彩木の表情に用いた浮造り仕上げとは?
凹凸の心地よい風合い
彩木シリーズの大きな魅力の一つは、奥行きと豊かさのある表情です。本物の天然木から型を取り、凹凸のある木目を表現した後に、職人による複数回の塗装で仕上げます。木の凹凸をはっきりと浮き立たせることで、心地よい手触りも実現しています。この彩木の表情の作り方は、日本に昔からある木材の仕上げ方法「浮造り(うづくり)仕上げ」を参考にしています。
浮造りは道具のこと
浮造り仕上げとは、その名の通り表面の一部を「浮かせて」「造る」ものです。ちなみに「浮造り」とは仕上げの状態を指すのではなく、凹凸のある状態に加工する道具を指します。和ぼうきなどの繊維を直径30ミリ程度の筒状に揃え、麻糸で固く縛ったタワシのようなもので、これで表面を磨くことで凹凸を出していくのです。この加工には傷をつきにくくする効果もあり、建具や家具などで使用されています。
彩木は木の風合いを強調するために、木目がはっきりと分かる浮造り仕上げを採用しています。手間のかかる製造工程が必要となりますが、MINOが「本物以上に本物らしく」を目指した結果であり、浮造り仕上げの表情があるからこそ、他の商品にはない彩木独自の世界観を作り出してくれるのです。
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