
ウッドデッキに階段(ステップ)をつけよう
目次
1 ウッドデッキに階段をつけよう
ウッドデッキに階段(ステップ)をつけることで子供や高齢者にとっても利便性が上がります。この記事ではウッドデッキに階段をつけることのメリットや階段が不要なケースを紹介します。
2 ウッドデッキの階段(ステップ)の種類
ウッドデッキと地面の間をスムーズに行き来するための階段(ステップ)には、一般的な階段タイプ以外にもさまざまな種類があります。
ご家族の構成や使い方に合わせて、最適なタイプを選びましょう。
2-1. 独立タイプ
ウッドデッキ本体とは別に設置する踏み台のような形状です。
本体から分離しているため、設置場所の自由度が高く、小型で移動できるタイプであれば、必要に応じて配置を変えることができます。
ちょっとした腰掛けとしても活用できるので、デザイン性よりも機能性を重視したい方や、限られたスペースでの設置を考えている方におすすめです。
2-2. 段床タイプ
ウッドデッキの周囲を一段低い床で囲む高級感のあるデザインです。全周に設置する方法や、正面・側面など部分的に設置する方法があります。
ウッドデッキと一体化したデザイン性の高さが特徴で、大階段のような豪華な印象を与え、お庭に存在感を引き立てます。来客の多いご家庭や、庭全体のデザイン性を重視する方に特に人気がある形です。
2-3. スロープタイプ
段差をなくし、緩やかな傾斜で上り下りができるタイプです。車いすを使用する方がいるご家庭や、高齢者、小さなお子様のいる家庭に最適です。
また、小型犬や老犬など、ペットの負担を軽減したい方にも適しています。完全なバリアフリー設計を実現できる上、見た目にもモダンな印象を与えます。誰もが安心して利用できる点が最大の魅力です。
各タイプの詳細な特徴や自作方法については、詳しくはこちらで解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ウッドデッキの階段をDIYで作るには技術と時間が必要です。正確な計測や加工、安全性の確保など、考慮すべき点も多いため、プロに任せるのも賢明な選択です。
彩木の人工木ウッドデッキは、階段のオプションも含めてプロの施工で美しく安全に仕上がります。天然木のような風合いながら、反りや腐食に強く、メンテナンス性に優れているのが特徴です。また、子供が裸足で遊べる安全性と、天然木と同じくらいの熱さに抑える技術で夏でも快適に使用できます。
庭・ぬれ縁・玄関前アプローチだけでなく、ベランダ・バルコニー・屋上庭園など、さまざまな場所に対応した製品ラインナップが魅力の彩木ウッドデッキで、理想のウッドデッキが実現できるでしょう。
3. ウッドデッキの階段(ステップ)の作り方
ウッドデッキの階段(ステップ)をDIYで作るには、計画と設計から始め、材料準備と加工を経て、組み立てと設置を行います。
独立タイプは初心者向き、階段タイプや段床タイプは経験者向きです。自身のスキルに合った方法を選びましょう。
3-1. 計画と設計
階段作りでは、まず詳細な計画を立てることが成功の鍵となります。ウッドデッキの高さを正確に測り、それに基づいて最適な段数を決定しましょう。
- 一段の高さは20〜23cm、踏み板の奥行きは25〜30cmが推奨
- 安全な通行のため、階段幅は60cm以上確保
- 設計図には各部材のサイズと角度を明記
- 基礎方法(コンクリート、ブロックなど)も計画
適切な設計図があれば材料の無駄を減らし、作業効率も上がります。
3-2. 材料準備と加工
設計図ができたら、それに基づいて必要な材料を準備し、加工していきます。
- 防腐処理された木材(踏み板用・側板用)
- 固定用金具(ステンレス製ネジ・ボルト)
- 基礎材と必要な工具一式
木材加工のポイント
- 設計図に基づき正確にカット
- 側板は指し金で角度を印付け
- 木表を内側にして反りを防止
- 部材を仮組みして確認
木材選びと正確な加工により耐久性と安全性を実現できるでしょう。
3-3. 組立てと設置
材料が準備できたら、組み立てと設置を行います。
手順
- 設置場所を整地し基礎材を設置
- 側板を固定し水平・垂直を確認
- 踏み板を取り付け
- 接合部を固定
- 防水塗料で仕上げ
完成後は定期点検で安全性を確保しましょう。
4. ウッドデッキの階段をつけない場合のデメリットは?
ウッドデッキに階段を設置しない場合の主なデメリットは、庭との行き来がしにくくなることです。
特に小さなお子様や高齢者、ペットがいるご家庭では安全面での配慮が必要になります。また、植物の水やりや庭の手入れなどの際に不便を感じることもあるでしょう。
しかし、以下のようなケースでは階段なしでも問題なく使用できます。
- 高低差が少ない場合:デッキと地面の高さが30cm未満なら、多くの大人にとって上り下りが可能です。縁側のような低いデッキは階段が不要な場合があります。
- 既存のステップを活用できる場合:沓脱石(くつぬぎいし)など、既に庭にあるものをステップ代わりにできれば新たな階段は不要です。自然な庭の雰囲気を損なわずに機能性も確保できる利点があります。
- 庭への出入りを重視しない場合:リビングの延長としてくつろぐことが主な目的なら、庭との行き来が少ないため階段は必要ないかもしれません。フェンスで囲むバルコニータイプも階段の必要性は低くなります。
階段を付けないメリットは、コスト削減とデッキスペースの最大活用です。ただし将来的な使い方の変化も考慮して設計することをおすすめします。
階段の有無は生活スタイルに合わせて判断しましょう。
5 誰もが快適に使えるために
小さいお子様からおじいちゃん、おばあちゃんまで、家族みんなでウッドデッキを楽しめるようにしたいのであれば、計画の段階で「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー設計」というキーワードを念頭に置くと良いでしょう。「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー設計」とは、年齢・国籍・性別などを問わず誰でも利用しやすいデザインのことを指します。
ガーデンデッキの場合、室内との段差を作らないよう、室内とウッドデッキの床板の高さを合わせた設計にすると、(建物の設計によりますが)どうしても地面高と50㎝程度の差ができてしまいます。健康な大人であれば問題ありませんが、小さなお子様や高齢者には辛い高さです。この問題を解消してくれるのが、階段・ステップの設置になります。1か所あるだけでもウドデッキの利便性はグッと上がります。既にウッドデッキのある住まいでも、空いているスペースに階段・ステップを付け加えればOKです。
階段・ステップの段数は状況に応じて決めると良いでしょう。多くの場合は、1段か2段になります。
階段・スッテップを全体のデザインの中に取り入れてウッドデッキを設計するのも良い方法です。周囲をぐるりと一段低い床にして階段・スッテップの役割も兼ねたり、そもそもウッドデッキの床高を2段にしたり、色々と方法は考えられます。
段差を取り入れたデザインにすると、フラットな部分が狭くなるという短所もあります。しかし、腰掛けることができたり、土足・室内履きの区別を作るなど活用方法に幅が出ます。ご家族の構成や利用シーンから階段・ステップの導入を検討してみてください。
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