
庭にウッドデッキを設置しておしゃれに!メリット・デメリットを紹介
自宅にウッドデッキを設置したくても、庭が狭いため「充分なスペースがないのでは?」と悩む方もいます。しかし、狭い庭にウッドデッキを設置するポイントを理解したうえで、しっかりと設計すれば、狭い庭でも便利でおしゃれなウッドデッキを設置することは可能です。
うまく活用すれば、リビングが広く見える、目隠しになるなどのメリットも期待できます。今回の記事では、狭い家にウッドデッキを設置するメリットやコツを紹介します。新築やリフォームで、狭い庭にウッドデッキを設置すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.狭い家でウッドデッキを設置するメリット
ウッドデッキを設置するには庭に広いスペースが必要なのでは、と考える人も少なくありません。しかし、デザインを工夫すれば狭い庭にもウッドデッキの設置は可能です。ウッドデッキを設置すると、次のようなメリットがあります。
- ・工夫すればリビングを広く見せられる
- ・スペースを有効活用できる
- ・スロープを付ければ庭に出やすいバリアフリーな自宅に
- ・目隠しや安全対策になる
- ・雑草の手入れの手間が減る
それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。
1-1.工夫すればリビングを広く見せられる
リビングの床とウッドデッキの床の高さを合わせて床材の色調を揃えると、室内から見たときにリビングを広く感じさせることが可能です。
敷地が小さいと、リビングのスペースも狭くなりがちです。ウッドデッキをリビングに繋げて設置すると、リビングと庭が繋がって見えるので、実際よりも広い印象を与えられます。窓を大きめに作ってウッドデッキが良く見えるようにしておくと、一層効果的です。
適温で天気の良い日には、窓を開けてウッドデッキとリビングをつなげてしまえば、広いアウトドアリビングとしても利用できます。
1-2.スペースを有効活用できる
ウッドデッキは、限られたスペースを有効活用するうえでも便利です。たとえばウッドデッキに物置を置いて収納場所にしたり、自転車やバイクなどを止めておいたりすれば、デッドスペースをムダなく使えます。
スペースが狭い、日当たりが悪いなどの理由で庭として使いにくいスペースは、ウッドデッキとして利用しましょう。
1-3.スロープを付ければ庭に出やすいバリアフリーな自宅に
ウッドデッキを活用すれば、バリアフリーな自宅を作れます。庭と室内の床面は高さが異なるので、
一般的な家では段差が発生します。そこで、ウッドデッキとスロープを組み合わせるのが、バリアフリーの観点から有効です。
ウッドデッキとリビングの段差をなくし、さらにウッドデッキから庭へ出られるスロープを設置すれば、お年寄りや体の不自由な方が安全に移動できます。また、自分が将来歳をとったあとも長く住み続けられる家になるでしょう。
1-4.目隠しや安全対策になる
ウッドデッキをひと工夫すれば、目隠しや安全対策としても活用できます。たとえば、庭が道路や隣家に繋がっていたりする場合は、ウッドデッキのフェンスを高めに設置すれば目隠しも兼ねたウッドデッキができあがります。
通行人や隣家の視線を遮って人目を気にせず生活できます。また、洗濯物も気にせず干せるでしょう。
また、窓と庭の段差の高低差がある場所にウッドデッキを設置すれば、窓の内と外では高低差がなくなるためより安全です。小さい子どもやペットがいる家庭などでは、安全対策の一環でウッドデッキを設置する方も少なくありません。
1-5.雑草の手入れの手間が減る
雑草の手入れの手間が減るのも、ウッドデッキを設置する重要なメリットです。コンクリートを打っておらず、防草処理をしていない庭には雑草が生えてきます。特に暖かい季節の雑草は手強く、処理に大変な手間がかかります。
ウッドデッキの下は日陰で雑草が生えにくいので雑草の手入れを減らせるでしょう。草の手入れを極力なくしたい方はウッドデッキを設置する前に防草シートやコンクリートの打設がおすすめです。
2.狭い庭におしゃれで便利なウッドデッキを設置するコツ
狭い庭に、おしゃれで便利なウッドデッキを設置するためのコツを紹介します。狭い庭に合ったウッドデッキを設置したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
なお、MINOのWebサイトの別の記事では、狭小の庭にウッドデッキを設置した事例を紹介しています。あわせて参考にしてみて下さい。
2-1.庭を使い切るのも一つのアイデア
庭全面にウッドデッキを設置するのもひとつのアイデアです。狭い庭にウッドデッキを設置して、さらに庭のスペースも残そうとすると、最終的には狭くて使いにくいデッドスペースが生じがちです。敷地いっぱいにウッドデッキを作ると、デットスペースを作らずに庭全体を有効活用できます。
2-2.フェンスを設置すれば目隠し効果がアップ
ウッドデッキにフェンスを設置することで、周囲の視線からの目隠し効果がアップします。都市部の狭い庭は、隣家との距離も近くなりがち。距離の近さが、生活するうえでストレスとなる方もいます。
ウッドデッキに充分な高さのフェンスを設置すれば、プライバシーを守りながら生活できます。フェンスを木目調の素材にしたりプランターをかけて植物を育てたりと、自分の好きな眺望になるようにひと工夫するのもおすすめです。
2-3.家具やパーゴラ、植物の配置により快適な空間に
キャンプ用品やアウトドア用品、植物などを置き、ウッドデッキをさらに快適な空間に変えていきましょう。椅子やテーブルがあれば、ウッドデッキで読書をしたりご飯を食べたりとくつろげます。
椅子は、あえて室内に向く形で置くのがおすすめです。その方が、周囲の視線を気にせずにのんびりと過ごせます。また、日当たりがいい庭の場合、庭を向いていると時間帯によってはまぶしくなってしまいます。
また、暑さが辛い夏にもウッドデッキを使えるように、パーゴラと植物で緑のカーテンを作ったり、サンシェードを使ったりといった工夫も一案です。
3.ウッドデッキに使用する木材の種類とは?
ウッドデッキに使用する木材の種類には、次のようなものがあります。
- ・ソフトウッド系
- ・ハードウッド系
- ・再生木材や樹脂製の人工木材
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
3-1.ソフトウッド系
ソフトウッドとは、針葉樹から作られた木材で、軽くて柔らかいのが特徴です。加工がしやすく、価格も安いものが多くみられます。ホームセンターなどで簡単に手に入れやすい木材です。腐食しやすい木材でもありますので、小まめな点検・メンテナンスが欠かせません。塗装を工夫して腐食を抑えたり耐久性を高めたりすれば、劣化を遅らせられます。
3-2.ハードウッド系
ハードウッドとはとても硬い木材で、広葉樹から作られた木材の総称です。ハードウッド系の木材の多くは、マレーシア・インドネシアなどの輸入品で占められています。
強くて丈夫で、さらに雨の多い地域の木が原料のため耐水性に優れているのが特徴です。一方で、木の繊維が細かく密にできているため重く、変形・加工しづらい木材です。また、ほかの木材と比べると価格が高くなりがちな素材でもあります。
3-3.樹脂製の再生木材・人工木材
近年注目されているのが、再生木材・人工木材です。ウッドチップや樹脂を混ぜて作られた木材のことです。天然木材と違い、割れや棘などが発生しません。また、ハードウッド系より軽いわりに耐久性が高いのも特徴です。なお、再生木材・人工木材と二つの呼称に明確な違いはありません。
人工木材には、プラスチック製のものと樹脂製のタイプがあります。長く使用するウッドデッキに使用するなら、耐久性が優れている樹脂製の方がおすすめです。
3-4.MINOの「彩木(AYAGI)」は6色のラインナップがある樹脂製素材
MINOでは、次の6色のラインナップがある樹脂製素材「彩木(AYAGI)」を取り扱っています。
- ・唐茶(からちゃ)(KR):木のイメージに近い茶色
- ・桧皮(ひわだ)(HW):濃い目ながらグレージュより鮮やかな茶色
- ・古木(こぼく)(KB):スタイリッシュな黒色
- ・白茶(しらちゃ)(SH):クリームがかった白色
- ・グレージュ(GB):グレーとベージュを合わせた馴染みやすい茶色
- ・シルバーグレー(SG):銀色がかったグレー
「彩木(AYAGI)」は耐久性と耐候性に優れているのが特徴です。ウッドデッキに使用すれば、劣化が進みにくくメンテナンスの負担が減るでしょう。
また、熱くなりにくいため、夏場でも使用できます。全く熱くならない訳ではないので、心配な方は打ち水をすると良いでしょう。ぜひ、MINOの「彩木(AYAGI)」を使用して、スペースの限られた庭にウッドデッキを設置しましょう。
4.ウッドデッキ設置前に確認したい注意点
ウッドデッキは一度設置すると、変更や修正が難しい住宅設備です。快適に長く使い続けるために、設置前に確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。
4-1.安全性の確保がまず第一
ウッドデッキは家族みんなが日常的に使用する空間です。特に置き型やDIYでの設置を検討している場合は要注意。台風などの強風で飛ばされないよう、束柱と基礎石はしっかりと固定することがポイントです。
また、家族構成に合わせた安全対策も必要です。小さなお子様がいる場合は手すりの高さと隙間に注意を。お年寄りがいる場合は、つまづきを防ぐためにステップの高さを低めに設定するなど、それぞれに合わせた工夫が大切です。
4-2.日常使いでの快適性を考える
設置後によく聞く悩みが「視線が気になる」「日差しが強すぎる」という声です。目隠しフェンスは完全に視線を遮るものだけでなく、風通しの良い格子状のタイプや、圧迫感の少ないルーバータイプなど、様々な選択肢があります。
日差し対策は使用する時間帯を考慮して検討を。午前中の使用が多ければ東向きに、夕方の使用が多ければ西向きに、テラス屋根やオーニングの設置を検討しましょう。プライバシーを重視する場合は、中庭への設置も効果的な解決策です。
4-3.メンテナンスの手間を最小限に
「デッキの下から雑草が生えてきた」「虫が発生して困る」といったトラブルは、設置時の対策で防げます。一般的な防草シートと砂利による方法は、費用を抑えられますが約10年でシートの交換が必要です。
より確実な方法として、デッキ下のコンクリート打設があります。初期費用は上がりますが、雑草対策は完璧。長期的な維持管理の手間とコストを考えると、検討する価値のある選択肢です。
5.ウッドデッキを設置する際の費用相場
ウッドデッキの設置費用は、基本となる工事費用の他に、快適に使うための様々なオプション費用が発生します。一度設置すると変更や追加が難しいため、計画段階でしっかりと検討しておきましょう。
5-1.基本となる設置費用(10平方メートルの場合)
- ・材料費と施工費で25万〜40万円が目安
- ・素材選択で変動(天然木15〜30万円、人工木30〜40万円)
- ・基礎工事や補強工事が別途必要
5-2.設置時に検討したい重要なオプション費用
- ・手すり:1mあたり1.5〜2万円
- ・ステップ(階段):1段あたり4〜5万円
- ・目隠しフェンス:1mあたり1.5〜2万円
- ・テラス屋根:3〜5平方メートルで15〜20万円
5-3.見落としがちな維持費用
- ・天然木:年間メンテナンス費用として4平方メートルあたり2万円程度
- ・人工木:日常的な清掃のみで特別な維持費用は少額
これらの費用は一般的な目安です。特に安全性に関わる基礎工事や、日常の使い勝手に直結する設備は、後からの追加や変更が困難なため、初期の計画段階でしっかりと検討することが大切です。また、将来的な維持費用も考慮に入れ、ライフスタイルに合わせた予算計画を立てながら、理想のウッドデッキ空間を実現していきましょう。
6.コンクリートデッキとの違い
アウトドアリビングとして人気のウッドデッキですが、代替案としてコンクリートデッキを検討される方もいます。確かにコンクリートデッキは耐久性に優れ、メンテナンスの手間も少ないのが特徴です。しかし、夏場は太陽光の照り返しが強く、表面温度が高温になるため、テラス屋根やサンシェードなどの日よけ対策が必須となります。
これに対してウッドデッキは、天然素材ならではの風合いと温かみのある質感で、表面温度が上がりにくく、素足での使用も快適。さらに、住宅の外観との調和も取りやすく、庭やバルコニーをくつろぎの空間へと演出できます。
リラックスできる居心地の良い空間には、デザイン性と快適性を兼ね備えたウッドデッキがおすすめです。
7.庭にウッドデッキを設置してようおしゃれで機能的な空間に
「狭いから諦めていた」そんな方にもおすすめなのが彩木ウッドデッキの製品です。最小限のスペースでも、リビングの延長として心地よい空間を生み出すことができます。天然木のような風合いと人工木材の耐久性を兼ね備え、メンテナンス性にも優れているため、限られた面積でも効率的に活用が可能。
さらに、目隠しフェンスやステップなど、プライバシーや安全性を高めるオプションも豊富に取り揃えています。6色のカラーバリエーションの中から、住宅の外観に合わせて理想の色を選べば、コンパクトながらも上質な空間づくりを実現できます。
また、アルミ芯材入りの強固な構造により、狭小スペースでも安定性が高く、長期間安心してお使いいただけます。ご要望に応じて、限られたスペースを最大限に活かした理想的なウッドデッキプランをご提案させていただきます。
今回の記事では狭い庭にウッドデッキを設置するメリットやコツを紹介しました。庭が狭くて有効活用できていないという方は、今回の記事を参考に、ぜひウッドデッキの設置を検討してみてください。
MINOでは、今回紹介した「彩木(AYAGI)」を使用したエクステリア製品を取り揃えています。また、ウッドデッキのほか、庭や外構の施工例も多数紹介しています。ウッドデッキの設置を検討している方は、Webサイトで詳細を確認してみてください。
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