彩木ウッドデッキで作る蹴上の高さ(後編)
板の厚み+板の幅×2-板の厚み
前回に引き続き、今回も彩木ウッドデッキにおけるステップの蹴上に注目して実例を見ていきます。
冒頭の実例では、蹴上に用いた板の枚数が、下から1段目が1枚、2段目が2枚になっています。一見、蹴上の高さが異なるように思えますが、1段目はコンクリート土間の高さに加えて隙間があります。そのため、2枚の彩木材を用いることで1、2段目を同じ蹴上としているのです。2段目をよく見ると蹴上の高さは上から「板の厚み+板の幅×2-板の厚み」となっています。狙った蹴上を実現するため、板の枚数を変化させている実例になります。
板の厚み以下の蹴上
上の写真は保育園の実例です。小さな子供が駆け回る場所に設置されたウッドデッキであり、ステップの蹴上も一般的な数値より低く設定されています。写真を見ると下から1段目は「板の厚み+板の幅」になっていますが、2・3段目は「板の厚み+板の幅-N㎝」となっています。写真だけではNが何センチかは分かりませんが、板の幅の半分くらいでしょうか。このように、板を組み合わせたり、切ったりすることで、さまざまな蹴上を実現することが可能です。目的や用途、現場の状況に合わせて蹴上の高さを変えることができる自由な点も、彩木ウッドデッキの長所の一つとして覚えておいてください。
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