ウッドデッキのオーニングとは?種類や価格をまとめてみた
近年ウッドデッキの普及とともに、ウッドデッキの屋根部分にオーニングを設置するご家庭が増えています。
さまざまな効果をもたらしてくれるオーニングですが、まだ認知度がそれほど高くないこともあり、魅力を知らない方が多いです。
ここではオーニングの基本的な知識や種類、メリット・デメリット、価格について解説します。
目次
1.オーニングとは
オーニングとは、キャンパス生地でできた日よけや雨よけのことです。
オーニングはヨーロッパの発祥であり、もともとは建物の窓に設置されていました。
日本でも徐々にオーニングが普及しており、自宅にウッドデッキを設置したご家庭が、日よけや雨よけとしてオーニングを設置するケースも多いです。
1-1.特徴・機能
オーニングは、ウッドデッキやテラス、小窓などに設置され、夏の強い日差しを遮り、快適な空間を作り出す役割を持ちます。雨よけの機能もあり、ベランダや軒先においてある植木や家財道具を雨風から守るために設置される場合が多いです。
主にキャンバス生地で作られており、デザイン性の高いお洒落なスタイルも数多く販売されています。
1-2.テラス屋根との違い
オーニングとは別に、テラス屋根を設置する家庭もあります。
テラス屋根はキャンパス生地ではなく、ポリカーボネート板といった強度の高い透明な素材でできています。
キャンバス生地より丈夫で、紫外線も100パーセント遮断できるため、日よけや雨よけとして効果を発揮します。
しかしキャンバス生地ほどのバリエーションはないため、オーニングに比べてデザイン性はやや劣るといえるでしょう。
2.オーニングの種類
オーニングにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があるため、設置場所や使用用途に合わせて選択するとよいでしょう。
まず、設置方法によって主に以下の3種類に分類されます。
●独立スタイル
壁付けせず、土台となる柱の上に設置するタイプです。
建物の壁の特性上、壁付けができない場合に設置します。
●壁付けスタイル
建物の壁面に直接設置するタイプです。
このタイプは柱も不要であるため、ウッドデッキにオーニングを設置する際には適しています。
●スクリーンスタイル
窓の上部に設定し、ベランダなどにフックをかけて固定します。
比較的簡単に設置できるため、DIYに向いています。
さらに、操作方法によって以下の2種類に分類されます。
●手動式
手動でオーニングの開閉作業をするため、自分の好みに合わせて細かな調整がしやすい特徴があります。
手動式は、比較的安価で手に入りやすいメリットもあります。
●電動式
電動式は専用のリモコンでオーニングの開閉作業ができます。
室内にいてもリモコンで操作できるため、手軽に操作したい方に向いています。
ただし、手動式に比べて価格は高くなる傾向があります。
3.オーニング設置のメリット・デメリット
オーニングには、日よけや雨よけなどのメリットがある反面、いくつかデメリットも存在します。
ウッドデッキへのオーニングの設置を検討する際は、事前にオーニングのメリットとデメリットを把握した上で、設置するかどうかを最終決定するといいでしょう。
ここではオーニング設置の具体的なメリット・デメリットを紹介します。
3-1.メリット
まずはオーニングを設置するメリットを紹介します。
自宅の形状などにより受けるメリットは多少異なりますが、これらのメリットは今後オーニングを導入する際の参考になるでしょう。
<日差しから守ってくれる>
オーニングを設置する最大のメリットは、ウッドデッキやさまざまなものを強い日差しから守ってくれる点です。
オーニングは、ウッドデッキの表面が直射日光により劣化することを防いでくれます。
日差しが遮られることで、ウッドデッキの温度上昇を抑える効果もあることから、夏場にウッドデッキで食事や休憩などする際、適温を保つ効果を発揮します。
<雨や雪から守ってくれる>
オーニングは、ウッドデッキを雨や雪から守ってくれる効果もあります。
ウッドデッキに直接雨や雪があたるのを防ぐことにより、ウッドデッキが傷みにくくなり、劣化速度を遅らせます。
<個室に近い空間ができる>
自宅にウッドデッキを設置し、その上部に屋根代わりとしてオーニングを設置することで、個室に近い空間を作り出すことができます。
その空間に自分の趣味の道具や好きなものを置くことで、もうひとつの自分の居場所を作ることができます。
<見栄えが良くなる>
オーニングの素材にはさまざまなタイプがあり、デザイン性の高いオーニングも多数用意されています。
オーニングを設置することで一気に華やかな空間を創り出すことができるため、お庭などの見栄えがよくなるというメリットがあります。
カフェや飲食店などのオープンスペースに設置することで、お店の雰囲気をお洒落にする効果があります。
3-2.デメリット
残念ながら、オーニングを設置することには、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、オーニングを設置するデメリットを紹介します。
<開放感がなくなる>
オーニングを設置するデメリットは、開放感がなくなる点です。
広い空が見えなくなり空間が狭まるため、場合によっては閉塞感を感じることもあるでしょう。
<破損の危険がある>
台風など強風の際には、オーニングが外れたり破損する危険があるため注意が必要です。
被害が出ないよう、安全面に配慮したオーニングの設置が求められるでしょう。
<清掃や管理が大変>
オーニングの上部にはゴミやほこりがたまりやすく、比較的高い場所にあるため、簡単に清掃することができないデメリットがあります。
また、冬には大量の積雪によりオーニングが破損する可能性もあるため、オーニングを定期的に清掃し、こまめに管理することが求められます。
4.オーニングの価格
これからオーニングを設置しようと考えている方であれば、オーニングの価格が気になるとこでしょう。オーニングにはさまざまな種類があり、大きさや素材、強度などによって価格も異なります。
ここでは、オーニングの価格を本体価格と施工価格に分けて紹介します。
4-1.本体価格
オーニングには、種類や大きさ、素材によって価格が変わるため、一律の価格を提示することは困難です。
一般的な戸建住宅に設置するオーニングの価格を参考例として、手動式と電動式に分けて紹介します。
<手動式の価格例>
間口が1,940mm、奥行きが1,000mmの手動式オーニング(キャンバス生地・壁付けタイプ)の場合、おおよそ14〜15万円ほどで販売されています。
<電動式の価格例>
間口が2,000mm、奥行きが1,500mmの電動式オーニング(キャンバス生地・壁付けタイプ)の場合、20〜25万円ほどで販売されています。
4-2.施工価格
オーニングの材料費だけではやや割高となりますが、多くのオーニング取扱業者は、施工費も含めて割安に価格設定しています。
全体的に、本体のみの価格より、施工費を含めた価格の方がお得な料金設定になっている傾向が見受けられます。
<手動式の価格例>
間口が1,820mm、奥行きが1,250mmのキャンバス生地壁付けタイプの手動式オーニングは、施工費込みで14〜25万円ほどで販売されています。
<電動式の価格例>
間口が1,820mm、奥行きが1,250mmのキャンバス生地壁付けタイプの電動式オーニングは、施工費込みで18〜28万円ほどで販売されています。
まとめ
ウッドデッキの上に設置する屋根として最適なオーニングですが、さまざまなタイプが存在し、性能や価格もそれぞれ異なります。電動式タイプや手動式タイプ、お洒落なものや実用性を重視したものなど、その種類は多岐に渡ります。
価格帯も広く決して安くはないため、時間をかけて予算にあったオーニングを吟味しましょう。今後、オーニングの購入を検討される際は今回の記事を参考にしていただき、用途にあったオーニングを購入されることをおすすめします。
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