ウッドデッキにおすすめのハードウッドとは?種類や特徴、メリットをご紹介
ウッドデッキは、自宅の庭やバルコニーをおしゃれで開放的な空間に変える人気のエクステリアです。そして、ウッドデッキの素材には、耐久性が高く、メンテナンスなしでも長期間利用できる「ハードウッド」があります。
当記事では、ウッドデッキの木材であるハードウッドの特徴やメリット、種類について、解説します。さらに、ハードウッドよりも機能性・耐久性に優れたウッドデッキ素材についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
1. ハードウッドとは
ハードウッドとは高耐久性木材のことで、赤道付近に分布する広葉樹から作られています。
ハードウッドは堅くて重量があり、非常に丈夫な木材であるため、ウッドデッキの床板に適した素材です。
ウッドデッキにはソフトウッドが使われることもありますが、耐久性やメンテナンス性の高さは、ハードウッドのほうが優れています。ここでは、ハードウッドの特徴や利用するメリット、ソフトウッドとの違いについて解説します。
ハードウッドはずっしりと重く、高級感と重厚感のある素材です。ハードウッドの繊維は非常に細かく、密度が高いという特徴があります。ウッドデッキにハードウッドを利用する主なメリットは、下記の通りです。
- 優れた耐久性
ハードウッドは密度の高い木材で、腐食や虫害に強く、高い耐久性を誇る。湿気が多い場所にも強く、反りが少ないことから、沿岸部での使用にも適している。 - 美しい木目
ハードウッドは木目が詰まっており、見た目の美しさや重厚感が魅力である。木の種類によっては油分を多く含むものがあるため、独特のツヤ・なめらかさが楽しめる。 - 高いメンテナンス性
ハードウッドは、塗装や防腐処理などのメンテナンスがほとんど必要ない。ハードウッドの多くは、メンテナンスフリーで15~30年程度使えるため、公共事業などにもよく使用されている。
1-1. ソフトウッドとの違い
ソフトウッドは、レッドシダー材や杉材、SPF材などに代表される、柔らかでDIY初心者でも扱いやすい天然木材です。ハードウッドとソフトウッドは、その名の通り木材の堅さが異なるなど、さまざまな違いがあります。
| ハードウッド | ソフトウッド | |
|---|---|---|
| 繊維の密度 | 高い | 低い |
| 耐久性 | 高い | 低い |
| メンテナンス | ほぼ不要 | 約1年ごとに必要 |
| 価格 | 高い | 安い |
| 加工のしやすさ | 難しい | 簡単 |
ソフトウッドはハードウッドより成長が早いため、供給が安定しており、材料価格が非常に安価です。
しかし、木の繊維の密度が低いソフトウッドは、耐久性が低く、塗装や防腐処理などの定期的なメンテナンスが必要という大きなデメリットがあります。防腐注入木材や耐久材といった加工を施した木材もありますが、ハードウッドや人工木材に比べると、耐用年数は劣ります。
ウッドデッキの施工費を比較した場合、材料費が安く加工性も高いソフトウッドのほうが、費用はかかりません。しかし、完成後のメンテナンス費用まで考えると、ハードウッドのほうが経済的です。
ウッドデッキを作る場合は、メンテナンスフリーで長持ちするハードデッキをおすすめします。
2. ハードウッドの種類4選
自分の好みや予算に合ったウッドデッキを施工するためには、素材について知ることが大切です。ハードウッドにはセランガンバツ材やクマル材、アマゾンジャラ材などさまざまな種類があります。
ここでは、ウッドデッキに適した4種類のハードウッドについて、それぞれの特徴について解説します。
2-1. イペ
イペはブラジルを中心とした南米アマゾン川流域原産の広葉樹で、ハードウッドの中でも美しさと耐久性を誇る素材です。
節がほとんどなく、しっかりと木目が詰まっているため、非常に高級感があります。色は黄褐色から赤褐色のものがほとんどですが、紫外線に当たることで銀白色から灰色に退色し、経年変化も楽しめる素材です。
イペには、防腐・防虫効果の高いラパコールという成分が含まれているため、防腐剤や防虫処理が基本的には不要です。
耐久性が非常に高く、ヨーロッパでは桟橋やボードウォークなど水辺の建築にイペ材がよく使われています。
イペ材は耐久性の高さから日本でも屋外の公共施設に数多く採用されていますが、近年では供給量の少なさから価格が高騰し、入手はやや困難です。
2-2. サイプレス
サイプレスは、オーストラリア原産の針葉樹です。豪州ヒノキやオーストラリアヒノキとも呼ばれ、癒し効果の高い香りと、白くなめらかな木肌という特徴があります。
「シロアリに強い」とされる高耐久木材で、オーストラリアでは住宅の土台や建材として使われています。
サイプレスはほかのハードウッドに比べて節や木目が目立つため、木の素材感を活かしたナチュラルな雰囲気のウッドデッキを設置したい人に適した素材です。比較的安価で施工性が良いため、扱いやすく手頃なハードウッドとして人気があります。
2-3. ウリン
ウリンは、東南アジア原産の広葉樹です。高い耐久性を誇る木材とされ、原産地のマレーシアやインドネシアでは、鉄のように丈夫な木という意味で「鉄木」とも言われています。繊維の密度が高く、美しい木目と、赤褐色や黄褐色のむらのない木肌が特徴です。
ウリンはポリフェノールを多く含み、高い抗菌作用があるため防腐性が高いという特徴があります。海辺で生育するウリンは湿気や塩害のほか、シロアリやフナクイムシなどの虫害にも強く、ウリン材は主に桟橋など水辺でよく使われています。
ウリン材もイペ材と同様に供給量が安定しないため、今後は販売価格が高騰して入手困難な素材となる可能性があります。
2-4. イタウバ
イタウバはブラジル原産の広葉樹です。木材は経年劣化によって表面がささくれたり、反ってしまったりするものが多いですが、イタウバは油分を多く含んでいるため、年数が経っても美しい状態を保てます。
黒い斑点のような油点や濃淡のある茶褐色の木肌は、独特の風合いがあり、ヨーロッパではイタウバ材は高級デッキ材として人気を集めています。
イタウバ材は水中でも30年以上使用できる高い耐水性があり、加工を施しやすいことから、ブラジルでは主に木造船や橋脚の材料として使われてきました。
シロアリなどの害虫にも強く、防虫や防腐処理が必要ない点も魅力です。高騰が続くハードウッドの中では比較的コストが低く、外観の美しさやメンテナンス性の高さから、非常に注目度の高い素材とされています。
3. ハードウッドのメリット
ハードウッドは、ウッドデッキに使われる木材の中でも、耐久性・美しさ・メンテナンス性に優れている素材です。
ここでは、ハードウッドを選ぶメリットをまとめました。
3-1. 耐久性に優れている
ハードウッドは繊維が詰まっており、密度が高い木材です。
そのため、カビや腐りにくさ、虫食いへの強さに優れており、屋外で長期間使っても劣化しにくい特徴があります。
湿気の多い地域や沿岸部など、過酷な環境にも耐えられることから、海外では桟橋や遊歩道など公共施設でも多く採用されています。
また、反りや割れが起きにくい点も魅力です。
人工木材と比べても、耐久性の面ではトップクラスといわれ、適切に施工すれば10〜30年ほど使用できます。
頻繁な交換や修繕が不要になり、長く安心して使い続けられる素材です。
3-2. メンテナンス性が高い
ハードウッドの多くは、オイル成分や抗菌成分を含んでいます。
そのおかげで、塗装や防腐処理をしなくても、屋外で長く使えるメンテナンス性の高さも特徴です。
一般的なソフトウッドの場合、1年ごとの塗装やこまめな防腐対策が欠かせませんが、ハードウッドは基本的に放置していても耐久性を保ちやすいとされています。
経年によって色味が落ち着き、灰色がかった“シルバーグレー”に変化しますが、この風合いを楽しむ方も多くいます。
色を保ちたい場合はオイル塗装をすれば元の色味に近づけられるため、好みに合わせてメンテナンス方法を選べます。
3-3. 木目が美しく、高級感がある
ハードウッドは木目が細かく、重厚感のある質感が魅力です。
種類によって色味や風合いが異なり、ナチュラルで落ち着いた雰囲気から、深みのある上質な空間まで幅広く楽しめます。
公共施設や高級住宅でも採用されることが多く、見た目にもこだわりたい方に選ばれている素材です。
さらに、時間とともに色が変化し、味わいが増していく点も魅力です。
天然木特有のぬくもりや質感は、人工素材では再現しにくいもののため、庭やテラスを自然を感じられるやすらぎの空間に仕上げたい方に向いています。
彩木ウッドデッキは、天然木のぬくもりや風合いをしっかりと引き継ぎつつ、メンテナンスしやすい設備です。ウッドデッキを長く、綺麗に、安全に利用したいとお考えの方は、こちらをご検討ください!
4. ハードウッドのデメリット
ハードウッドは高い性能と美しさが魅力ですが、素材ならではの注意点もあります。
ここでは、施工時やコストに関するポイントを見ていきましょう。
4-1. 加工が難しい
ハードウッドは非常に密度が高く、硬さもあるため、一般的な木材と比べて加工が難しい素材です。
ビス留めやカットの際には専用の工具やビスが必要で、工具の摩耗も早くなってしまいます。
そのため、DIYで施工しようとすると作業が進みにくく、仕上がりに差が出やすいというデメリットがあるのです。
プロに依頼すれば美しい仕上がりが期待できますが、施工時間や手間がかかる分、工事費が高くなります。
天然木ならではの質感や耐久性を重視する方に向いていますが、施工の難しさは理解しておきましょう。
4-2. 費用が高くなりがち
ハードウッドは品質が高く、耐久性に優れていますが、その分材料価格が高額になる傾向があります。
さらに、前述の通り加工の難しさから施工費も高くなる場合があり、初期費用はソフトウッドや人工木材に比べて高くなりやすいです。
ただし、耐用年数が長く、メンテナンスコストを抑えられるというメリットがあります。
初期費用だけでなく、長期的なコストも踏まえて比較すると、結果的にコストパフォーマンスに優れるケースも多いです。
長く使い続けたい方や、質感にこだわりたい方に選ばれている素材といえます。
5. ウッドデッキは「彩木ウッドデッキ」がおすすめ
ウッドデッキを設置する上で最も大切なことは、素材が持つ耐久性の高さです。ハードウッドは耐久性の高い素材ですが、天然木であるため経年劣化は避けられません。そこで、おすすめしたいウッドデッキ素材が、MINOの「彩木ウッドデッキ」です。
ウッドデッキやフェンスなどのエクステリア用に開発された人工木で、以下の特徴があります。
- 優れた耐候性・耐久性
彩木ウッドデッキは紫外線による樹脂の劣化を防ぐ塗料を使用しているため、直射日光を受けても劣化しにくい。耐候性・耐久性を誇り、美しさが長続きする。 - リアルな天然木の質感
彩木ウッドデッキは実際の天然木から木目を型取りし、細かい凹凸も再現できる「型枠成形」という工法で作られている。さらに、1つの製品につき複数の木目パターンが用意されているため、リアルで深みのあるインテリア性の高いウッドデッキを作れる。 - 劣化しにくい素材の安心感
彩木ウッドデッキは天然木特有の劣化がなく、表面のささくれや割れが起こりにくい。断熱性の高いウレタン樹脂を使用しているため、真夏でも熱くなりにくく、素足でも安心して使える。
このほかにも、彩木ウッドデッキにはさまざまなメリットがあります。ウッドデッキの設置を検討している人は、ハードウッドだけではなく、彩木ウッドデッキも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ウッドデッキには、耐久性の高い素材を選ぶことが大切です。ハードウッドは高い耐久性や天然木の質感が魅力ですが、供給が安定しないことから、近年価格が高騰しつつあります。
コストを抑えて、ハードウッド以上の耐久性を求める場合は、MINOが提供する「彩木ウッドデッキ」がおすすめです。エクステリア用に開発された素材であるため、メンテナンスフリーで美しさを長く保つことができます。
ウッドデッキの設置で素材に迷っている人は、ぜひ当記事の内容を参考にして、美しく長持ちする素材を選びましょう。
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