フェンスの種類一覧|素材・形状ごとの特徴や選び方、費用相場を解説
フェンスには、天然木やアルミ、スチール、人工木・樹脂などさまざまな種類があります。また、素材だけでなく、目隠しタイプやメッシュタイプ、ルーバータイプなど、形状によっても見た目や機能性が異なります。
「目隠しをしたい」「防犯性を高めたい」「庭を開放的に見せたい」など、設置する目的によって適したフェンスは変わるため、種類ごとの特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。
本記事では、フェンスの種類を素材・形状別に紹介し、それぞれの特徴や選び方、設置費用の相場について解説します。
1. フェンスの種類

フェンスは、大きく「目的・形状」と「素材」という2つの視点から種類を考えることができます。
例えば、外からの視線を遮ることを目的とした「目隠しフェンス」や、開放感・通風性に優れた「メッシュフェンス」などがある一方で、天然木やアルミ、スチール、人工木・樹脂など、使われている素材によっても特徴が異なります。
1-1. 【目的・形状別】フェンスの種類
フェンスは、設置する目的や形状によって、目隠しタイプやメッシュタイプ、格子タイプなどに分けられます。同じ素材を使ったフェンスでも、形状によって目隠し性や通風性、開放感などが変わるため、設置場所や用途に合わせて選ぶことが大切です。
1-1-1. 目隠しフェンス
目隠しフェンスは、外から敷地内や室内への視線を遮ることを目的としたフェンスです。
道路や隣家からの視線を遮りやすいため、庭やウッドデッキなどのプライバシーを確保したい場合に適しています。
目隠しフェンスには、板同士の隙間が少ない完全目隠しタイプだけでなく、適度に隙間を設けたタイプもあります。隙間の大きさやフェンスの高さによって、視線の遮り方だけでなく、風通しや圧迫感も変わります。
そのため、単に「できるだけ高く、隙間のないフェンスにする」のではなく、必要な目隠しの範囲と、採光・通風性のバランスを考えて選ぶことが大切です。
1-1-2. メッシュフェンス
メッシュフェンスは、金属などの線材を格子状に組み合わせたフェンスです。
網目状になっているため、視線を完全に遮ることはできませんが、風や光を通しやすく、開放感を保ちやすいことが特徴です。
敷地の境界線を明確にしたい場合や、道路や隣地との区切りを設けたい場合、子どもやペットの飛び出しを防ぎたい場合などに向いています。
一方で、目隠し効果は低いため、プライバシーの確保を重視する場合は、目隠しフェンスなど別のタイプを検討するとよいでしょう。
1-1-3. 目透かし・格子フェンス
目透かし・格子フェンスは、板や格子の間に一定の隙間を設けたタイプのフェンスです。
適度に視線を遮りながら、光や風を取り込めることが特徴です。完全な目隠しフェンスと比べて圧迫感が出にくく、庭やウッドデッキなどに開放感を残したい場合にも適しています。
縦格子や横格子などデザインの選択肢も多く、住宅の外観や庭の雰囲気に合わせやすいこともメリットです。
「目隠しはしたいけれど、閉鎖的な印象にはしたくない」という場合は、目透かし・格子フェンスを候補に入れるとよいでしょう。
1-1-4. ルーバーフェンス
ルーバーフェンスは、羽板と呼ばれる板材を斜めに配置した形状のフェンスです。羽板の角度や間隔によって外からの視線を遮りながら、風を通しやすいことが特徴です。そのため、プライバシーと通風性を両立したい場合に適しています。
目隠しフェンスのように視線を遮りつつ、完全に閉じた印象を避けたい場合にも選択肢になります。
ただし、ルーバーの角度や向きによって視線の遮り方が変わるため、どの方向からの視線を防ぎたいのかを確認したうえで選ぶことが大切です。
1-2. 【素材別】フェンスの種類
フェンスは、使用されている素材によっても特徴が異なります。天然木なら自然な風合い、アルミなら耐久性やデザイン性、人工木・樹脂なら質感とメンテナンス性など、それぞれにメリットがあります。ここでは代表的な5種類を紹介します。
1-2-1. 天然木フェンス
天然木は文字通り、自然の木を素材とするフェンスです。天然木にもイペ、ウリン、セランガンバツ材といった種類があります。
天然木フェンスのメリットは家をおしゃれに見せられることです。青空やガーデニングとの相性が良いフェンスを設置したいなら、まずは天然木フェンスを検討しましょう。またリラックス効果がある点もメリットです。木の自然な色合いや質感を取り入れられるため、庭や玄関まわりに温かみのある雰囲気を演出できます。天然木フェンスを設置すれば自宅の玄関や庭がくつろぎの空間に変わります。
ただ、害虫の被害を受けたり、腐食したりする可能性がある点はデメリットです。天然木フェンスを設置するなら、しっかりと防虫加工を施しておく必要があります。
1-2-2. スチールメッシュフェンス
スチールメッシュフェンスは、スチール製の線材を格子状に組み合わせたフェンスです。網目状になっているため、視線を遮りにくく、風や光を通しやすいことが特徴です。
スチールメッシュフェンスはすべてのフェンスの中でも、最も低コストで設置できます。子どもやペットの飛び出しを防いだり、境界線を明確にしたりする目的で使用されます。
また、製品によってはスチール表面が樹脂でコーティングされており、スチールの弱点であるサビやすさに対策できている点も特徴です。メッシュ状になっているため、風通しや開放感を確保しやすいことも特徴です。一方で、外から敷地内が見えやすいため、目隠しを目的とする場合には向いていません。
1-2-3. アルミ形材フェンス
アルミ形材フェンスは、軽量でありつつも十分な強度があるのが特徴です。サビへの耐性も強く、長期間にわたって美しさが長持ちします。
また見た目のシャープさにも特徴があり、美しい直線のシンプルデザインが洗練された雰囲気を醸し出してくれます。横向きの格子、縦向きの格子、木目調などデザインも豊富です。
1-2-4. アルミ鋳物フェンス
アルミ鋳物フェンスは、型に溶かしたアルミを流し込んで作成します。目隠しには不向きであるものの、重厚感があるため特に洋風の住宅とマッチしやすいのが特徴です。またスタイリッシュなデザインのアルミ鋳物フェンスもあります。
例えば曲線デザインのフェンスを作ることもできるため、他の種類だと難しい、個性的なフェンスを作りたい時には特にアルミ鋳物フェンスがおすすめです。
1-2-5. 人工木・樹脂フェンス
「天然木フェンスが見た目的には良いけどデメリットも多い」と感じている方に、おすすめなのが人工木や樹脂で作られたフェンスです。
人工木や樹脂のフェンスは、「メンテナンスが難しい」という天然木のデメリットを克服しています。その上で天然木フェンスと同じような見た目を再現しているので、木目の雰囲気をそのままフェンスに取り入れることが可能です。耐久性にも優れ、色の塗り替えや防腐剤を塗るといった手間のかかるメンテナンス頻度も抑えられます。
また人工木や樹脂フェンスは、比較的自由にデザインを考えることもできます。そのため板の幅を変えてリズムを出すなど、好みに応じてお洒落なフェンスを作れるのが魅力です。
2. フェンスは設置場所や目的に合わせて選ぶ
フェンスにはさまざまな種類があるため、「どの素材が優れているか」だけで決めるのではなく、設置する場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは、代表的な目的ごとに適したフェンスを紹介します。
2-1. 目隠し・プライバシー確保を目的とする場合
外からの視線を遮り、庭やウッドデッキなどのプライバシーを確保したい場合は、目隠しフェンスやルーバーフェンス、隙間の少ない人工木フェンスなどが候補になります。道路や隣家など、どの方向からの視線を遮りたいのかを確認し、必要な範囲をカバーできる高さや形状を選びましょう。ただし、高さを上げすぎると圧迫感が出やすいため、開放感とのバランスも重要です。
2-2. 防犯性を高めたい場合
防犯性を高めたい場合は、敷地への侵入を防ぎやすいフェンスを選ぶだけでなく、外から敷地内の状況を確認できるかどうかも考慮しましょう。完全に視線を遮るフェンスはプライバシー確保に適している一方、敷地内が外から見えにくくなることで、防犯面では注意が必要な場合があります。フェンスだけでなく、門扉や照明、防犯カメラなどと組み合わせて対策することも大切です。
2-3. 境界線を明確にしたい場合
隣地や道路との境界線を明確にしたい場合は、スチールメッシュフェンスや格子タイプなど、適度に開放感のあるフェンスが候補になります。目隠し性能を必要としないのであれば、比較的シンプルなタイプを選ぶことで、コストを抑えながら敷地を区切ることも可能です。ただし、隣地との境界に設置する場合は、境界線の位置を事前に確認し、隣地所有者とのトラブルを避けることも重要です。
2-4. 庭や外構をおしゃれに見せたい場合
庭や外構のデザイン性を高めたい場合は、フェンス単体ではなく、建物や門柱、ウッドデッキ、植栽などとの統一感を意識しましょう。天然木や人工木なら温かみのあるナチュラルな雰囲気、アルミ形材ならシンプルでモダンな印象、アルミ鋳物なら重厚感のある外構を演出できます。住宅全体の雰囲気に合わせて素材や色、格子の向きなどを選ぶことがポイントです。
3. フェンスを選ぶ際に確認したいこと

フェンスは、一度設置すると長期間使用するものです。そのため、見た目だけで決めるのではなく、設置する目的や必要な高さ、風通し、メンテナンス性なども確認しておきましょう。
3-1. フェンスを設置する目的
まずはなぜフェンスを設置するのか、目的を考えましょう。例えば以下のような目的が考えられます。
- プライバシーの確保
- 防犯性の向上
- 安全性の向上
- 外観のデザイン
目的を踏まえつつ、適したフェンスを選ぶことが大切です。敷地への侵入を防ぎたい場合は、フェンスの高さや乗り越えにくさなどを考慮する必要があります。プライバシーの確保を目的とするなら、目隠しフェンスが候補のひとつです。目隠しフェンスにも様々な種類があります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
3-2. 必要な高さ・目隠しの範囲
目隠しを目的とする場合は、どこからの視線を遮りたいのかを確認したうえで、必要な高さを決めましょう。
道路からの視線を遮りたいのか、隣家の窓からの視線を遮りたいのかによって、必要な高さやフェンスの位置は異なります。また、人の目線よりも高くするほど目隠し効果は高まりますが、圧迫感が出たり、風の影響を受けやすくなったりする点には注意が必要です。
加えて、地域や設置場所によっては、高さや構造などについて確認が必要になる場合があります。設置前に自治体や施工業者などへ確認しておくと安心です。
3-3. 風通しや圧迫感
設置するフェンスの種類によって、自宅への風通しや圧迫感も異なります。目隠しフェンスを設置すると、板同士のすき間がなく、風通しが非常に悪くなったり、自宅の窓から外を見た時の圧迫感が強まったりする可能性があるため注意が必要です。
風通しを重視したいなら、スチールメッシュフェンスなど、開放性の高いタイプが候補に挙がります。どうしても目隠しフェンスを設置したいなら、高さをやや低めにするというのもひとつの手です。
3-4. メンテナンス性・耐久性
フェンスは屋外に設置するため、雨や紫外線、風などの影響を受けます。そのため、素材ごとの耐久性やメンテナンス方法も確認しておきましょう。天然木は自然な風合いが魅力ですが、状態を維持するために塗装や防腐処理などのメンテナンスが必要になる場合があります。
一方、アルミや人工木・樹脂などは、天然木と比較してメンテナンスの負担を抑えやすい素材です。フェンスを選ぶときは、設置時の初期費用だけでなく、長期間使用した場合のメンテナンスにかかる手間や費用まで考えて選ぶことが大切です。
3-5. デザイン
フェンスは住宅の外からも見えるため、デザインにもこだわりましょう。フェンス単体の見た目だけでなく、建物の外観や門柱、ウッドデッキ、庭、植栽などとの統一感を意識することがポイントです。
例えば、木の温かみを取り入れたい場合は木目調や人工木のフェンス、シンプルな外観にしたい場合はアルミ形材の格子タイプなどが候補になります。
また、格子の向きや板の幅、色などによっても印象は変わります。外構全体のデザインを考えながら選びましょう。
3-6. 設置場所の基礎・強度
フェンスを設置するときは、フェンス本体だけでなく、柱や基礎部分の強度も確認する必要があります。特に高さのあるフェンスや目隠し性能の高いフェンスは、風を受ける面積が大きくなるため、設置場所の環境に合わせて適切な基礎や柱を選ぶことが重要です。
既存のブロック塀にフェンスを設置する場合は、ブロックの状態や強度も確認しましょう。古くなったブロックや強度が十分でない場所に無理に設置すると、安全面で問題が生じる可能性があります。
また、隣地との境界上に設置する場合は、境界線の位置や所有関係を事前に確認しておくことも大切です。
4. フェンス本体の費用相場

フェンスの本体価格は、1mあたり数千円程度から数万円程度まで幅があります。素材や高さ、目隠し性能、デザインなどによって価格が大きく異なるため、設置するフェンスの種類に応じて確認しましょう。
4-1. フェンスの施工費用
フェンスを設置する際には、本体価格とは別に施工費用がかかります。
施工内容には、以下のようなものがあります。
- 基礎工事
- 柱の設置
- フェンス本体の取り付け
- 既存フェンスの撤去
- ブロック工事
- その他の付帯工事
既存のフェンスやブロックを撤去してから新しいフェンスを設置する場合は、撤去・処分費用が発生することがあります。
施工費用の相場は10,000円~35,000円程度です。本体価格と同様に、設置面積が広くなると、その分工事の規模も大きくなるため費用が高くなります。正確な費用を知りたい場合は、現地調査を依頼して見積もりを取ることをおすすめします。
4-2. 費用が高くなりやすいケース
フェンスの設置費用は、以下のようなケースで高くなりやすくなります。
- 高さのあるフェンスを設置する
- 広い範囲にフェンスを設置する
- 目隠し性能の高いフェンスを選ぶ
- 既存フェンスやブロックの撤去が必要
- ブロック工事や基礎工事が必要
- 特注・オーダーメイドのフェンスを設置する
特に、設置範囲が広い場合や既存構造物の撤去が必要な場合は、フェンス本体以外の工事費も大きくなります。
複数の種類を比較するときは、本体価格だけでなく、施工費や付帯工事費まで含めた総額で検討しましょう。
5. MINOの「彩木フェンス」なら木の質感と機能性がある

フェンスにはさまざまな種類がありますが、「木の温かみを取り入れたい」「天然木のような質感がほしい」「できるだけメンテナンスの負担を抑えたい」という方には、MINOの「彩木フェンス」も選択肢のひとつです。
5-1. 彩木フェンスとは
彩木は、アルミと硬質低発泡ウレタン樹脂を組み合わせた人工木材です。
天然木から木目を型取り、うづくり仕上げなどによって木材らしい表情を再現しています。さらに、断熱材にも使用される素材を採用したことで夏でも熱くなりにくい人工木材を実現、見た目だけでなく触れたときの木質感にもこだわっています。
フェンスでは、彩木とアルミの柱を組み合わせることで、木の質感とアルミの強さを両立しています。
5-2. 彩木フェンスの特徴
彩木フェンスの大きな特徴は、天然木のような質感を楽しみながら、屋外で使用しやすい機能性を備えていることです。
彩木は水を吸わず、腐らない素材として設計されており、木粉を使用していないのでささくれが発生しないことも特徴です。また、温度変化による伸縮が小さく、伸縮による割れや反りを抑えやすい素材となっています。
天然木のような外観を取り入れたいものの、塗装や防腐処理などのメンテナンス負担をできるだけ抑えたい方に適しています。
5-3. 豊富なデザイン・サイズから選べる
彩木フェンスには、横格子や縦格子、目隠しタイプなど、さまざまなデザインがあります。
例えば、横格子タイプや縦格子タイプなどの製品があり、設置場所や目的に合わせて選択できます。
また、プライバシーを重視したい場合には、高さ2,200mmの「彩木プライベートフェンス」もあります。多彩なカラーを用意しており、プライベート空間を確保しながら、住宅や庭の雰囲気に合わせた外構をつくれます。
「目隠しをしたいけれど、無機質なフェンスにはしたくない」「庭やウッドデッキと統一感のある外構にしたい」という方は、彩木フェンスを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ

フェンスには、目隠しやメッシュ、格子、ルーバーなどの「目的・形状別」の種類と、天然木やスチール、アルミ、人工木・樹脂などの「素材別」の種類があります。
フェンスを選ぶときは、まず「何のために設置するのか」を明確にすることが大切です。そのうえで、必要な高さや目隠しの範囲、風通し、圧迫感、メンテナンス性、デザイン、設置場所の基礎や強度などを確認しましょう。
また、フェンスの設置費用は本体価格だけでなく、施工費や撤去費、基礎工事などによっても変わります。複数の製品を比較するときは、初期費用だけでなく、設置後のメンテナンスまで含めて検討することがポイントです。
木の質感を取り入れながら、耐候性やメンテナンス性にもこだわりたい場合は、MINOの「彩木フェンス」も選択肢のひとつです。豊富なデザインやサイズを取りそろえているため、住宅や庭の雰囲気に合わせたフェンスを検討できます。
記事の執筆者
杉本 康浩|MINO株式会社 取締役常務
エクステリア業界20年、人工木材「彩木」の素材・製品開発に15年以上携わる。製品開発、マーケティング、営業から施工まで幅広く経験し、大手サッシメーカーとのOEM化も実現。現在も定期的に施工現場に携わり、開発・販売・現場の知見をもとに、庭・外構づくりに役立つ情報を発信しています。
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