玄関へ設置できるウッドデッキのパターンと設置費用について解説
玄関にウッドデッキを設置することを検討しているものの、「どの範囲にウッドデッキを設置するか」や「ウッドデッキの設置費用」が気になっている人も多いでしょう。ウッドデッキの種類や特徴を理解することで、自分のイメージに合ったウッドデッキを設置することが可能です。
今回は、玄関にウッドデッキを設置するにあたって、知っておきたい範囲のパターンや材質の特徴、さらに設置にかかる費用について解説します。「玄関にウッドデッキを設置したい」「ウッドデッキをリフォームしたい」と考えている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.玄関へウッドデッキを設置する際の3つのパターン
玄関でウッドデッキを設置する範囲には、主に以下の3通りがあります。
- 玄関周り
- 玄関付近のデッドスペース(玄関横にできる有効活用されていない空間)
- 玄関周りからリビング側まで
玄関スペースのどこをウッドデッキにするかによって、利便性や空間の使い方が変わるため、目的や活用方法を考えて、設置パターンを決めましょう。
玄関にウッドデッキを設置する範囲について悩んでいる人は、ぜひご覧ください。
1-1.玄関扉周りをウッドデッキにする
玄関にウッドデッキを設置するパターンの1つが、玄関扉を開けてすぐのスペースを活用する方法です。玄関周りは毎日使うスペースであるため、ウッドデッキによる「木の温もり」や「おしゃれな雰囲気」を日常的に楽しめます。
「基礎が高い」「傾斜地に建っている」住宅では、玄関扉前にウッドデッキを設置することにより、出入りを楽にする上で効果的です。しかも、玄関前のスペースが広くなり、エクステリアの演出もしやすくなります。
ウッドデッキに目隠しフェンスを組み合わせて、室内が見えないようプライバシーに配慮することも可能です。玄関扉前やアプローチ部分をウッドデッキにすることで、使い勝手が良くおしゃれな外観に仕上げられます。
1-2.玄関付近のデッドスペースをウッドデッキにする
玄関横にできるデッドスペースは、玄関ポーチの高さに合わせてウッドデッキを設置することにより、有効活用できるスペースとなります。ウッドデッキに鉢植えや雑貨を並べることで、おしゃれな空間を演出できるため、デッドスペースの有効活用はおすすめです。
さらに、玄関横のデッドスペースからスロープを設置することで、車いすやベビーカーなどで行き来しやすくなります。
また、玄関付近のカーポートや駐車スペースの上を利用し、ハイデッキを設置することで、空中に有効活用できる空間を生み出すことが可能です。玄関付近に設置できるハイデッキでは、ガーデニングや家族の団らんなど、様々な用途で使えます。
1-3.玄関周りからリビング側までをウッドデッキにする
玄関周りからリビング側まで一続きのウッドデッキにすることで、生活空間が広がり開放的で広々とした空間を演出できます。リビングにウッドデッキができることで、玄関や庭に家族の目が行き届きやすくなる点が魅力です。洗濯物干し場を設置したり、子どもの外遊びスペースに活用したり、ライフスタイルに合った使い方ができます。
また、リビングと外の段差や区切りがなくなることにより、子どもや高齢者にケガの心配が少なくなる点も大きなメリットです。リビングやキッチンからの移動がスムーズとなり、天気が良い日はテーブルや椅子を置いて食事を楽しむこともできます。
2.玄関にウッドデッキを設置する際の材質2種類と特徴
ウッドデッキに使われることが多い素材には、「天然木」「人工木」の2種類があります。ウッドデッキの設置で失敗したり後悔したりすることを防ぐためには、材質の特徴を理解しておくことが大切です。
ここでは、天然木と人工木の特徴とメリット・デメリット、さらに玄関にウッドデッキを設置する際のポイントについて紹介します。
2-1.天然木
天然木の魅力は「木目の美しさ」と「触れた際に感じられる木の温もり」です。
ウッドデッキに用いられる天然木には、ハードウッドとソフトウッドがあり、耐久性やメンテナンスの要否が異なります。価格面に大きな差はないものの、長く使うことを考えてハードウッドを選ぶ人が多い傾向です。
ハードウッド | ソフトウッド | |
---|---|---|
耐用年数 | 約15年 | 約3年 |
メンテナンスの有無 | あまり必要ではない | とても必要である |
メリット | 高級感がある | 加工しやすい |
デメリット | ささくれができる | 耐久性に劣る |
ハードウッドは防腐剤塗装が不要で、ソフトウッドに比べてランニングコストを抑えられる点が魅力です。ハードウッドの代表的な木材には、ウリン材・イペ材・イタウバ材・サイプレス製などがあります。
天然木を使用する際は、人の出入りが多い玄関であるからこそ、耐久性に注目して選びましょう。
2-2.人工木
ウッドデッキに使用される木材には、天然木に似た質感を人工的に作り出した「人工木」があります。中でも「彩木は」天然木に比べて取り扱いやすく、枕木や門柱にも活用できます。
耐用年数 | 2~10年(メーカー保証期間) |
---|---|
メンテナンスの有無 | ほぼ不要 |
メリット |
|
デメリット |
|
人工木はシロアリや水に強いため、耐久性に優れています。また、彩木は天然木と変わらない美しさがあり、メンテナンスフリーという点も魅力です。
さらに人工木は、ささくれができにくいため、子どもやペットがいる家庭も安心して使えるというメリットもあります。
3.玄関にウッドデッキを設置する際の費用に関する要素
通常、ウッドデッキの設置には、多くの費用がかかります。ウッドデッキのデザインや素材、設置範囲、オプションの有無によって、かかる費用の総額が異なる点を理解しておきましょう。
ここでは、ウッドデッキの設置費用がどのような要素によって増減するのか、について解説します。
3-1.ウッドデッキの材質と設置範囲
天然木と人工木は、素材価格に大きな開きがないものの、ウッドデッキの設置範囲によってはトータル費用に差が出ることもあります。
1平方メートルあたりの費用 | |
---|---|
天然木 | 3万~4万円 |
人工木 | 2万5千~5万5千円 |
10平方メートルのウッドデッキを設置する場合、天然木は30万~60万円、人工木は25万~35万円の費用が発生します。リビング側まで続くウッドデッキにすると、設置範囲が広くなるため、トータルの費用は天然木の方が高くなるケースが多い傾向です。
さらに、ウッドデッキの支柱を立てる際に、設置場所がコンクリートか土かによっても費用が異なります。コンクリートであれば施工がスムーズですが、土や砂利の場合は基礎工事が必要となるため、施工費用が大きくなる点に注意しましょう。
3-2.手すり・柵・屋根の有無
玄関周りにウッドデッキを設置するためには、ある程度の段差が必要であり、使用時の安全性や利便性を考えると、手すりや柵を設置する必要があります。柵の取り付けにかかる費用相場は、1平方メートルあたり約2万円です。
持ちやすい高さに手すりを設置することで、高齢者や妊娠中の女性も安心して移動できます。また、柵はペットの脱走防止や目隠し効果による防犯性アップが期待できるため、おすすめです。
さらに、ウッドデッキの経年劣化防止や悪天候時の使用を考えて、屋根を取り付ける人も多く見られます。設置面積によって異なりますが、屋根の取り付けにかかる費用相場は約10万円です。
「外出中の急な雨で洗濯物が濡れてしまう心配がないこと」や「紫外線対策に効果的であること」も、ウッドデッキに屋根を設置するメリットといえます。
ウッドデッキに取り付けるオプションは、費用の増加だけではなく、外観の良し悪しや機能性にも影響を与えるため、エクステリアに実績のある施工業者を選ぶことが大切です。
まとめ
玄関にウッドデッキを設置するパターンには、玄関扉周り・玄関横デッドスペース・玄関からリビングまでの間という3つがあります。いずれも玄関をおしゃれな空間にできるだけではなく、バリアフリー化や防犯対策にも効果的です。
ウッドデッキに用いる材質には、天然木と人工木があります。天然木・人工木ともに、メリット・デメリットがあるため、ウッドデッキを設置する目的に合わせて選択しましょう。
ウッドデッキを設置する際は、費用だけではなく、耐久性やデザイン性も考慮することが大切です。さらに、ウッドデッキの設置工事を行う施工業者によって、費用や耐久性などが異なるため、信頼できる業者を選びましょう。
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