ベランダ・バルコニーをウッドデッキに！設置のメリット・デメリットやDIY方法も

ベランダをもっと使いやすくしたいと感じたとき、ウッドデッキを置く方法が気になる方もいるのではないでしょうか。
実は、改修に制限のあるマンションのベランダでも置き式タイプなら取り入れられる場合があり、ちょっとした、くつろぎ・作業空間に変えられます。

この記事では、ベランダにウッドデッキを設置するメリット・デメリット、DIYでの設置方法などを紹介します。

マンションのベランダでも使えるウッドデッキは、「バルコニーデッキ」と呼ばれています。

建物のベランダには、雨水がしみこまないように防水の層が作られています。
そこにキズをつけないよう、バルコニーデッキは床にビスを打ち込まず、パネルを並べて置くだけで使えるつくりになっています。
この仕組みによって、管理規約がある住まいでも設置できる場合があるのです。

バルコニーデッキの素材は天然木や樹脂などいろいろあり、質感や色合いに違いがあり、踏んだときのやわらかさを重視したい方や、長くきれいな色を保ちたい方など、好みに合わせて選べます。

バルコニーデッキを置くと、外のスペースがくつろぎやすい場所に変わります。
気軽に外の風を感じられるため、日常の中に小さな楽しみが増えていくでしょう。

マンションのベランダは、住んでいる人だけのスペースに見えますが、多くの建物では「共用部分」として扱われています。
共用部分は建物全体で管理する場所のため、勝手に工事をしたり、もとの仕様を変えたりすることができません。
そのため、ウッドデッキを置けるかどうかは、まず管理規約を確認することが大切です。

バルコニーデッキは、置くだけのパネルタイプであれば許可されている場合もありますが、素材や厚み、外から見える部分の色が決められているマンションもあります。
また、防水層を傷つける工事はほぼ認められていないため、「置くだけで使えるかどうか」がひとつの判断ポイントになります。

さらに、業者に施工を依頼する場合も個人で勝手に依頼するのではなく、大家さんや管理会社へ工事の申請が必要になるケースも少なくありません。
申請内容には、作業時間や搬入経路、使用する工具の種類などが求められることもあるため、検討する際には早めに管理会社へ相談しておきしょう。

これらを踏まえると、マンションのベランダでは「置くだけ」「工具を使わない」タイプのウッドデッキが向いているといえます。
住まいごとのルールに合わせて形を選び、ベランダスペースをカスタマイズしましょう。

ベランダにウッドデッキを置くと、見た目の印象が変わるだけでなく、日々の家事や過ごし方にも変化が生まれてきます。
ここでは、暮らしの中で感じやすい主なメリットを紹介します。

ウッドデッキを置くと、ベランダが小さな「第二のリビング」のように感じられます。
椅子を置いて読書をしたり、ガーデニングをしたり、子どもの遊び場として活用したりと、使い方が広がるのです。

部屋から外に出る際の凹凸がなくなれば、スムーズに行き来できるほか、スリッパのまま出やすくなる点も便利です。
また、パネルタイプのデッキなら、表面が均一で子どもが安全に歩きやすく、季節によってレイアウトを変える楽しさもあります。

ウッドデッキを置くと、ベランダの床を直接日差しや雨にさらさずにすみます。

ベランダの床には防水層がありますが、紫外線や泥汚れが続くと、見た目がくすんだり掃除がしにくくなったりします。
その点、デッキがあると、床に落ちる負担を減らせるため、日々の劣化を防げるのです。

また、デッキの素材に水はけの良い素材を選べば、雨上がりでも乾きやすくなります。
直接床を踏まないので、ベランダ全体のメンテナンスがしやすくなり、普段の掃除もラクになります。

ウッドデッキを置くと、ベランダの印象が明るくなり、屋外とのつながりも感じやすくなります。
特にフローリングに近い色や質感のデッキを選べば、室内から外へ視線が自然につながり、空間が広く見える効果もあるのです。

また、フェンス越しに空を見たり、足元にやわらかい木目を感じたりすることで、気分転換が行える空間にもなります。
テーブルを置けば軽い食事やコーヒーを楽しめるため、日常に小さな外時間が生まれる点も人気のポイントです。

ウッドデッキは便利な一方で、気をつけておきたい点もあります。
特に、日々のお手入れや排水まわりの環境は、快適に使い続けるために知っておくと安心です。

ここでは、ベランダに設置する際の主な注意点を紹介します。

ウッドデッキは外に置くため、砂ぼこりや落ち葉がたまりやすくなります。

天然木の場合は、雨や紫外線で色が変わりやすく、定期的な洗浄や保護剤の塗り直しが必要になることがあります。
樹脂製のデッキならお手入れの手間は少ないものの、風で運ばれた汚れを放置すると黒ずみの原因になるため、時々の掃き掃除や拭き取りが欠かせません。

また、パネルタイプは隙間にゴミが入りやすいことがあり、たまにパネルを持ち上げて掃除をすることも大切です。
きれいな状態を保つには負担が大きいと感じる方もいますが、こまめに手入れをすることで長く快適に使えます。

ベランダには雨水を流すための「排水口」があり、ここがふさがると水がたまってしまいます。

枯れ葉やほこりが詰まると、雨の日に水があふれてしまい、思わぬトラブルにつながることがあります。
ウッドデッキを置くと床面が見えにくくなるため、排水口がつまらないように、状態を定期的に確認することが重要です。

また、デッキのつくりによっては、水が流れにくくなる場所が生まれることがあります。
パネルの裏にある脚の位置や、板の隙間の向きが排水の流れと合わないと、通り道がせまくなってしまうためです。

そのため設置時には、置き方を調整したり、排水口まわりに少しスペースを確保したりすると、水の流れがスムーズになるような調整が必要になります。

ベランダ用のウッドデッキには、DIYで設置できるタイプがあります。

特に、パネルを並べて置くだけの「置き式デッキ」は道具をほとんど使わずに設置できるため、初めての方でも挑戦しやすい方法です。
床にビスを打ち込まないため、防水層を守りながら使える点も安心といえます。
置き式のデッキは、メンテナンスや模様替えのときに持ち上げやすく、気軽にレイアウトを変えられる点もメリットです。

設置の流れは、ベランダの掃除をして土やほこりを取り除き、排水口まわりにスペースを確保したうえで、パネルを順に並べていくだけです。
ジョイントが付いているパネルであれば、より設置も簡単です。

素材によって重さが違うため、扱いやすさを重視するなら樹脂製の軽いタイプを選びましょう。

ただし、ベランダの広さや形によっては、パネルを切ったりして調整する必要があります。
自分で加工が難しいと感じたときは、必要な部分だけ業者に依頼する方法もあります。

管理規約で素材や高さが決められている建物もあるため、DIYを始める前に確認しておきましょう。

ベランダに長く置くウッドデッキは、丈夫でお手入れがしやすい彩木ウッドデッキがおすすめです。

彩木ウッドデッキは、天然木の木目を型取りして作られた人工木材で、見た目や手触りがとても自然です。
表面は3層塗装で仕上げられており、光が当たると陰影が出るため、屋外でも木のあたたかさを感じられます。

芯材にはアルミを使用し、外側は密度の高い硬質低発泡ウレタンで作られています。
この構造によって、反りや伸縮が起きにくく、割れやささくれも発生しません。
また、水を吸わないので腐る心配がなく、素足でも安心して歩けます。

さらに、夏場でも熱をため込みにくい素材のため、表面温度が下がりやすい点も魅力です。

汚れが付きにくい特殊塗装によって、水拭きだけでお手入れができるため、日常使いで扱いやすい素材としても人気です。

彩木ウッドデッキにはさまざまなラインナップがあるため、製品一覧からぜひご確認ください。

ベランダにウッドデッキを置くと、外のスペースが使いやすくなり、くつろぎの場所にも変わります。
マンションでも、管理規約を守れば設置できる場合があり、置くだけのパネルタイプなら手軽に取り入れられると人気になっています。

ただし、ベランダの使い方の幅が広がる一方で、お手入れや排水まわりの確認など、注意したい点もあります。
素材選びに迷ったときは、丈夫でお手入れがしやすい彩木ウッドデッキのような人工木材をチェックしてみてください。

ウッドデッキを取り入れて、ベランダをいまよりもっと活用できる場所に生まれ変わらせましょう。