ウッドデッキの基礎作りは初心者でもできる?工程やコツを紹介

ウッドデッキの基礎作りは初心者でもできる?工程やコツを紹介

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DIYの普及により、自宅のさまざまな箇所を自分で手がける方が多くなってきました。
ウッドデッキを自分で作ってみたいけれどもやり方が分からず、一歩を踏み出せない方も多いでしょう。
今回は、DIY初心者でもできるウッドデッキの基礎の作り方を解説します。

 

1.ウッドデッキの構造

ウッドデッキとは、木材を並べて作られるデッキスペースのことで、庭の一部として設けられる木製の床です。ウッドデッキの基礎を作り始める前に、ウッドデッキの構造について理解しておきましょう。
一見すると簡単に作れそうなウッドデッキですが、構造を理解して制作にとりかからなければ、納得のいくものができず後悔するかもしれません。

ここではウッドデッキの構造を基礎部分とデッキの上部に分けて紹介します。

 

1-1.基礎部分

ウッドデッキの基礎部分は、基礎石・束柱・大引き・大引き・根太・根がらみの5つで構成されています。

基礎石 束柱の下に設置するコンクリートの部分。ウッドデッキの重さを支える役割。
束柱 基礎石の上に乗る柱の部分。ウッドデッキの床材を支える役割。
大引き 根太に対して垂直に張られた、丈夫な木材で構成される部分。根太を支える役割。
根太 床板に対し垂直に張られ、床板にビスで直接固定された部分。束柱に設置する。
根がらみ 束同士をつないで固定し、根太の補助の役割を果たす部分。(彩木デッキは根がらみがありません)

 

1-2.ウッドデッキの上部

ウッドデッキの上部とは、ウッドデッキの基礎部分の上にある上板部分です。子供が遊んだりガーデニングに使ったりと用途に合わせて利用されるため、さまざまな素材やデザインのものがあります。
また耐久性の確保や見た目の美しさを保つために幕板を使う場合もあります。

 

2.ウッドデッキの基礎作りの工程

ウッドデッキの基礎部分を作る工程はいくつかありますが、初心者であればシンプルな工程で作ることがおすすめです。最初に地盤を固め、次に基礎石を設置し、最後に束柱や根太を組んでいくと基礎作りが完了します。

以下、それぞれの内容を具体的に解説します。

①地盤を固める
地面を掘り、握りこぶし程度の大きさに砕いた石(※)を敷き詰めて地盤固めを行う工程で、割栗地業といいます。

※割栗とは:自然のままの石ではなく、15cm程度の大きさに割った石のこと。
ウッドデッキを作る場所にテープなどであらかじめマーキングしてから作業すると、後々調整する必要がないため手間がかからずおすすめです。

②基礎石を設置する
次に地盤の上に基礎石を設置する工程で、基礎工事といいます。束柱を直接地面に設置すると不安定になることから、基礎石を設定してウッドデッキの安定性を保ちます。ポイントは基礎石を水平に設置することです。
設置面積が広い方が沈み込みが少なくなるため、できるだけ広いものを選ぶと良いでしょう。

③束柱や根太を組む
基礎石を設置したら、束柱や根太を組んで土台作りを行います。束柱には固定式束柱と調整式束柱がありますが、DIYをするのであれば調整式束柱を選択するとよいでしょう。ウッドデッキを水平に作るためには、全ての基礎石の高さを均一にする必要があります。
しかし慣れてなければ均一にすることは難しいことから、後から調整できる調整式束柱がおすすめです。

 

2-1.基礎作りのコツ

ウッドデッキの基礎部分はこれまでDIYの経験のない方でも作ることができます。ウッドデッキは人が過ごしたり大切な物を設置する場所であるため、安全性を保つために慎重に作ることが大切です。

ここでは、安定したウッドデッキを作るために押さえるべきいくつかのコツを紹介します。

イメージを図面化する
ウッドデッキ作りを始める前に、どのようなウッドデッキを作りたいのか自分のイメージを図に書き起こすことが大切です。
床板の方向や大きさが分かればどの材料をどの程度用意すればいいのか判断できます。
実際の作業をスムーズに進めるためにも、事前に図面化してイメージを明確にすることが重要です。

基礎石を水平に設置する
安定したウッドデッキを作る最大のポイントは、基礎石を水平に設置することです。もともと設置地面が柔らかい場合は必ず地盤を固めておく必要があります。場合によっては基礎石をモルタルで固めることもあるでしょう。
基礎石が水平を保っていなければ束柱が傾いてしまい水平を保つことができません。水平器を使って確認しつつ、慎重に設置するよう心がけましょう。

基礎石の高さを揃える
地面が柔らかい土の場合は、基礎石の下に砂利などを敷き、可能な限り基礎石の高さを水平に揃える必要があります。ただし、基礎石の高さを厳密に揃える必要はなく、ウッドデッキの水平は最終的には根太で調整することから、多少の誤差が出ても問題ないでしょう。

基礎石の設置場所に気をつける
基礎石は自宅などの建物に対して平行に、かつ地面に対し垂直に設置するようにしましょう。基礎石の設置場所がずれてしまうと床材の形が変形してしまい、綺麗なウッドデッキにならない可能性があります。
さまざまな角度から水平器を当てて確認し、慎重に設置しましょう。

 

3.ウッドデッキの素材の種類

ウッドデッキを作る際の素材として天然木材を選ぶ方が多いですが、ウッドデッキは天然木材だけでなく、人工木材でも作ることができます。

天然木材と人工木材、それぞれにメリット・デメリットがあるため一概にどちらがいいとは言い切れませんが、せっかくウッドデッキを作るのであれば後悔しない素材選びをしましょう。ここでは、ウッドデッキの素材の種類やそれぞれにかかるコストを紹介します。

 

3-1.天然木材

天然木材であれば、長さや大きさ、デザインも豊富にあるため、加工や交換、修理も簡単にできます。

天然木材は「ハードウッド」と「ソフトウッド」の2つに分かれています。ハードウッドとは、繊維が非常に細かく密になった硬い木材のことをいいます。具体的にはアマゾンジャラやイペ、ウリンやセランガンバツがあげられます。ソフトウッドとは、ハードウッドと比較して柔らかく、木の繊維が同一方向を向いている木材のことをいいます。繊維が密でないことから比較的傷が付きやすい木材です。具体的にはサイプレスやホワイトウッド、マツやヒノキがあげられます。

ハードウッドはソフトウッドに比べて木材自体の価格は高いですが、腐りにくいためメンテナンスがほとんど必要なく、木材によっては100年以上保つものもあります。
耐久性を求めるのであればハードウッドを用いてウッドデッキを作ることをおすすめします。

<ハードウッドでウッドデッキを作る場合のコスト>
天然木材の中でもハードウッド自体が高いことから、初期費用は高くなるでしょう。しかし、耐久性があるため、メンテナンスにかかる費用はソフトウッドより抑えることができ、総合的なコストはソフトウッドとあまり変わらないといえます。
価格の目安として、3坪ほどのハードウッド材を用いた場合、11〜21万円程度かかります。

<ソフトウッドでウッドデッキを作る場合のコスト>
ソフトウッドは材木自体の価格が低いため、初期費用は抑えられます。しかし、劣化が比較的早いことから、定期的に塗装を塗るなどのメンテナンスが書かせません。総合的なコストはハードウッドと変わらないか、やや高くなる可能性があります。価格の目安として、3坪ほどのハードウッド材で15〜30万円程度かかります。

 

3-2.人工木材

最近は天然木材ではなく人工木材を選ぶ人も増えています。
人工木材は『樹脂製素材』と呼ばれ、各製造メーカーによって違いはありますが、主に樹脂で作られています。

人工木材が選ばれる最大の理由はメンテナンスの手間が省けることです。
天然木材は定期的に塗装を塗りメンテナンスする必要がありますが、人工木材は塗装の必要がなく、天然木材に比べて経年劣化の進行が遅い特徴があります。

ただし、人工木材のデメリットとして、夏は熱を吸収して素足では歩けないほど高温になるという特徴があります。(弊社の彩木は木と同じくらいの熱伝導率なので、熱くて歩けないほどではありません。)また、水はけが悪いことから比較的水が溜まりやすく、足元が滑りやすくなるため注意が必要です。

<人工木材でウッドデッキを作る場合のコスト>
人工木材は価格帯が広く、高価なものを選べば初期費用も高くなります。しかし、経年劣化のスピードが遅く耐久性が強いことから、維持費用がほとんどかからない特徴があります。
結果として、トータルでかかるコストは一番安く抑えられるといえるでしょう。

素材の種類 トータルコスト
天然木材 ハードウッド 人工木材よりも高い
ソフトウッド ハードウッドと同じかやや高い
人工木材 高いものもあるが総合的に最も安い

 

まとめ

木製のデッキ素材を敷き詰めてお洒落な空間を演出できるウッドデッキは、一般住宅だけでなく、マンションのベランダやルーフトップバルコニーでも活用されています。
ウッドデッキの活用方法は人それぞれ異なり、食事をしたり、趣味やガーデニングのスペースとして利用する人もいます。ウッドデッキには、日常の生活の彩を豊かにする魅力があります。

基礎作りは、その後ウッドデッキを安心して使い続けるために大切な作業です。
初心者でも簡単にできるからこそ、大切なポイントやコツを押さえて安心して利用できるウッドデッキを作りましょう。

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