ウッドデッキに樹脂木材を使うメリットや特徴は?天然木材と比較

ウッドデッキに樹脂木材を使うメリットや特徴は?天然木材と比較

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自宅の庭やベランダなどの空間を彩るウッドデッキは、単におしゃれなだけではなく、家族との食事や子供の遊び場、ペットの憩いの場所、趣味のガーデニングスペースなど様々な用途で活用されています。
取り付けるウッドデッキを選ぶにあたって、気になる点はその素材です。この記事では樹脂木材と天然木材の特徴やメリット・デメリットを解説します。

 

1.ウッドデッキの素材について

ウッドデッキは一見すべて本物の木材で作られているように見えますが、実はウッドデッキの素材には「天然木材」と「樹脂木材」があります。どちらの素材で作られたウッドデッキにもそれぞれの魅力があり、使う人の好みや環境によって評価は分かれるところでしょう。
まずはこの2つの木材について解説します。

 

1-1.天然木材とは

天然木材で作ったウッドデッキは、木の本来のぬくもりや手触りが感じられます。独特の質感や木の香りが漂うため、より自然を感じることができます。

天然木材は次の3つに分類されます。

  • ハードウッド
  • ソフトウッド
  • 防腐注入木材

<ハードウッド>
ハードウッドは繊維がとても細かく密になっています。天然木材ならではの温もりがあり、見た目も美しいという特徴があります。
時間の経過とともに色合いも変わり、深みが増す印象を受けます。ハードウッドという名前の通り、とにかく硬い素材であるため壊れにくく、耐久性に優れています。
ウリンやイタウバ・アマゾンジャラ・イペ・アンジェリーナ・セランガンパツといった種類があります。

<ソフトウッド>
ソフトウッドはハードウッドに比べて柔らかい木材です。素人でも比較的簡単に加工ができることから、DIYとして利用されることが多い素材です。ハードウッドより比較的安価に入手しやすいという利点がありますが、劣化が早い傾向があり、定期的なメンテナンスが必要となります。
主にヒノキやスギ、ベルタデッキやレッドシダーといったソフトウッドがあります。

<防腐注入木材>
防腐注入木材とは、政府が認定したJIS A9002「木質材料の加圧式保存処理方法」に準拠した安全な防腐剤を木材の芯まで注入した木材です。天然木材は経年劣化が早く腐敗の危険がありますが、防腐注入木材は防腐剤の効果により腐りにくく耐久性があるため、他の木材と比較して長持ちする特徴があります。
防腐剤はヒノキスギなどに注入するケースが多いです。

 

1-2.樹脂木材とは

樹脂木材は人工木とも呼ばれ、主に樹脂で作られています。
樹脂木材は耐久性に優れ腐りにくいため、管理がしやすい素材として人気があります。
天然木材の持つリアルな質感を再現した素材も多く、サイズやカラーバリエーションなども豊富に用意されています。

 

2.樹脂木材でできたウッドデッキの特徴

樹脂木材のウッドデッキはプラスチックと木粉を混ぜ合わせた樹脂で作られていることが多いですが、厳密にはメーカーや商品によって構成内容は変わります。
(弊社の「彩木」はウレタン樹脂のみです)素材や商品の種類も豊富に用意されているため、自分の好みにあった商品を選べる点も魅力です。
耐久性に優れて腐りにくいことから、長期的に使える傾向があります。

ささくれやひび割れ、とげなどがほとんど発生しないため、お子様も安心して利用できる安全な素材であるといえます。

 

2-1.入手方法

樹脂木材のウッドデッキは、建築資材専門店やインターネット通販で入手することができます。
インターネット上にはウッドデッキ専門店などもあり、豊富な種類の樹脂木材のウッドデッキが販売されているため、好みのタイプを見つけることができるでしょう。
組み立てに必要なビスや金具がすべて揃っているウッドデッキキットも手に入りやすい価格で販売されており、DIYを考えている方には便利な商品が揃っています。

 

2-2.メンテナンスの仕方

樹脂木材のウッドデッキは天然木材のウッドデッキに比べて汚れが付着しにくいため、日常的な汚れは水で洗い流すことができます。
ウッドデッキの一部分のみが損傷して交換が必要となった場合でも、規格品であることから比較的簡単に材料を手に入れることができます。

 

3.天然木材と樹脂木材の比較

ではウッドデッキはいったいどの素材で作る方がいいのでしょうか。
ウッドデッキの素材を選ぶ際には、天然木材や樹脂木材といった2択だけでなく、さらに木種類やカラー、強度なども考慮することになり、無数の選択肢があります。
初心者でも選択しやすいよう、ここでは天然木材と樹脂木材それぞれのメリット・デメリットやコストを比較します。

 

3-1.天然木材のメリット・デメリット

<メリット>

  • 本物の木のぬくもり・温かみのある質感を感じることができる。
  • 見た目に深みがあり美しく、時間が経つことに味わい深く変化して行くため、飽きずに利用できる。
  • 特にソフトウッドは柔らかく加工しやすいため、DIYに向いている。

<デメリット>

  • 木材自体の価格が高い。
  • 本物の木材であるため比較的経年劣化しやすく、定期的なメンテナンスが必要である。
  • 基礎や土台の部分はメンテナンス自体が難しく、老朽化が早く進み腐ることがある。
  • 変色や変形の度合いによっては木材そのものを交換する必要があり、手間もお金もかかる。

 

3-2.樹脂木材のメリット・デメリット

<メリット>

  • 通常の木材に比べて湿気を含みにくく、腐りにくい。
  • 一度設置したら長期間交換することなく利用できる。
  • 大量生産ができるため、比較的価格が安い。

<デメリット>

  • プラスチック素材が熱を吸収・保持しやすく、真夏など日差しが強い日は表面温度が素足で歩けないほど高くなる。(彩木は断熱材にも使われるウレタンを使用しているので、木と同程度までしか熱くなりません。)
  • 雨が降って表面が濡れると滑りやすくなる。
  • 天然木材の持つ独特の風合いや温かみがなく、人工的な印象を受ける。(彩木は本物の木目を型どっているので質感も木に近いです。)
  • 伸縮率が高く、変形したり割れたりする。(彩木はコンクリート並みの伸縮率なので割れ・反りがほとんどありません)
  天然木材 樹脂木材
経年劣化 比較的早い 劣化進度が遅い
初期費用 高い(特にハードウッド) 安いものが登場
メンテナンス費用 定期的にかかる ほとんどかからない
印象 温かみがある 人工的

天然木材の中でもハードウッドは初期費用が高く、メンテナンスにかかる費用も含めると負担が大きくなります。
一方、樹脂木材は価格帯の幅が広く、昔は高いものが多かった印象ですが、最近は安価な商品も豊富に登場しています。
また、樹脂木材はメンテナンス費用がほとんどかかりません。
総合的に見ると樹脂木材のウッドデッキの方がコスト負担が小さいといえます。

 

3-3.選択するポイント

ウッドデッキは、天然木材と樹脂木材のどちらを使って作ればいいのでしょうか。

選択のポイントは、ウッドデッキを作る目的にあります。
見た目や木のぬくもりを目的としてウッドデッキを作るのであれば、天然木材を選択することをおすすめします。
特にこだわりがなく、メンテナンスに必要以上の手間をかけたくなければ、樹脂木材の方が向いています。
ウッドデッキを設置する目的を事前に考え、天然木材と樹脂木材、それぞれのメリット・デメリットを考慮していずれにするのか決めましょう。

 

まとめ

天然木材や樹脂木材など、ウッドデッキに使用される素材にはさまざまな種類があります。
それぞれに一長一短な面がありますが、ウッドデッキは決して安い買い物ではないため、どの素材にすればいいのか迷いがあるでしょう。

購入する際には、ウッドデッキの利用目的や予算、メンテナンスの可能性などを考慮して、後悔しないようしっかりと検討することをおすすめします。

 

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