ベランダをおしゃれにアレンジ!飾り付けのイメージから注意点まで
お住まいの家にあるベランダは、洗濯物を干すだけの空間になっている方も多くいるでしょう。近年ではベランダも住空間の1つと捉え、居心地の良いスペースとして利用している例も増えています。
ランチやティータイムを楽しめる「第二のリビング」にしたり、ガーデニングを楽しむ「庭」にしたりと、少し手を加えるだけで、素敵でおしゃれな空間にアレンジできます。
ここでは、ベランダをおしゃれに飾り付けるイメージやアイデアから、具体的なアレンジ方法、ベランダ作りの注意点までをご紹介します。
おしゃれなベランダ作りを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.ベランダをおしゃれにすることで広がる可能性
ベランダは洗濯物や布団を干すためだけの空間ではなく、おしゃれにアレンジすることで、さまざまな可能性が広がります。
例えば、ベランダでランチやティータイムを楽しんだり、ガーデニングを楽しんだりと、工夫次第で空間の使い方が大きく変わるでしょう。
ここでは、どのような空間として利用することができるのか、「第二のリビング」「庭」「縁側」としての使い方を紹介します。
①ランチやティータイムを楽しめる「第二のリビング」にできる
例えば、ベランダに小さなテーブルと椅子を置くだけでも、そこでの過ごし方は変わります。また、、設置するインテリアをおしゃれなものに変えると、雰囲気は大きく変化します。
リビングのインテリアコーディネートを考えているのと同じ感覚で考えてみましょう。
さらにラグを敷いてみたり、デッキチェアやハンモックを置いてみたりと自分好みにしていくことで、自身や家族がリラックスして過ごせる「第二のリビング」が出来上がります。
②ガーデニングを楽しめる家族だけの「庭」にできる
ベランダでは植物を育てる、ガーデニングは難しいと諦めている方も多いでしょう。地面がなく狭いスペースでも、植物を育てたり家庭菜園を楽しんだり、自分だけのガーデンを作ることはできます。
季節のお花を楽しんだり、自分の好きな観葉植物やサボテンを育てたりと、植物に必要な太陽光や外気のあたるベランダは、ガーデニングにぴったりな場所です。
野菜やハーブなどを育てて、その日のお料理に使えば、いつでも新鮮な野菜が食卓に並びます。お子様のいる家庭なら、育てて食べるまでを自分で行えるため、食育にもなるでしょう。
③暑い夏を涼しく快適に過ごせる「縁側」にできる
「縁側」とは、日本家屋で部屋と外との間を繋ぐ中間の空間とを指します。
ベランダは、プライバシーが確保されつつ、開放感のある空間であるため、まさに縁側の代わりになる空間とも言えます。
「外出まではしたくないけど外の空気を感じたいな」と思った際、一息つくのにぴったりな場所でしょう。
家の一部である一方で外とも繋がっている特別な空間を、「縁側」として家族がリラックスできる場所にすることも可能です。
2.ベランダをおしゃれに飾り付けるイメージ・アイデア6選
ベランダをおしゃれにすることで、さまざまな空間として楽しめることがわかりました。
では、いったいどのように飾り付ければ良いのでしょうか。
大規模なリフォーム工事などは団地や賃貸では難しいですが、少しの工夫で見違える空間になるケースも少なくありません。
ここではおしゃれなベランダにするための6つのアイデアを紹介していきます。手軽にできるものもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
2-1.床・柵をアレンジする
ベランダの床はコンクリートで作られていることが一般的です。ベランダで目に見える範囲の大部分は床が占めるため、その床をアレンジするだけでも雰囲気は大きく変わります。
また、床だけでなく柵も同様です。目に見える範囲という点では、床と柵だけで半分以上を占めるため、ベランダをおしゃれにしたいのであれば、床と柵のアレンジから始めると効果的です。
床や柵をアレンジすると聞くと、床材を交換したり、柵自体を変更したりといった大規模な工事を想像してしまいますが、DIYで施工することも十分可能です。
もちろんプロに依頼することで、丈夫でメンテナンスのしやすいベランダにアレンジしてもらえるため、DIYに不安を感じるのであれば相談だけでもしてみましょう。
おすすめは床材をウッドパネルやウッドタイルにし、柵も同様にウッドフェンスに揃えるアレンジです。木目調に統一することで暖かみのあるおしゃれなベランダに仕上がります。
2-2.効果的にライトを使う
リビングなどの屋内でも、メインの照明や間接照明は大切な役割をします。これはベランダでも同様で、ライトがある場合とない場合で大きく雰囲気が変わります。
ベランダにちょっとしたライトがあると、夜の雰囲気がぐっとアップします。また、防犯の面でもあった方が安心がでしょう。
ただし、ライトを設置する際に確認しておかなければならないことが、屋外コンセントの存在です。屋外コンセントがある場合は好きな照明を置くだけでおしゃれな空間を作ることができます。
一方で、屋外コンセントがない場合は、ソーラーライトという選択肢も考えてみてください。
太陽の光で充電し、夜に灯りがつくようになっているため、エコで手間もかかりません。
設置の際は、日光がしっかり当たる場所かどうかなど事前に確認しましょう。
2-3.眺望を借景として活用する
こちらは日本独特の考え方で、展望を借景として活用する方法です。窓から見える景色をベランダの一部として取り入れ、景色も含めてコーディネートします。
周りに自然が多い場合や、夜景がきれいな場合など、ベランダからの眺望が気に入っていれば、ぜひ取り入れたいアイデアです。
例えば、眺めのよい景色があるにもかかわらず、目隠しとして柵を高く立ててしまってはせっかくの眺望も台無しです。
その場合は、柵を透明や半透明のものに変更してみたり、柵の間隔を広げるなどして、眺望を活かしたベランダ作りをしてみましょう。
2-4.サンシェードを活用する
ベランダは常に日光が照っていて、特に夏場はベランダで過ごしにくいと考える方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合には、ベランダやバルコニー用のサンシェードの活用がおすすめです。サンシェードやタープを取り入れるだけで、さらに快適に過ごせるでしょう。
サンシェードはさまざまなタイプのものがあり、取り外しが簡単にできる簡易的なものから、スクリーンタイプでカフェの一角のようなものまで選ぶことができます。
日よけとしてはもちろん、ベランダの雰囲気作りには大きな役割を果たしてくれます。
紫外線カット機能がついているものもあり、機能面でも充実しているため、その点もチェックしましょう。
2-5.室外機をおしゃれに隠す
床や柵、ライトなどを揃えてインテリアを工夫しても、室外機があることでどうしても生活感が出てしまいます。
しかし、室外機まわりは仕方ないと思って諦める必要はありません。作りたい空間に馴染むように、おしゃれに隠していきましょう。
自身で柵を作る要領で自作してもよいですが、さまざまな室外機カバーも市販されています。素材もアルミから木材、ラタンなど、ベランダの雰囲気に合わせて選ぶことができるため、状況に合わせて自作するか、購入するか選びましょう。
室外機を隠して、その上を棚にすることで収納にしたり、天板をディスプレイ台とするなど、隠すだけではない活用法もおすすめです。
2-6.統一感のあるカラーコーディネートを目指す
ベランダをアレンジしていく場合、色味を統一するとおしゃれにまとめることができます。
例えば、白いウッドデッキを敷き詰めたら、ナチュラルな雰囲気が似合う白っぽいテーブルやイスを合わせると統一感が出ます。そこに植物のグリーンなどのアクセントを入れることで、色味が引き立つ効果もあります。
少しシャビーな感じやアンティークな雰囲気を出したい場合は、床材をアンティーク加工されたものにしましょう。
そして、インテリアや小物もアンティーク感のあるものを置くことで世界観が統一されます。色味はくすんだ茶色やグレーでまとめると一層統一感が出るため、おすすめです。
3.ベランダをおしゃれにアレンジする方法
おしゃれなベランダのイメージやアイデアが固まったのであれば、実際にベランダをアレンジしていきましょう。ベランダの広さにもよりますが、少し手をかけただけでも見違えるような居心地の良い空間を作ることができます。
ベランダをおしゃれに飾り付けるためには、手順を押さえることが大切です。基本的な流れを理解してアレンジを進めることで、理想のベランダに繋がりやすくなります。
ここでは、ベランダをアレンジする基本的な手順や方法を、それぞれ順番に説明してきます。
3-1.ベランダを掃除する
まずはベランダの掃除から始めましょう。ベランダは多くの場合、雨や風などの影響を受け汚れが溜まっています。
また、ベランダを掃除する機会は屋内と比べると少ないため、家庭によっては数年分の汚れが溜まっていることもあるしょう。
排水溝にしっかりと水が流れるように排水溝の掃除や、手すりを持つときに手が汚れないように手すりを拭いておきましょう。
ウッドデッキを敷きたいと思っている場合でも、しっかりと床掃除しましょう。ウッドデッキなどを敷いたあとに掃除をすると大変になるため、床をアレンジする前にしっかりときれいにしておくことが大切です。
ただし、業者などのプロに依頼する場合はお任せしましょう。
3-2.理想のベランダをイメージする
ここまでベランダ作りのアイデアを紹介しましたが、他にもインテリア雑誌やインターネットからさまざまなDIYアイデアやコーディネート例といった情報収集をしましょう。
自分はどのようなベランダが理想なのか、具体的にイメージすることで、完成までの道のりも早くなります。
それだけでなく、理想のイメージがないまま、なんとなくで進めてしまうと、統一感のないベランダが完成してしまう恐れがあります。
統一感のあるおしゃれなベランダを目指すなら、まずはしっかりと理想のベランダをイメージをしておきましょう。
3-3.簡単なベランダの飾り付け設計図を作る
理想のベランダイメージは、具体的に絵や図に起こしておきましょう。
簡単なものでもベランダの設計図を作ることで、必要なものや費用などを明確にすることができます。
また、この設計図によって、DIYで進めるのか、部分リフォームをなどで業者に依頼するのかの検討ができます。
設計図を作るコツは、他人に見せる用に作らないことです。自分が理解できればよいため、ラフなものでもゴールや手順を整理することを目的に作成しましょう。
3-4.床作りから始める
設計図が完成した後は、いよいよ実際のベランダ作りに着手します。
ベランダ作りの際は、インテリアや小物を設置するためにも、まず床作りから始めていきましょう。
自身でDIYをする場合は理想に近い材料を調達し、プロに頼む場合は素材や色味などを丁寧に伝えましょう。床はベランダ面積の多くを占めるため、素材や色選びは重要です。
床の上にラグを敷く場合などを除いて、ベランダの雰囲気を作る大切なポイントになるため、予算に応じて自分の理想に近いものを選びましょう。
3-5.グリーンや雑貨の置くスペースを確保する
床や柵といったベースが完成した後は、グリーンや雑貨、インテリアを置くスペースを確保しましょう。
ソファやテーブル、イスといった大型のインテリアを設置したい場合、しっかりとスペースを確保することが大切です。
また、植物についても水やりが簡単な場所であったり、しっかりと日が当たる場所であるかなどを考慮して配置することがポイントです。
他にも大型の雑貨などを置きたい場合は、先にスペースを確保してから、小物類でおしゃれに飾り付けていくとよいでしょう。
3-6.素敵なアイテムでおしゃれに飾り付ける
ベースが完成し、インテリアの配置を終えると、最後の飾り付けに移ります。
お気に入りの雑貨を飾りつければ、そこで過ごす時間が一層幸せな時間になるだけでなく、おしゃれなライトを飾れば、夜の雰囲気も高まります。
自身がリラックスできる居心地の良い空間になるよう、素敵なアイテムでおしゃれに飾り付けていきましょう。
4.ベランダをおしゃれに飾り付ける時の注意点
ベランダをおしゃれに飾り付ける時には、いくつかの注意点があります。
以下で挙げる点を気にせずに飾り付けを行ってしまうと、トラブルに巻き込まれる恐れがあるため注意が必要です。
自分で飾り付ける際の注意点と、集合住宅でベランダを飾り付ける際の注意点を紹介します。最低限これらのことには意識しながら、ベランダ作りを進めていきましょう。
4-1.自分でベランダを飾り付ける時の注意点
自分でベランダを飾り付ける時の注意点については、主に以下のようなことが挙げられます。自分のためだけでなく、近隣住民の方に迷惑をかけないようしましょう。
・近所に配慮する
ベランダは屋外であるため、ベランダ作りの際に出る音が大きいと、近所の方の迷惑になってしまいます。
また、ベランダの音以外にも、振動や臭いには配慮した方が良いでしょう。なるべく近所の方が外出している時間帯などに作業を行うことで、トラブルもなくすことができます。
ペンキは油性よりも水性の方が匂いが少ないため、なるべく水性を利用するなどの工夫もしましょう。
・排水溝を塞がない
ベランダの排水溝がゴミや障害物で詰まってしまうと、水が溜まり水浸しになってしまいます。水の被害だけではなく、最悪の場合、虫が湧いてしまったり、異臭の原因となります。
どのケースでも近隣の方にも迷惑になってしまうため、排水溝はしっかりと水が流れるような状態に保たなければなりません。
大雨の際もしっかりと排水できるように、あまり排水溝まわりには物を置かないなど、配置にも工夫すると良いでしょう。
・勾配に注意する
排水溝に水がしっかりと流れるように、ベランダには少し斜傾がついています。
そのため、なにも加工をせずにウッドデッキなどを敷き詰めると多少のズレや勾配ができてしまいます。
床をフラットな状態にする場合は、斜傾があることを念頭に置いて調整しながら作業しましょう。
うっかり斜傾のことを忘れて作業をしたら斜めで使いにくい、ということがないように勾配について知っておきましょう。
・定期的なメンテナンスを忘れない
ウッドデッキなどによりベランダをアレンジした場合、定期的なメンテナンスを忘れないようにしましょう。ベランダは雨風に晒されるため、屋内よりも早く汚れがたまったり、劣化したりします。
特にウッドデッキの場合、隙間からゴミが落ちてしまうため、そのまま放っておくと、排水溝の詰まりなどに繋がります。定期的に床のゴミをチェックしたりメンテナンスを行うようにしましょう。
木製のインテリアは日光や雨で劣化してしまうため、取り替えも必要です。また、ラグやクッションなどは出しっぱなしにしておくと早く劣化します。そのため、布製品はベランダでくつろぐ時だけ持ち込むなどの工夫をしましょう。
4-2.集合住宅でベランダを飾り付ける時の注意点
マンションなど集合住宅のベランダをおしゃれに飾り付ける際は、上記の点と合わせて集合住宅ならではの注意点があります。
ご近所の方に対して、少し迷惑程度で済めばよいですが、火災などの緊急時に迷惑となるようなベランダにしないようにしましょう。
・ベランダは専有部分ではなく共有部分であること
マンションのベランダは、「専用使用権を認められた共有部分」となります。
つまり、マンション全体のものとなるため、業者などに頼んでリフォームをする場合などは管理組合にリフォーム内容を伝えて許可を取る必要があります。
また、マンションは一般的に10年に一度ほどの頻度で修繕工事が行われます。その際にベランダは現状に戻す必要があるため、その点も頭に入れてベランダ作りをしましょう。
・避難経路を妨害しないこと
集合住宅におけるベランダは共有部分であり、避難経路となっています。
これは、火災などの非常事態が起きた際、ベランダを通り、避難はしごや非常階段に辿り着けるような設計になっているためです。
また、マンションの場合、隣のベランダとの境は蹴破り戸となっており、非常時には通路となります。大きなものを置いて道を塞ぐなど、避難経路を妨害することがないように注意しましょう。
・ベランダで行ってはならないこと
ベランダでは、行ってはならないことがいくつかあります。
一般的には下記で挙げるものが、禁止事項の例です。
- ・大型の観葉植物の設置、大量の土などを使用した花壇の設置や造形
- ・大型の設置型物置やサンルーム、小屋など、これらに類する構築物の設置
- ・バーベキューなどの引火や発火の可能性がある行為
- ・大量の水を流す行為や、騒音、悪臭を発生させる行為
また、上記以外にも衛星放送のテレビ番組を見るためのアンテナなどについては、設置の際に確認が必要な場合もあります。
ほかにもマンションによって禁止事項が異なる場合があるため、管理規約などを確認しておきましょう。ベランダは共有部分であるため、中には手すりなどに洗濯物や布団を干すことを禁止しているマンションもあります。
・ベランダに置いても問題ないもの
基本的には、以下に挙げるような避難経路を妨害しないもの、すぐに撤去が可能なものだったら、置いても問題ありません。
- ・小型の植木鉢やプランター
- ・物干し竿や物干し台
- ・エアコンの室外機
- ・小さめのテーブル、イスなどのインテリア
- ・すぐに撤去が可能なウッドデッキや柵など
大きめのものなどはマンションの管理者に問い合わせて可能かどうか聞いてみると良いでしょう。
まとめ
ベランダは部屋からすぐに出られて、外の空気を感じられる空間です。ベランダ空間を居心地の良いものにすれば、家での過ごし方がさらに広がるでしょう。
ベランダをおしゃれにアレンジする場合は、まず理想のベランダのイメージをはっきりとさせ、手順を明確にして取りかかると良いでしょう。インターネットやSNSでインテリア術やリフォーム術を参考にしたり、情報収集をするとイメージも広がります。
DIYでベランダ作りをする場合も、プロに頼んで作ってもらう場合も、理想の空間ができるよう、今回お伝えした内容を参考にしておしゃれなベランダを作り上げてください。
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