異なる色調を組み合わせた住まい(その01)

異なる色調を組み合わせた住まい(その01)

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西日本でよく見る焼板と天然木の組み合わせ

 今回取り上げるのは外観の一角を異なる色調で仕上げた住まいです。住まい全体は黒色を基調としていますが、玄関を正面に見て左手側にウッドデッキが配されており、この部分が木の色(明るめの黄土色)でまとめられています。外壁には石を模した風合いの黒い外装材が用いられており、庇も黒で統一されているのが分かります。黒と黄土色の組み合わせは昔から日本住宅ではよく見られる馴染みのあるパターンです。

 例を挙げると、ポピュラーな外装材に焼杉(焼板)があります。杉板の表面を焼き焦がして炭素層を人為的に形成したもので、耐久性を増す木材加工の一つとして主に関西エリアで広まりました。この黒い焼杉を外装材の基本とし、鮮やかで生命力を感じる木の色を生かした天然木をアクセントにするわけです。

 

 

さまざまな建材と合う彩木の質感

 今回の住まいではウッドデッキは彩木が用いられています。一部の壁に用いた黄土色の外装材とも、石材を模した住まい全体の外壁とも自然な感じで空間に納まっているのではないでしょうか。

 本物の石や天然木はもちろん、さまざまな人工建材とも彩木シリーズは合わせることができます。天然木から型取りして作る豊かな表情や、建材としての確かな存在感が大きな魅力です。その上、天然木のようにメンテナンスに手間がかからず、長く美しく空間を維持します。

 

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