彩木ウッドデッキで濡れ縁をつくる(その01)
日本の濡れ縁文化
濡れ縁は日本の住宅で古くから庭に設けられてきたエクステリアです。建物の開口の前に板を張ってつくられ、庭と屋内をつなげる中間的なスペースとして利用されます。西洋文化では濡れ縁はあまり見られません。これは、家の中では靴を脱ぐという風習の有無に関係していると思われます。
そもそも昔の日本建築では屋内の一番外側に「縁側」がありました。内と外をつなぐ半分内側というスペースであり、セットで沓脱石(くつぬぎいし)を配置するものが多く見られました。縁側に腰を下ろして外を眺めながら四季を感じたり、来客を招いてコミュニケーションを楽しむなど多様に活用されていたのです。しかし、建物内部に「半内」というゆとりを取れないケースもあります。そんな場合は縁側の代わりとなる中間スペースを建物の外に設けるようになりました。これが濡れ縁であり、暮らしに外の心地よさをプラスする「半外」空間として定着していきます。時代が進み間取りや宅地事情の変化した現在の日本では、縁側を採用する住宅は少なく、濡れ縁が主流となりました。
庭に出る動機づけに最適
濡れ縁はウッドデッキと非常に似た役割を果たすこともあり、彩木ウッドデッキが濡れ縁の作成に採用されることも多々あります。濡れ縁とウッドデッキの明確な線引きはしにくいものですが、建物からの張り出し距離が短くて横に長く、建物面から縦に板が並べられていると濡れ縁としてのイメージが強まるでしょう。シンプルモダンや洋風住宅でも、狭小の庭ではウッドデッキではなく濡れ縁タイプの板の配列を選択するケースもあります。出っ張りの少ない縁側ですが、「外に出よう」「庭を見よう」という動機づけになりるでしょう。
彩木で現代的な濡れ縁をつくる
彩木ウッドデッキは天然木の表情を持ちながら「朽ちることがない」のが大きな特徴です。メンテナンスフリーでも長く施工当時の美しく、しっかりとした状態を維持します。そのため、縁側が発するメッセージの一つである「味わい」や「渋さ」が、経年劣化と共にマイナスイメージへと転じることも天然木などに比べると低いでしょう。特に最近増えているシンプルモダンな住宅では、濡れ縁も同じように凛としたスマートな印象がある方が外観の統一と言う点で適しています。濡れ縁をお考えの際には、ぜひ一度、彩木ウッドデッキの採用を検討してみてください。
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