
ウッドデッキの下はどうすればいい?雑草対策になる?
庭を綺麗な状態に保つためには、雑草対策をする必要があります。しかし、次々と生えてくる雑草を手作業でむしり取ることは、面倒だと感じている方も多いのではないでしょうか。庭にウッドデッキを作ると、雑草対策の手間を少なくすることが可能です。
当記事では、ウッドデッキが庭の雑草対策に効果的である理由や、ウッドデッキがある庭の雑草対策について解説します。雑草対策を可能な限り自力で行い、おしゃれな庭を楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
1.ウッドデッキが庭の雑草対策になる理由
ウッドデッキが庭の雑草対策に効果を発揮する理由は、ウッドデッキの下に日陰ができるためです。雑草に限らず、植物は光合成によって成長します。ウッドデッキは植物の成長に必要な日光を遮る効果があるため、雑草対策に有用です。
以下では、庭に雑草が生えるメカニズムや、雑草の主な種類を紹介します。
1-1.雑草が生えるメカニズムとは?
庭に種をまいていないにもかかわらず、雑草が生えてくる理由は次の通りです。
○雑草の種子は動物や風などによって運ばれるため
雑草は広範囲に種子を拡散させるための仕組みを持っています。動物の体に種子が付着して運ばれたり、鳥のフンに種子が残っていたりすることが、さまざまな場所から雑草が生えてくる理由の1つです。また、軽い種子は風で飛ばされて庭に根付くこともあります。
○茎や地中の根が長く生き残るため
多年草の雑草は、茎や根だけの状態で生き続けることが可能です。そのため、草むしりを行ったとしても、地中に残った根や茎から芽が出て増える場合があります。
○1つの株から大量の種子が作られるため
1つの株から5万粒以上の種子が作られることも、庭の雑草が増える理由です。作られた種子の多くは発芽し、雑草の生えている範囲が庭全体へ広がってしまいます。
1-2.雑草の主な種類2つ
雑草は増え方によって次の2種類に分けることが可能です。
○種子で増える雑草
種子で増える雑草は、わずかな水分があれば発芽し、養分の少ない場所でも成長できます。また、種子の状態で長く生き残り、条件が整ったときに発芽することも一般的です。
種子で増える雑草の代表種として、次のような植物が挙げられます。
- タネツケバナ
- ハルジオン
- ホトケノザ
- エノコログサ
- オヒシバ
種子で増える雑草の対策ポイントは、種子ができてしまったあとは可能な限り手で草むしりをして、種子を周りに散らさないことです。
○地下茎で増える雑草
地下茎で増える雑草は、地上部が枯れてしまっても地中で生き残り、気候などの条件が整ったときに再び発芽します。草むしりをして処理できたように見えても、時間がたつとまた生えてくることが地下茎で増える雑草の特徴です。
地下茎で増える雑草の代表種として、次のような植物が挙げられます。
- ヒルガオ
- ドクダミ
- シロツメクサ
- スギナ
- セイタカアワダチソウ
地下茎で増える雑草の対策ポイントは、庭の土を耕す前に地中に残った茎を取り除くことです。地中で切り刻まれた地下茎は分裂し、さらに繁殖してしまいます。
2.雑草対策にもなるウッドデッキの下の処理方法5つ
ウッドデッキがある部分は、ほかの場所と比べて雑草が生えにくいものの、施工方法によっては雑草が生えることも一般的です。
ウッドデッキのわずかな隙間から地面に日光が届くと、ウッドデッキの下であっても雑草が生えます。そのため、適切な雑草対策が必要です。
ここからは、ウッドデッキ周辺に生える雑草の対策方法について解説します。
2-1.防草シートを敷く
ウッドデッキの下に防草シートを敷くと、雑草の繁殖を抑えることが可能です。防草シートは水だけを通し、光や植物を通さない素材で作られています。そのため、雑草の発芽や生育を抑えたい場合に有用です。
防草シートは、ウッドデッキを設置する時点や完成後に敷くことができます。また、シートを敷くだけのため低コストで実施できる点がメリットです。
ただし、ウッドデッキの下に防草シートを敷く際は、構造上の都合でシートの一部に切り込みを入れる必要があります。束石と呼ばれる部分は防草シートで覆うことができないため、わずかな隙間に多少の雑草が生えてしまう傾向です。
防草シートの品質は、生地の耐久性や編み込みの密度によって異なります。ホームセンターで販売されている市販の防草シートと比べて、プロの施工業者が使う業務用防草シートのほうが品質は高い傾向です。
ウッドデッキの下に高品質な防草シートを敷くと、長期間にわたり雑草の生育を抑えられます。ただし、日光や雨風の影響で経年劣化してしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。
防草シートを敷く方法のデメリットとして、シートがむき出しの状態となり、ウッドデッキ周辺の景観が悪くなってしまうことが挙げられます。
ウッドデッキの下に防草シートを敷くと、雑草の生育を効果的に抑制できます。防草シートは水は通しながらも光を遮断する特殊な素材でできており、日光が必要な雑草の成長を妨げます。ウッドデッキ設置後から敷き入れることも可能です。
■費用の目安
防草シートは品質によって価格差がありますが、一般的には1㎡あたり300〜800円程度です。10㎡のウッドデッキ下の場合、固定用ピンなども含めて総額5,000〜10,000円ほどの費用となります。
■メリット
- 施工が比較的簡単で、DIYでも取り組める
- 他の方法と比べて低コストで実施できる
- 水はけが良く、湿気がこもりにくい
- ウッドデッキ材の腐食を防止する効果もある
- 設置や撤去が容易で、後からの変更も比較的簡単
■デメリット
- 市販の安価なシートは耐久性に劣り、2〜3年で劣化することも
- シートだけでは見た目が良くない(黒や緑の単調な色合い)
- 紫外線に弱く、露出部分は劣化が早い
- 束石部分など、シートを切り抜いた箇所から雑草が生える可能性がある
- 完全な雑草対策とはならず、定期的な点検が必要
ウッドデッキの下に防草シートを敷く際は、構造上の都合で束石と呼ばれる部分に切り込みを入れる必要があります。
この隙間から多少の雑草が生えてしまう可能性があるため、定期的な点検を行いましょう。施工時には10cm程度重ねて敷き、1m間隔でピンをしっかり固定すると効果的です。
2-2.防草シート+砂利を敷く
防草シートの上に砂利を敷くと、より高い効果を得ることが可能です。庭造り用の砂利を防草シートの上に敷くと、日光をさらに遮断して雑草の生育を抑えられます。
防草シートと砂利を組み合わせて使う場合は、砂利の分だけ費用が高くなる傾向です。しかし、コンクリートなどでウッドデッキ周辺の地面を舗装する方法と比べると、安価に施工できます。
庭造り用の砂利にはさまざまな種類があるため、ウッドデッキに合わせて色味を選ぶことが可能です。ウッドデッキや外壁の雰囲気に合う砂利を敷き詰めると、防草シート単体で使用する場合よりも見栄えが良くなります。
一般的な灰色の砂利は、色のついた化粧砂利と比べて安価です。予算や見た目のこだわりに応じて適切な砂利を選びましょう。また、場所によって砂利の種類を変えると、コストと見栄えのバランスがとりやすくなります。
ただし、落ち葉が多い場所に砂利を敷くと、細かい落ち葉が砂利の間に残ってしまうため掃除しにくくなる点がデメリットです。
防草シートの上に砂利を敷くと、より高い雑草対策効果を得ることができます。防草シートで光を遮断し、その上に砂利を敷くことで、さらに雑草の生育を抑制するのです。
また砂利の重みが防草シートを固定する効果もあり、風などで防草シートがめくれるのを防いでくれます。
■費用の目安
防草シートに加えて砂利のコストが必要となります。砂利は種類によって価格差がありますが、一般的な砂利で1㎡あたり1,000〜2,500円程度です。
10㎡のウッドデッキの下に敷く場合、総額15,000〜35,000円ほどの費用がかかります。
■メリット
- 防草シート単体より高い雑草抑制効果がある
- 砂利の種類を選べるため、見た目の印象を変えられる
- 防草シートの紫外線劣化を防ぐ
- 水はけがよく、湿気対策になる
- 防草シートのめくれ防止になる
■デメリット
- 防草シートのみと比べてコストが高くなる
- 砂利の運搬や敷き詰めに労力がかかる
- 落ち葉が砂利の間に入り込むと掃除が難しい
- 長期間使用すると砂利が沈み込むことがある
- 取り外す際に手間がかかる
効果的な雑草対策には、砂利は5〜10cm程度の厚みで敷くことが重要です。庭造り用の砂利にはさまざまな種類があり、ウッドデッキに合わせて色味を選べます。
また、粒の大きい砂利を選ぶと、落ち葉が挟まりにくく掃除がしやすくなります。
2-3.コンクリートを打つ・タイルを貼る
ウッドデッキ下の地面にコンクリートを打ったり、タイルを貼ったりすると、雑草対策ができます。コンクリートやタイルで覆った部分は、地面に日光が当たりません。そのため、防草シートや砂利よりもさらに高い効果を得ることが可能です。
ただし、コンクリートやタイルを使用したリフォーム工事には、比較的高いコストがかかります。また、ウッドデッキの下に施工することは難しいため、専門業者への依頼が必要です。
コンクリートは照り返しがあるため、庭全面を覆ってしまうと夏場は暑く感じる可能性があります。また、見た目も無機質な印象となってしまうため、ウッドデッキの下だけなど施工するスペースを絞ることが重要です。
ウッドデッキ下の地面にコンクリートを打ったり、タイルを貼ったりすると、より確実な雑草対策ができます。
コンクリートやタイルで覆った部分には日光が当たらず、防草シートや砂利よりも高い防草効果が得られるでしょう。
■費用の目安
コンクリートの施工費用は1㎡あたり8,000~12,000円、タイル貼りは1㎡あたり12,000~15,000円程度が相場です。
10㎡のウッドデッキ下の場合、総額8~15万円ほどとなります。
■メリット
- 雑草がほぼ完全に生えなくなる
- メンテナンスの手間がほとんどかからない
- 耐久性が高く、長期間効果が持続する
- 掃除が簡単で、落ち葉などの清掃がしやすい
- 湿気の上昇を防ぎ、ウッドデッキの耐久性向上につながる
■デメリット
- 初期費用が高額になる
- DIYでの施工が難しく、専門業者への依頼が必要
- 一度施工すると変更や撤去が困難
- コンクリートは照り返しが強く、夏場の温度上昇の原因になる
- 水はけを考慮した施工が必要
ウッドデッキ下のコンクリートやタイル施工は、専門知識と適切な技術が必要なため、DIYではなく専門業者に依頼することをおすすめします。
初期費用は高めですが、長期的なメンテナンスコストを考えると経済的な選択となるはずです。
2-4.除草剤を使用する
ウッドデッキの周辺に除草剤を使用すると、雑草が生えてこない状態が維持できます。除草剤には植物の成長や光合成を阻害する薬品が入っているため、地面に撒くことで雑草の除去が可能です。
除草剤には、粒タイプや液体タイプなど複数の種類があります。粒タイプは効果の持続期間が長く、液体タイプは速効性が高い点が特徴です。ウッドデッキの周囲に芝生がある場合、芝生への影響が少ないタイプが適しています。
除草剤はホームセンターなどで手に入るため、比較的安価に取り入れられる雑草対策です。ただし、雑草以外の草木を庭で育てている場合や、ペットや小さい子どもが居る場合は注意して使う必要があります。
ウッドデッキの周辺に除草剤を使用すると、雑草の発生を効果的に抑制できます。
除草剤には植物の成長や光合成を阻害する成分が含まれており、地面に散布することで雑草の除去と予防が可能です。
ウッドデッキ下という日陰の環境でも効果を発揮します。
■費用の目安
除草剤の散布は比較的安価で、10㎡~50㎡あたり250円~500円程度が相場です。10㎡のウッドデッキ下であれば、1回の散布で250円程度となり、年間2~3回散布しても750円前後と非常に経済的です。
■メリット
- 施工が非常に簡単で、すぐに実施できる
- 初期コストが低い
- 既に生えている雑草も枯らすことができる
- 広い範囲に素早く対応できる
- 必要に応じて繰り返し使用可能
■デメリット
- 効果の持続期間が短く、定期的な散布が必要
- 化学薬品を使用するため、ペットや子どもがいる家庭では注意が必要
- 周辺の植栽にも影響する可能性がある
- 耐性のある雑草が出現することがある
- 雨が降ると効果が薄れやすい
除草剤には、粒タイプや液体タイプなど複数の種類があります。粒タイプは効果の持続期間が長く、液体タイプは速効性が高いという特徴があります。ウッドデッキ周辺に芝生や植栽がある場合は、それらへの影響が少ないタイプを選ぶことが重要です。
除草剤の施工は比較的簡単でDIYに向いていますが、使用する際は必ず製品の説明書を読み、適切な量と方法で散布しましょう。ウッドデッキの木材に直接かからないよう注意し、風の強い日は避けて作業することをおすすめします。
2-5.固まる土を使用する
固まる土は防草舗装とも呼ばれ、ウッドデッキの周辺に撒くことで雑草対策が可能です。固まる土を敷いた地面には日光が届かず、また、固まる土自体に雑草が生えてしまうこともありません。
固まる土はホームセンターなどで入手でき、コンクリートやタイルと比べて低コストかつ手軽に施工できます。水はけが良いため、水たまりができにくい点も固まる土の特徴です。
ただし、固まる土はコンクリートやタイルと比べて強度が低く、割れたところから雑草が生えてしまう場合があります。また、ムラなく施工するためには技術が必要な点も固まる土のデメリットです。
固まる土を使用する際は、事前に除草を行っておくとひび割れが防げます。また、固まる前に雨が降ると仕上がりが悪くなるため、梅雨など雨の多い季節を避けて施工することがポイントです。
固まる土(防草土)を使うと効果的な雑草対策となります。固まる土は土にセメント材を混合した素材で、水をかけるだけで固まる特性があり、雑草の生育を抑制します。DIY初心者でも比較的挑戦しやすい方法で、「費用をしっかり抑えながら雑草対策をしたい」という人におすすめです。
■費用の目安
固まる土は1袋(約20kg)で1㎡分の施工が可能で、1袋あたり1,500円~2,500円程度です。10㎡のウッドデッキ下の場合、総額15,000~25,000円ほどの費用がかかります。コンクリートやタイルよりも安価に施工できる点が魅力です。
■メリット
- コンクリートよりも低コストで施工できる
- 自然な土の風合いを残せる
- 水はけが良く、水たまりができにくい
- DIYでも比較的施工しやすい
- ホームセンターで気軽に購入できる
■デメリット
- 耐久性がコンクリートより劣る
- 時間が経つとひび割れることがある
- 割れたところから雑草が生える可能性がある
- ムラなく均一に施工するには技術が必要
- 土台がひび割れるとウッドデッキの強度に影響する可能性がある
固まる土を使用する際は、3~5cm程度の厚みで敷くのが一般的です。事前に除草を行っておくことでひび割れを防止できるでしょう。また、固まる前に雨が降ると仕上がりが悪くなるため、天気予報を確認し、梅雨など雨の多い季節を避けて施工することが重要です。
3.ウッドデッキの下地はDIYできる?
ウッドデッキの下地は適切な知識があればDIYで施工が可能です。
自分で行うことでコストを抑えながら、効果的な雑草対策も実施できます。束石設置や防草シート敷設は、DIY初心者でもチャレンジできるでしょう。
3-1.ウッドデッキの下地DIYのメリットとデメリット
ウッドデッキの下地をDIYで施工する場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
■メリット
- コスト削減(業者依頼より30~50%安価)
- 自分のペースで作業可能
- 雑草対策の方法を自由に選択
- 材料や仕様を好みで決められる
- 完成時の達成感と愛着
■デメリット
- 水平出しなど技術が必要
- 道具や材料の初期投資
- 週末2~3回分の時間が必要
- 失敗すると安全性に影響
- 大規模工事には不向き
ウッドデッキの規模や予算、使える時間などを考慮して、DIYに挑戦するか検討するとよいでしょう。
3-2.ウッドデッキ下地DIYの具体的な手順
ウッドデッキ下地をDIYすることは、基本を押さえれば初心者でも取り組むことができます。DIYをする際は雑草対策を考慮して行いましょう。
- 庭の整地と雑草除去:既存の雑草を根から取り除き、地面を平らにする
- 水はけ調整:水たまりができないよう、若干の傾斜をつける
- 防草シート施工:シートを敷き、ピンで固定。重なりは10cm程度確保
- 束石設置:30〜60cm間隔で配置し、水平を確認
- 大引き材固定:束石の上に取り付け、全体の水平を確認
天候の良い日を選び、不安な場合は専門家に相談すると良いでしょう。
雑草対策を考慮したウッドデッキを選ぶなら、耐久性と維持管理のしやすさが重要です。
彩木のウッドデッキは、高い耐候性と耐久性を併せ持つ人工木材で、職人ですら本物の木と見間違えるほどの自然な風合いと表情を持っています。
さらに、反りや割れが少なく、メンテナンス頻度を大幅に削減できる特徴があります。
日本の四季を通じた厳しい気候条件にも強く、特に湿気の多い環境では、木材の劣化や腐食を防ぐ性能が雑草対策と相まって庭の美観を長期間保ちます。
豊富なカラーバリエーションで住宅の外観と調和するデザインも可能です。適切な下地処理と彩木のウッドデッキ製品を組み合わせることで、美しく機能的な空間を長期にわたって維持できます。
まとめ
ウッドデッキは日陰を作って植物の光合成を妨げるため、庭の雑草対策に適しています。ただし、ウッドデッキの施工方法によっては雑草が生えるケースもあり、対策が必要です。
ウッドデッキの主な雑草対策として、防草シートや砂利、コンクリートを使用する方法が挙げられます。また、除草剤や固まる土を使用することも一般的です。
ウッドデッキ下を手入れする手間を省きたい方は、当記事で紹介した内容を参考に、雑草対策を行ってみてはいかがでしょうか。
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