彩木と3万歩の歩行試験(その1)
劣化に影響する使用状況
ウッドデッキの劣化原因で一番に思いつくのは雨・風・日射などの自然環境です。温度や湿度の変化や、紫外線の吸収は物質の経年変化に大きな影響を与えていきます。その次に考えられるのは、使用状況になると思います。ウッドデッキの利用頻度が高ければ、それだけ人の重みがウッドデッキにかかります。歩行や椅子をはじめ、さまざまな形で、床表面は凹みや擦れなどのダメージを受けるので、長期にわたって使用すれば、維持管理が天然木に比べて容易な彩木シリーズでも、変化は生じてしまいます。
今回からは、「彩木ウッドデッキの歩行耐摩耗性試験」の結果を紹介していきたいと思います。この試験はその名の通り、彩木ウッドデッキ材が歩行によって、どのような変化(摩耗)を発生するのかを確認する試験です。では、次に試験方法を説明します。
試験方法の解説
一般家庭での利用を想定し、1日に10回(歩)、デッキ材の同じ個所を踏むと仮定しました。歩行する被験者の体重は70~75kgとし、履物はゴム底のデッキシューズです。A~Jまでの10か所を設定し、それらを順番に踏み歩く工程を1回とカウントし、それを3万回繰り返しました。3万回は、8年弱に相当します。測定項目には「色彩、色差の変化」「光沢の変化」「塗膜厚の減少」を設定し、400回ごとに状況を記録。最終的には3万歩のデータの結果から、6万歩(約15年相当)の状況を予測しました。
次回からは、試験結果を紹介していきます。
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