
天然木ウッドデッキのメリット・デメリットを解説!人工木との違いについても紹介
ウッドデッキは、庭をより快適で魅力的な空間に変えてくれる存在です。
中でも天然木のウッドデッキは、見た目の温かみや木の香りなど、自然素材ならではの癒しを感じられるのが魅力です。
一方で、反りや腐食といった劣化のリスクや、定期的なメンテナンスの必要性も理解しておく必要があります。
この記事では、天然木ウッドデッキのメリットとデメリットをわかりやすく解説し、人工木との違いや、両者の特徴を生かしたおすすめ素材についても紹介します。
目次
1.天然木ウッドデッキのメリット
天然木ウッドデッキには、人工木では得られない魅力があり、自然の風合いや香り、景観との調和性など、暮らしにやさしい空間をつくる素材として選ばれています。
ここでは、天然木ならではのメリットをわかりやすく紹介します。
1-1.香りや質感から温かみを感じられる
天然木ウッドデッキの大きな魅力は、木の香りや質感がもたらす温もりです。
裸足で歩いたときのやわらかな感触や、手で触れたときの優しい手触りは、人工木ではなかなか再現できません。
木材特有の香りにはリラックス効果もあり、デッキに出て深呼吸するだけでも気分が安らぐという方もいます。
また、見た目にも自然な色合いや節の模様が心地よく、室内から続くウッドデッキが、もう一つのリビングとして、屋外とのつながりを生み出してくれます。
とくに晴れた日には、自然の中にいるような開放感があり、家族で過ごす場所としても魅力的です。
1-2.周囲の雰囲気と調和しやすい
天然木は自然由来の素材のため、庭の植栽や外壁、隣接する建物などと調和しやすいのが特徴です。
特定のスタイルに限らず、和風住宅やナチュラルモダン、北欧風など、さまざまな住まいと相性がよく、外観全体に統一感を持たせやすくなります。
さらに、木材の種類によって色味や木目が異なるため、家の雰囲気に合わせて好みの素材を選ぶことができます。
経年変化によって味わいが増す点も、自然素材ならではの魅力です。
DIYが得意な方であれば、自分で塗装や加工を行い、世界にひとつだけのウッドデッキに仕上げる楽しみもあるでしょう。
自然と調和するだけでなく、個性も表現しやすい素材といえます。
2.天然木ウッドデッキのデメリット
天然木には多くの魅力がありますが、一方で手入れや耐久性の面で気をつけたい点もあります。
長く快適に使うためには、以下のようなメリットも正しく理解し、対策を取りながら上手に付き合っていくことが大切です。
2-1.反りや割れのリスクがある
天然木は雨や直射日光など、自然環境の影響を受けやすい素材です。
とくに繰り返し湿気を吸収したり乾燥したりすることで、木が反ったり、表面にひびが入ったりすることがあります。
ソフトウッドでは、耐用年数5〜10年程度、ハードウッドでは耐用年数は15年ほどとなっており、耐用年数に近づくと反りや割れのリスクが発生すると考えられます。
こうした変形を放置すると、表面がささくれてケガをするおそれや、床板が浮いて転倒の原因になることもあり注意が必要です。
ただし、木材の乾燥処理や防水塗装をあらかじめ施しておくことで、こうしたリスクをある程度軽減できます。
施工の際に適切な処理を行い、定期的にチェックして使用しましょう。
2-2.シロアリに侵食される恐れがある
天然木ウッドデッキは、地面に近い位置に設置すると、シロアリや木材害虫の被害を受けやすいという弱点があります。
とくに柔らかくて加工しやすいソフトウッド(SPF材など)は、害虫の食害を受けやすいため注意が必要です。
対策としては、防虫剤を木材に塗布する、防虫加工された木材を選ぶ、床下の換気をよくするなどがあります。
また、設置後も定期的に点検を行い、早期に異常を発見できるようにすることが、被害を防ぐポイントです。
2-3.定期的なメンテナンスに手間がかかる
天然木のウッドデッキを美しく保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
一般的には、年に1〜2回のペースで塗装や洗浄を行うことが推奨されています。
とくに梅雨前や冬前など、気候が変化する時期の前に手入れをしておくと、劣化を防ぎやすくなるでしょう。
メンテナンスを怠ると、色あせや腐食、ささくれの発生などが進み、見た目や安全性に影響を及ぼします。
具体的な手入れとしては、防腐塗料や防水塗料を塗り直すこと、表面の汚れを高圧洗浄機などで落とすこと、傷んだ部材の交換などを行ってください。
人工木に比べて手間はかかりますが、自分で手をかけて育てていく感覚が持てる点は、天然木ならではの魅力ともいえます。
3.天然木ウッドデッキと人工木ウッドデッキの違い
天然木と人工木には、それぞれに特徴があり、好みやライフスタイル、メンテナンスへの考え方によって最適な選択は異なります。
ここでは、質感・メンテナンス性・耐久性の3つの観点から違いを見ていきましょう。
3-1.質感
天然木と人工木の質感には、大きな違いがあります。
天然木は一つひとつ表情が異なり、自然なぬくもりや風合いが感じられます。
対して人工木は、均一で整った見た目が特徴ですが、自然素材特有の味は再現しきれません。
以下の表で、両者の質感の違いを比較してみましょう。
項目 | 天然木 | 人工木 |
---|---|---|
木目 | 一枚ごとに異なり、自然な風合いがある | 均一で整っているが、木の表情には乏しい |
香り | 木の香りに癒される | 無臭または樹脂っぽいにおいがある |
経年変化 | 色味が変わり味が出てくる | 風合いは変わりにくいが、色あせの可能性がある |
肌ざわり | しっとり、やわらかく温もりがある | やや硬く、熱を持ちやすい製品もある |
最近では人工木の表面加工が進化しており、見た目や肌ざわりの面で天然木に近づいてきた商品もあります。
ただし、足ざわりや香りといった五感に響く魅力は、やはり自然素材ならではとなるでしょう。
3-2.メンテナンスの頻度
ウッドデッキの素材を選ぶ際、維持管理のしやすさも重要なポイントです。
天然木は手をかける分だけ味が出ますが、その分、手間もかかります。
一方、人工木は日常的なメンテナンスがほとんど不要なため、手軽さを重視したい方には向いています。
以下に、両者のメンテナンスに関する違いをまとめました。
項目 | 天然木 | 人工木 |
---|---|---|
手入れの頻度 | 年1~2回の塗装・洗浄が推奨されている | 汚れたときに水拭き程度 |
必要な作業 | 塗装、防腐・防虫処理、洗浄、点検 | 基本的に不要。軽度の掃除で十分 |
一回あたりの作業時間 | 3〜5時間程度 | 15分 |
コスト | 塗料や道具代がかかる、1万円〜 | 手間・コストほぼなし |
劣化対策 | 定期的なケアで長持ち | 日常使いで自然劣化することもある |
天然木を美しく保つには、季節ごとの点検や塗装、防虫処理が欠かせません。
特に湿気が多い地域では、放置すると腐食やささくれのリスクが高まります。
その反面、手間をかけることで素材の変化を楽しむこともでき、愛着を持って育てる喜びがあります。
人工木は手間いらずで清掃も簡単ですが、経年による色あせや表面の劣化がゼロではありません。
手入れが苦にならない方は天然木、メンテナンスの時間を取りにくい方は人工木がおすすめです。
3-3.劣化や腐食のリスク
素材ごとの耐久性や劣化しやすさも、ウッドデッキ選びでは見逃せない要素です。
以下に、両者の劣化リスクの違いをまとめました。
項目 | 天然木 | 人工木 |
---|---|---|
腐食・虫害 | 湿気やシロアリに弱い(特にソフトウッド) | 腐食や虫害には強い |
耐久年数 | ソフトウッドで4~5年、ハードウッドで20~30年目安 | おおよそ10~15年 |
外的ダメージ | 反り・割れ・ささくれが生じやすい | 強い衝撃で割れることがある/温度変化で劣化することも |
長く使う工夫 | 適切な材選びとメンテナンスが必要 | 設置環境に合わせた商品選びが重要 |
天然木は自然素材ゆえに、どうしても湿気や虫害の影響を受けやすい傾向があります。
人工木は水分をほとんど吸わず、腐食やシロアリの心配がほぼない点がメリットですが、中空構造の製品では、強い衝撃によって割れてしまう可能性もあります。
さらに詳しく人工木と天然木の違いを知りたい方は、樹脂系ウッドデッキと天然木の違いも参考にしてください。
4.天然木の風合いを持つウッドデッキなら彩木ウッドデッキがおすすめ
天然木の風合いを持ちながら、人工素材ならではの耐久性を兼ね備えたものを探している方には、彩木ウッドデッキがおすすめです。
木のような見た目や手触りをリアルに再現しつつ、反りやささくれ、色あせが起こりにくい特長があります。
表面は木目の立体感をしっかり表現しており、天然木と見分けがつかないほどの仕上がりです。
さらに、防火性能やメンテナンス性にも優れており、日々の掃除や手入れも手間がかかりません。
MINOで扱うウッドデッキの製品一覧では、この彩木シリーズをはじめ、住宅のスタイルに合わせやすい豊富なデザインがそろっています。
天然木の見た目と人工木のメリットを両立させたい方は、ぜひチェックしてみてください。
5.まとめ:天然木ウッドデッキのメリット・デメリットを把握しよう
天然木ウッドデッキは、香りや質感など自然素材ならではの魅力があり、屋外空間をやさしく彩ってくれます。
ただし、反りや腐食のリスク、手間のかかるメンテナンスといった注意点もあるため、導入前にしっかり理解しておくことが大切です。
近年は、天然木の風合いを再現しつつ、耐久性や扱いやすさを高めた人工木製品も登場しています。
とくに彩木ウッドデッキのような高機能タイプは、外観も質感も本物に近いと評価されています。
実際に天然木から彩木へ置き換えた実例は彩木ウッドデッキへのリフォーム事例を紹介した記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
長く使う場所だからこそ、自分に合った素材を選び、快適な住まいづくりにつなげましょう。
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