一戸建てといった建物の種類や広さ、またその利用目的によって異なります。
マンション(集合住宅)と戸建て、それぞれのケースでご紹介いたします。

 

マンションの場合

マンションなど集合住宅の場合、1人暮らし用かファミリー向けの物件かによって広さは異なります。
築年数が古めの物件や1人暮らし用のマンションのバルコニーだと奥行91cm前後、幅1~1.2m程度が多いようです。

ファミリー向け物件や、築浅の分譲マンションだとバルコニーが広く取られていることが多く、奥行1ⅿ以上、幅1.5~2ⅿほどが多いです。
もちろん立地や物件によって差はあるので、大まかな目安としてお考えください。

バルコニーの奥行は、手すりの芯材までの距離を示すので実寸だともう一回りほど狭くなります。
マンションだと後から増築できないので、内見や資料などをよくご確認ください。

間取りにサービスバルコニーと記載されている場合、奥行1m以下の小さなバルコニーを意味します。
一般的にはキッチン横などにあるサブのバルコニーとして設置されていることが多いですが、物件によってはサービスバルコニーのような小さなバルコニーしかないところもあります。

 

戸建ての場合

戸建ての場合はより自由度が高く、平均値を出すための大規模な統計データなどはないようです。
ただ、日本の建築の慣習上使われてきた「間(けん)」という長さの単位に合わせて半間(約91cm)程度の幅で設計されることが多い傾向にあります。

ただ、広いバルコニーの需要は一定以上あるため、築年数に限らず奥行と幅それぞれの2ⅿほど取っている広々とした戸建ても少なくありません。
立地やデザインにもよりますが、建売の戸建て物件だとバルコニーは狭いことが多いです。

 

目的別に必要なバルコニーの広さ

目的別に必要なバルコニーの広さ

バルコニーは、用途によって適切な広さが異なります。
こちらでは目的ごとに必要な広さの目安をご紹介していきます。

 

一般的な用途:奥行910mm

あまりバルコニーを使わない場合や、室外機やちょっとした物置き場として使う分なら奥行60~91cm程度でも問題ありません。
ただ、洗濯物をバルコニーで干したり、小さなお子さんの遊び場としては狭いと感じやすいでしょう。

 

洗濯物干しを余裕を持って行う:奥行1,000mm~

洗濯物干しをする場合は奥行1m以上を目安にしましょう。
狭いバルコニーでも洗濯物は干せますが、洗濯物が壁や手すり、室外機などに当たるのが気になるかもしれません。

奥行1ⅿ以上、幅も2ⅿほどあると余裕を持って洗濯物やお布団を干せます。

 

ガーデニングや趣味を行う:1,200mm~

バルコニーでガーデニング、ちょっとした家庭菜園、ライトアップや装飾など趣味の活動をする場合は奥行・幅共に広く取りましょう。
奥行は最低でも1.2ⅿ以上、幅も2ⅿ以上あった方が座って作業しやすいです。

バルコニーに椅子やちょっとしたテーブルを置きたい場合は奥行1.5ⅿほどあると余裕を持って寛げますよ。

 

軽い食事などを楽しむ場合:奥行1,500mm~

バルコニーで椅子やテーブルを置き、朝食やティータイムなど軽い食事を楽しむなら、奥行1,500mm以上は確保したいところです。
幅も2〜3m以上あると、複数人で座っても余裕があり、食事や会話を快適に楽しめます。

奥行1,200mm程度でも椅子を置くことは可能ですが、テーブルを組み合わせると動線が窮屈になるため、リラックスできる空間づくりには1.5m以上が理想です。
十分な広さを設けることで、食事スペースとしてだけでなく、ちょっとした作業や読書など多目的に活用でき、日常に新しい楽しみをプラスできます。

 

バルコニーデッキを設置して中と外を繋ぐアウトドアリビングに

バルコニーデッキを設置して中と外を繋ぐアウトドアリビングに

画像引用元:そらのま+ | 2階リビング | ヘーベルハウス

バルコニーにウッドデッキを設置してオープンな空間にすると、中と外が区別されすぎず半外のアウトドアリビングとして空間を広く使えます。

ウッドデッキを置くだけで一般的なバルコニーの無機質な雰囲気を暖かみある空間に変えられるため、多様な使い方ができます。
たとえば、テーブルセットを置いてダイニングやティータイムを楽しんだり、リラックスチェアを置いて本を読んだり、ガーデニングなどを楽しむ趣味の空間にするなど、発想次第で自由なオープンスペースとして活用できますよ。

 

バルコニーを広く使いたいならルーフトップバルコニーもおすすめ

バルコニーを広く使いたいならルーフトップバルコニーもおすすめ

広いバルコニーを設置したいという方には、ルーフトップバルコニーもおすすめです。
ルーフトップバルコニーは屋上や階下の屋根上にあるバルコニーで、一般的なバルコニーよりも空間がたっぷりと取られているので広々と使えます。

戸建てだけでなく、賃貸や分譲マンションでもルーフトップバルコニーがある部屋もあり、屋外で開放的な時間が楽しめると高い人気があります。

ただ、ルーフトップバルコニーは屋根がないので定期的に掃除やメンテナンスが必要となります。
持ち家の場合メンテナンスや改修は自費で行うので、きちんと考えた上で設置しましょう。

 

バルコニーの建築基準法上の扱いは?

バルコニーを広く作る時や、後から増築する際に気になるのが建築基準法上の扱いではないでしょうか?
バルコニーの面積や建ぺい率、手すりの高さなどに基準が設けられているため、建築基準法に反さない範囲で設計する必要があります。

詳しくは『バルコニーを設置する場合における建築基準法の制限とは? 』で解説しております。

 

バルコニーが床面積に含まれるケース

建築基準法では、バルコニーのような屋外空間は原則として床面積には含まれません。
ただし、一定の条件に当てはまる場合には例外的に床面積に算入され、建ぺい率や容積率に影響する可能性があります。

具体的には「幅が2mを超える場合」「屋根がある場合」「格子を設ける場合」などが挙げられます。
以下でそれぞれのケースを見てみましょう。

幅が2mを超える場合
バルコニーは本来、外に面した補助的な空間として扱われるため、建築基準法上は床面積に含まれません。
しかし幅が2mを超えると、居住空間としての性格が強くなるため、床面積に算入されるケースがあります。

2mを超えるバルコニーは、洗濯物を干すだけでなく、テーブルや椅子を常設したり、子どもが遊んだりと、実質的に室内と同等の用途に使えると判断されるからです。
幅1m程度では人の通行や最小限の用途に限られるのに対し、2m以上あれば「部屋の延長」として暮らしの一部に組み込まれるため、法律上も居室に近い扱いになります。

もし建築計画の段階で容積率や建ぺい率に余裕がない場合、バルコニーを広くしすぎると法的制限を超えてしまい、計画変更や減築を求められる恐れがあります。
快適性を重視して広さを確保することは大切ですが、設計時には建築士に相談し、法的に問題ないかを十分に確認することが必要です。

屋根がある場合
バルコニーに屋根を設置すると、床面積に含まれる扱いになる可能性が高まります。
これは、外部に開放されていた空間が屋根によって居室的な性質を帯びるためです。

たとえば、固定式の屋根や構造物として組み込まれた庇を付けると、雨や直射日光を防げるようになり、実際にリビングや寝室の延長として長時間利用できる空間に変わります。
その結果、建築基準法上は「室内と変わらない機能を持つ」と判断され、床面積に算入されるのです。

逆に、可動式のオーニングやシェードのように取り外し可能で、恒常的な屋根とみなされない設備であれば、床面積には含まれない場合があります。
ただし判断は自治体や確認審査機関によって異なるため注意が必要です。

設計の初期段階から「屋根をつけたいのかどうか」を明確にし、法的制限と希望する暮らし方を両立できるように計画することが欠かせません。

格子を設ける場合
バルコニーに格子やルーバー、スクリーンなどを設置する場合も、条件によっては床面積に含まれる可能性があります。
格子やルーバーは、外部からの視線を遮りたいときやデザイン性を高めたいときに有効ですが、設置方法や構造によっては「閉鎖性が高く、屋外空間ではなく室内空間に近い」と判断されるのです。

たとえば、光や風を十分に通すシンプルな縦格子であれば、開放性が保たれるため床面積に含まれにくいです。
一方、ルーバーやパネルが密になり外からの視線も完全に遮るような場合には、外気との一体性が失われ、床面積に算入されるリスクがあります。
また、格子を高く設けてバルコニー全体を覆うようなデザインも同様に扱われやすいです。

目隠しや防犯上の安心感を求めて設置した結果、床面積の計算に影響してしまうと、容積率の超過などで違法建築と判断されかねません。
格子やルーバーを検討する際には、デザイン面だけでなく法規制との関係を十分に考慮し、施工会社に「床面積に含まれない範囲での設計が可能か」を確認しておくことが重要です。

 

バルコニーを避難経路として使用する場合

マンションなどでは、災害時の避難経路としてバルコニーが利用されることがあります。
その際には消防法や建築基準法の規定があり、特にバルコニーの奥行きは120cm以上を確保することが求められます。

これは火災や地震などの緊急時に、多くの人がスムーズに通行できるようにするための基準です。
ただし、実際にはエアコンの室外機などが置かれるケースも多く、最低でも75cm以上、人が支障なく通れる60cm以上は確保することが望ましいとされています。

また、隣接住戸との境にある隔て板周辺に物を置かないことや、避難ハッチの上に荷物やタイルを設置しないことも大切です。
避難経路としての役割を果たすためには、日頃から物を置きすぎず、緊急時に安全に使える状態を維持しておくことが欠かせません。

 

バルコニーやエクステリアのデザインにもこだわって快適に過ごそう

ルコニーやエクステリアのデザインにもこだわって快適に過ごそう

バルコニーの広さを決めたら、エクステリアやデッキなどのデザインにもこだわりましょう。
空間を彩るデザイン性と実用性を兼ね備えたバルコニー周りのエクステリアのおすすめ製品をご紹介します。

 

バルコニー手すり

バルコニー手すり

外気の影響を受けやすいバルコニーの手すりを彩木のハイブリッド人工木材にすることで、季節に関係なく使いやすく、見た目にも美しく仕上がっています。
一般的なバルコニーの手すりとしてのご使用はもちろんのこと、目隠しやフェンスとしてもお使いいただけます。

彩木バルコニー手すりの製品紹介

 

屋上・ルーフデッキ

屋上・ルーフデッキ

屋上部分やバルコニーにデッキを設置すれば、暖かみのある空間として雰囲気を大きく変えられます。
デッキ材として使用している彩木は耐候性に優れ反りなどの変形がほとんど起きないので、折れ戸でもサッシと同じ高さに仕上げられます。

彩木ウッドデッキの屋上デッキ(DR)の製品詳細
彩木ウッドデッキの彩木ルーフデッキDRの製品詳細

 

ルーバースクリーン

ルーバースクリーン

ルーバースクリーンは外壁装飾や窓格子としてご利用いただけます。
彩木のルーバースクリーンは窓やバルコニーを完全に覆わないので、強い日差しを和らげつつ外の光を柔らかく屋内に取り込めます。

ウッドのルーバースクリーンは和洋どちらのデザインにもしっくりと馴染むため人気があり、高耐候性・高耐久性の彩木はローメンテナンスできれいな状態を長期間キープできます。

彩木ルーバースクリーンの製品紹介

MINOでは、上記意外でもベランダ・バルコニーに適したエクステリアを多数取り揃えております。
用途やご自宅のデザインに合ったものがお選びいただけますので、ぜひこちらも合わせてご覧くださいませ。

空間から探す|エクステリアのMINO

 

まとめ

広いバルコニーは解放感を味わえ、狭いバルコニーはメンテナンスの手間がかからないというメリットがあります。
用途や目的によって必要なバルコニーの広さは異なりますが、快適さや生活のしやすさを重視するなら奥行・幅ともに実寸1ⅿ以上はあった方がよいでしょう。

「立地や区画の問題でバルコニーが使いにくい・・・。」「隣の家との距離が近い・・・。」といった場合は、ご紹介したルーバースクリーンなどのエクステリアもおすすめです。

同じカテゴリの最新記事

ウッドデッキ、バルコニーの製品一覧

ウッドデッキ・ガーデンデッキの施工例

Categoryカテゴリ

全記事を見る

無料 彩木サンプルで
木のような
触り心地を体感!

資料請求 (無料)