ウッドデッキに屋根は必要?取付けるメリットとおすすめのタイプ紹介
ウッドデッキは、暮らしを豊かにする設備として設置する戸建て住宅で暮らす方に人気があります。家の建設時に設置することもできますが、後から庭にウッドデッキを設置することもできます。
一方、ウッドデッキを作った後に屋根を付けるか付けないか、という点で悩むケースもあります。
当記事では、ウッドデッキに屋根を付けるか悩んでいる人のために、屋根を付けるメリットとデメリット・おすすめの屋根のタイプを紹介します。
目次
1.ウッドデッキの屋根を取り付けるメリット・デメリット
ウッドデッキに屋根を取り付ける際には、多くのメリットがある一方、デメリットもゼロではありません。
屋根付きのウッドデッキを検討する場合、その長所と短所を確認し両者を比較しながら、屋根が必要かどうかを判断することが大切です。屋根を取り付けてからイメージ通りではないと後悔しないよう、熟考してウッドデッキに理想の屋根を設置するか決めていきましょう。
1-1.ウッドデッキの屋根を取り付ける4つのメリット
まずは、ウッドデッキの屋根を取り付ける4つのメリットについて、ウッドデッキに屋根がついたところを想像しながら解説します。
〇日除け・雨除けになる
直射日光を避けることにより、暑さが軽減されます。
また、日陰の下で過ごせば日焼け予防にもなることから、紫外線対策としても有効です。
夏場は、猛暑日が年々増える傾向にあるため、屋根を付けることで「せっかく良い天気でも暑くてウッドデッキに出られない」という悩みは解消されます。
雨の日を気にすることなく、バーベキューや読書、子どもの遊び、コーヒータイムなど自宅での楽しみ方が広がるでしょう。
〇ウッドデッキの耐久性アップ
ウッドデッキは、床板をはじめ土台部分の束柱なども含めてほとんどが木製のため、雨風や紫外線により劣化が進行します。
しかし、屋根を付けることで雨水や紫外線からウッドデッキを守ることができるため、傷みにくく耐久性も向上し、メンテナンスや再塗装の回数を減らすことができ、コスト削減が可能です。
〇室内の目隠し効果
屋根を取り付けることで外観がお洒落になり、家自体の印象がアップします。
また、テーブルや椅子などを置くことで、リビングルームの延長として使うことができます。
室内の目隠しにもなることから、周囲の視線を気にしないで過ごすことができるため、プライバシーを守りつつ、屋内からウッドデッキまでつながった開放感のある暮らしを楽しめるでしょう。
〇冷房費の節約
ウッドデッキの屋根が直射日光をさえぎり屋内に日差しが入ることを防ぐため、室内の気温上昇をおさえ、夏場のエアコンなどの冷房費を節約することが可能です。
また、熱を遮断する素材を使用することで冷房日を削減できるだけでなく、エアコンにも負荷をかけずにエコな環境を作ることができます。
1-2.ウッドデッキの屋根を取り付ける2つのデメリット
ウッドデッキの屋根を取り付けるデメリットは2つあります。
屋根の設置を行うか否かの判断材料として、デメリットも予め確認しておくことが大切です。
〇室温が下がりやすい
屋根を取り付けることで日差しが遮断され、室内に入る日光量が減ります。そのため、冬場は特に室温が下がってしまい暖房費がかかる可能性があります。
また、直射日光が入らなくなるように屋根を作った場合は日当たりが悪くなり、屋根を付けない時よりも暗く感じるかもしれません。
このように、夏場はメリットとして挙げられた点が冬場には不都合な点に変わってしまう場合もあることを留意しておきましょう。
ご自身の自宅での過ごし方を振り返り、メリットとデメリットのどちらが上回るかを判断する必要があります。
〇風の影響を受けやすい
屋根には側面に壁がないため、台風などの悪天候により強風や突風がウッドデッキ内に入り込みやすく、屋根が壊れてしまう恐れがあります。
また屋根の素材によっては、風で運ばれるホコリや砂、落ち葉などが屋根にたまりやすいため、下から見上げた時に透けて見えて、汚れが想像以上に目立ってしまうこともあります。
2.ウッドデッキの屋根におすすめの素材・タイプ4選
ウッドデッキの屋根は、素材によってデザイン性や耐久性などの特徴がさまざまです。
また、ウッドデッキの屋根は外からもよく見えて存在感もあることから、家自体の印象も左右します。
ここでは、ウッドデッキの屋根におすすめ素材を、4つのタイプに分けて紹介します。
自分の住んでいる地域や環境、ライフスタイル、家族構成などを考慮して、屋根を付ける目的を確認しながら最適な素材を見つけましょう。
2-1.雨に強い「ポリカ板」
「ポリカ」とは「ポリカーボネート」の略で、プラスチック素材の一種です。アクリル材や硬質塩化ビニルよりも高い強度を保ちつつ、加工も容易であることから人気の高い素材といえるでしょう。
「ポリカ板」はその形状から、「ポリカ平板」と「ポリカ波板」の2種類に分けられます。
「ポリカ平板」は表面が平らで見た目もガラスのようにスッキリとした印象です。一方、「ポリカ波板」は表面が波型に加工されているタイプで、雨水がたまりにくいという利点があります。
どちらも耐久性があり、雨に強いことが特徴です。
また、どちらも透明または半透明であることから、これまで遮熱性はそれほど期待できませんでしたが、最近では遮熱性を高めた商品も多く出ています。
防汚性という点においては、下からも汚れが透けて見えるためホコリがたまると目立ってしまう可能性があります。
2-2.緑を楽しむ「パーゴラ」
「パーゴラ」は、つる性の植物を木材などの棚に絡ませる屋根のことです。
植物の葉が屋根代わりとなるため、自然を楽しみながらエコな空間を演出することができます。また、ガーデンスペースとして楽しむことができるでしょう。
木製の棚は通気性が良く、腐食しにくい加工が施されているため耐久性も期待できます。
葉の隙間から雨水が入るため、雨除けの効果は高くありません。反対に緑で覆われた屋根は遮熱性が高く、爽やかな風を感じることができます。
落葉する植物を選びパーゴラに設置することで、冬場は葉が落ちて日差しを取り入れることができ、季節感を味わいながら過ごせることも、パーゴラならではの魅力です。
また、自然の風雨で汚れやホコリは落とされ、防汚性が高いことも特徴といえます。
2-3.おしゃれな「オーニング」
「オーニング」とは日除けという意味で、日本では可動式テントを指し、テント生地で作られていることが多く遮熱性に優れています。
また、取り付けも容易で季節や天候に合わせて閉じたり広げたり自在に操作することができ、日差しを調節できるため柔軟性も高いため、ウッドデッキの楽しみ方もグンと広がるでしょう。
なお、商品によってはウッドデッキの広さに対応しきれず、オーニングを広げていても雨が吹き込んだり直射日光が差し込む恐れがあるため、幅や奥行きなど事前のサイズ確認は必須です。
また、台風などの悪天候の時には風に煽られる心配があることから、オーニングはたたんでコンパクトに収納しておきましょう。
オーニングは経年変化により、生地が傷んだりホコリや汚れが目立つこともあります。定期的な屋根の掃除とメンテナンスが必要となるでしょう。
2-4.天候に左右されない「サンルーム」
「サンルーム」は側面をガラスで囲い、ウッドデッキの空間を全体的に部屋のようにデザインする温室です。
雨や風は完全に遮断され、花粉や砂ホコリも入ってくることはありません。
その上、日光をふんだんに取り入れることができるため、冬場は温かくリビングルームの延長としてくつろぐことができます。
反対に、夏場は空気がこもり気温が上昇しやすいため注意が必要です。
暑い季節でもサンルームで快適に過ごすためには、ガラスを二重にする、紫外線カットの加工を行う、シェードやカーテンを付けて日陰を作るなどの工夫をしましょう。
汚れは比較的つきやすく、屋根に加えてガラスの清掃やメンテナンスも必要です。
サンルームは設置にメンテナンス費用がかかりますが、ガラスに囲まれたテラスのような雰囲気のあるお洒落な空間は、たくさんの思い出が刻まれる大切な場所となるでしょう。
3.ウッドデッキに屋根を付ける時に気をつけたい2つのポイント
ウッドデッキに屋根を付ける時は、以下の2つのポイントに気を付けることが必要となります。
以下の2点に注意して、ウッドデッキに屋根を設置するか否か、また設置する場合は屋根の大きさはどのようにデザインするかを決めることがおすすめです。
〇部屋の日当たり
屋根を付けることで直射日光をさえぎる利点がありますが、裏を返せば室内の日当たりは少なくなります。
季節によって日が差し込む分量も大きく変わるため、年間を通してどのようにウッドデッキを活用したいかを予め考えておくことが必要です。
〇洗濯物の干す位置
屋根の下で天候を気にせず洗濯物を干すことができますが、晴れた日でも日光が当たらず乾くまでに時間がかかったり、通気が低下する恐れがあります。
物干しスペースとして使うのであれば、洗濯物を干す時間帯や干し方などを事前にイメージしておくことが大切となるでしょう。
まとめ
ウッドデッキに屋根を付けるなら、屋根のタイプによるメリット・デメリットをきちんと理解した上で選ぶ必要です。
そして、ウッドデッキでどのように過ごしたいか、どのような空間として利用したいのかをイメージして、自分のライフスタイルに合ったデザインを明確にしていきましょう。
ぜひお気に入りの屋根を取り付けて、おしゃれで快適なプライベート空間を楽しんでください。
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