駐車場のサイズ・寸法は?幅を決めるときの3つの注意点
新築一戸建てのマイホームを建てる予定のある人は、居住スペースと同時に駐車場の広さについても考える必要があります。駐車場の幅の決め方や、自分の家に合った理想的な駐車場の広さについて、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
駐車場スペースは、基本的にあとから変更することができないため、慎重に検討して決めることが重要です。
今回は、駐車場の幅を決める際の考え方や幅の決め方、幅を決める際の注意点を解説します。駐車場の広さや幅で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
1.駐車場の幅を決める際は「車の大きさを把握する」ことが大切
駐車場の幅や広さを考えるときは、駐車する予定の車のサイズを把握することから始めましょう。車のサイズは車のクラスによって大きく異なり、車のサイズに合わせて駐車場スペースを確保する必要があります。
下記は、車のクラスと幅をまとめた表です。
〇軽自動車
全幅 | 全長 | 全高 |
---|---|---|
1,480mm | 3,400mm | 1,750mm |
〇小型車
全幅 | 全長 | 全高 |
---|---|---|
1,700mm | 4,100mm | 1,500mm |
〇中型車
全幅 | 全長 | 全高 |
---|---|---|
1,700mm | 4,700mm | 1,500mm |
〇大型車
全幅 | 全長 | 全高 |
---|---|---|
1,850mm | 5,000mm | 1,500mm |
〇ワンボックス車
全幅 | 全長 | 全高 |
---|---|---|
1,700mm | 4,800mm | 2,000mm |
軽自動車と大型普通自動車を比較した場合、両者には全幅370mm・全長1,600mmもの差があることがわかります。駐車場に関する全ての要素を考える基準となるため、車のサイズはしっかりと把握しておきましょう。
1-1.将来を見据えた広さが必要
駐車場の幅や広さは、車両の寸法をベースに考えることが基本です。しかし、実際に幅や広さを検討する際は、現在所持する車のサイズだけではなく、将来購入する車のサイズも視野に入れることが求められます。
駐車場のスペースはあとから変更できないため、現在所持している車よりも大きな車に買い替える場合は、先にスペースを確保しておかなければなりません。また、軽自動車や小型自動車に合わせた駐車場スペースを確保している場合は、買い替える車の選択肢が狭まってしまいます。
駐車場の幅や広さを決める際には、必ず将来を見据えたスペースを確保するようにしましょう。
2.駐車場の幅の決め方
駐車場の幅は車の停めやすさや乗降のしやすさに大きく影響するため、しっかりと決めることが重要です。安易に決めてしまうと、あとで不便を感じることにつながります。
ここでは、駐車場の幅の決め方で重要なポイントを2つ解説します。これから駐車場の幅を決める場合は参考にしてください。
2-1.駐車場の基本寸法および最小寸法
駐車場の幅に明確な決まりはありませんが、一般的な寸法は「長さ5.0m × 幅2.5m」となっています。このサイズであれば、軽自動車や小型車はもちろん、普通車も駐車できます。ただし、大型車はこの限りではないことに注意が必要です。
また、駐車場にするスペースに限りがある場合には、最小寸法でにすることも可能です。最小寸法の場合、長さは変わらず、幅が0.2m ほど短い「長さ5.0m × 幅2.3m」となります。
2-2.ゆとりを持たせる
駐車場を設計する際は、車を停めるスペースだけでなく、ドアの開閉や人が通るためのスペースも必須であるため、ゆとりを持った幅を確保する必要があります。駐車場にどのくらいのスペースを確保すればいいかという目安は、国土交通省の指針により示されています。
駐車対象車両 幅員 長さ 軽自動車 2.0m 3.6m 小型自動車 2.3m 5.0m 普通自動車 2.5m 6.0m
普通自動車の平均的な車体の大きさは幅1.7m×長さ4.7mであるため、上記の指針に当てはめてみると、幅0.8m×長さ1.3m程度のゆとりを持たせている状態です。
上記は推奨される駐車場スペースであり、ドアを全開にして荷物を出し入れする場合や、バイク・自転車などを一緒に停める場合は、多めのゆとりを確保する必要があります。特に、車いすを使用する高齢者・身体障がい者用の駐車場を設ける場合は、十分なゆとりを確保するようにしましょう。
車いすを利用する人が駐車する駐車場の幅は、国土交通省により「3.5m以上」と定められています。
2-3.駐車方法を考慮する
駐車場の適切なスペースは、車の停め方や前面道路の幅員によっても変わります。主な駐車方法と、それぞれの方法における幅の決め方は以下のとおりです。
〇直角駐車
直角駐車とは、道路と直角に駐車する、一般的に見られる方法です。直角駐車用の駐車場は、車を停めやすく省スペース性に優れているため、多くの住宅で採用されています。前面道路の幅員が4m以上ある場合は、おすすめの駐車場スペースと言えるでしょう。
直角駐車用の駐車場スペースの場合は、左右に90cm以上のスペース・5.5m以上の奥行きを確保することが必要です。
〇並列駐車
並列駐車とは、道路と平行に駐車する方法です。前面道路の幅員や敷地面積が狭い場所でも駐車できることがメリットです。
並列駐車用の駐車場スペースの場合は、スムーズに出入りするためにも、車長の倍以上の間口・車幅+1m程度の奥行きを確保する必要があります。前面道路が4m以下の場合は、間口を広めに確保することが重要です。
〇縦列駐車
縦列駐車は、車を縦方向に駐車する方法です。駐車スペースが狭い場合でも停められるメリットがありますが、複数台の車を駐車する際には、前の車との間隔に気を配っておかないと、出庫/駐車できなくなるデメリットがあります。
1台あたりの駐車スペースについては、長さは車の長さの1.5倍、幅はドアの開け閉めを行うために車の幅より1mほど広く確保する必要があります。
3.駐車場の幅を決めるときの注意点3つ
駐車場の幅は、注意点を踏まえたうえで決めるようにしましょう。注意点を把握せずに決めてしまうと、トラブルにつながるケースがあります。駐車場の設計ミスによるトラブルはいくつかあり、あとから修正することも難しいため、事前の情報把握が大切です。
ここでは、駐車場の幅を決めるときの注意点を解説します。
3-1.勾配をチェックする
駐車場には、雨水を流して水はけをよくするために、適度な勾配がつけられています。駐車場を設計する際には、幅だけでなく勾配についても細かくチェックすることが重要です。水はけと利便性のバランスが取れた理想的な勾配の角度は、2~4%(度)の範囲内が目安とされています。
勾配の角度が浅すぎると水はけが悪くなり、勾配の角度が急すぎると駐車場に車を停める際、アクセルを強く踏み込まなければなりません。車を停める度にアクセルを踏み込んでいれば、衝突事故の可能性も高くなるため、注意が必要です。
勾配は駐車場の使い勝手に大きく影響することから、設計の際には必ずチェックするようにしましょう。
3-2.必要に応じて2台分のスペースを用意する
駐車場スペースは1台分だけを設計するとは限らず、夫婦で車を1台ずつ所有する場合や、頻繁に来客がある場合は、2台分のスペースを用意するケースも見られます。
駐車場スペースは、住居スペースとのバランスを取って確保する必要があるため、2台分のスペースを確保することが難しい場合も珍しくありません。来客が発生したときのために、駐車場の隣に庭やアプローチを設けておくと、その部分を臨時の駐車場スペースとして使用することが可能です。
駐車場を設計する際は、今後のライフスタイルを想定して、適切な台数分のスペースを確保することも重要なポイントと言えます。
3-3.住居スペースの広さを考慮する
駐車場スペースは広いほど車を停めやすくなり、大きな車への買い替えなどがあった際にも融通が利きます。しかし、駐車場スペースを広く取り過ぎると住居スペースが狭くなるため、不必要にスペースを確保することは得策ではありません。駐車場スペースを確保する際は、駐車場スペースに必須の条件を満たしたうえで、できるだけ住居スペースに割り振れるように確保しましょう。
限られた土地に駐車場スペースと住居スペースを割り振る場合は、シビアな判断が求められる場合もあります。
4.駐車場まわりの気をつけるポイント
駐車場周りにはいくつか以下のような、気をつけるポイントがあります。
これらを気にせずに車を駐車すると、上手く駐車できない原因になってしまったり、車を傷付けてしまう恐れがあります。
それぞれ解説します。
4-1.柱
カーポートや屋根の土台として、もしくは家の一部分の柱が駐車場のまわりに設置されていると、駐車しづらくなってしまう原因となります。
特にバック駐車をしなければならない場合、バックミラーの死角に柱があり、ぶつけてしまう恐れもあるため、十分に注意しましょう。
もしもカーポートの設置を検討しているならば、片側の柱で屋根を支えるタイプを選択するか、駐車スペースに干渉しないものを洗濯しましょう。
4-2.縁石
特に駐車場の入り口にある縁石は、駐車をしづらくさせてしまう要因となります。また、サイドミラーにも映らないことも考えられるため、乗り上げてしまうリスクもあるでしょう。
どうしても縁石に乗り上げて駐車しなければならない場合には、強化プラスチックや金属製のスロープを設置するなどして対処する方法があります。
これから駐車場まわりの施工をお考えならば、駐車場の出入り口付近には縁石は配置しない方が安心です。
4-3.フェンス
隣家や自宅と駐車場の隔たりとしてフェンスを設置するケースも多いですが、設置の仕方によっては駐車しづらくなってしまうため注意が必要です。
駐車場に設置するフェンスは幅が細めのものを選んだり、フェンスの土台となるブロックを地中に埋めるなどして、駐車スペースを広く確保するような工夫が必要です。
最近では、MINOの彩木フェンスのような、丈夫でスタイリッシュなフェンスもあります。このようなフェンスを検討してみるのはいかがですか?
まとめ
マイホームを建てるにあたり、多くの人が居住スペースを重視する一方、駐車場スペースについては疎かになっている人が少なくありません。駐車場の設計で失敗した新築トラブル事例は、実際に多く発生しています。
駐車場の幅や広さは、マイホームを建てたあとの利便性に大きく影響するため、現在だけでなく将来も踏まえて慎重に検討しましょう。
マイホームが完成したあと、駐車場スペースに変更を加えることはできません。これからマイホームを建てる人は、ぜひ今回の情報を参考にして、失敗や後悔のない駐車場スペースの設計を行ってください。
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