バルコニーのリフォームの費用相場は?注意点も合わせて解説

バルコニーのリフォームの費用相場は?注意点も合わせて解説

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物干し場や第二のリビングとして利用しているバルコニーに損傷があった場合、リフォームが必要となります。しかし、いざリフォームをしようと思っても、どこにリフォームを頼めば良いか悩んでいる方もいるでしょう。また、リフォームにはどのくらいの費用がかかるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、バルコニーのリフォームをする主な理由やリフォームの種類、費用相場を解説します。また、リフォームをする際の注意点や知っておくべきこと、そしてバルコニーのリフォーム業者の種類と選び方についても紹介しています。バルコニーのリフォームを検討している方は、ぜひご覧ください。

 

1.バルコニーのリフォームをする主な理由

雨漏りや老朽化、デザインの変更など、バルコニーをリフォームする理由はさまざまです。

事前にバルコニーをリフォームする理由を把握しておくことで、リフォーム業者を選択しやすくなります。また、損傷の大きさによっては現在よりも快適なバルコニーにすることが可能です。

ここでは、バルコニーをリフォームする際によくある理由を3つ紹介します。自身のケースがどこに当てはまるのか思い浮かべながら、ご一読ください。

 

1-1.メンテナンスのため

バルコニーは外気に触れているという点ではベランダと同じですが、バルコニーには屋根がないことが一般的です。そのため、雨や紫外線が集中しやすく、住まいの中でも最も傷みやすいスペースの1つといえます。

毎日の洗濯物を干す場所としてバルコニーを利用している場合、基材が破損してしまうと大怪我に繋がる可能性もがあります。また、バルコニーは災害時の避難経路となっている場合もあります。

万一の際に最悪の事故・アクシデントが起きてしまわないよう、定期的なメンテナンスが必要です。

 

1-2.より快適な環境にするため

特に劣化や傷みが見られなくとも、バルコニーをリフォームをすることで、快適な住環境を得ることが可能です。

例えば、洗濯場所としてバルコニーを利用している場合、増築することで洗濯物を干せる量が増えるでしょう。また、プランターなどでガーデニングを楽しんでいる場合は、さらに多くの種類の植物を育成することができます。
さらに、椅子やテーブルを置くスペースを設ければ、天気の良い日にはバルコニーで過ごすこともできるでしょう。

 

1-3.デザイン性を向上させるため

バルコニーは住まいの中で最も人目に付きやすい場所です。損傷・経年劣化したバルコニーは、家の中からはもちろん、付近を通りかかる方からも見られています。

バルコニーのデザインは家の印象を大きく左右するため、中にはエクステリアデザインを向上させる意図を持って、バルコニーのリフォームをする方も少なくありません。

住まい全体のデザインを変えることは、当然ながら時間と費用がかかります。しかし、バルコニーであれば比較的取り組みやすいため、「おしゃれな家にしたい」「外見で個性を出したい」と考えている方にとって、バルコニーのリフォームは最適です。

 

2.バルコニーのリフォームの種類とは?

ひとくちにバルコニーをリフォームするといっても、目的によってリフォームの方法はさまざまです。
バルコニーのリフォームで代表的な種類には、以下の4つが挙げられます。

①老朽化している箇所を新しくして丈夫にする
経年劣化や雨風による損傷が見られる部分を補強するケースです。見栄えが悪くなったデザインの向上という要素も含まれますが、耐久性を補強して事故やトラブルを予防することが目的です。

②バルコニーの機能をより良いものにする
現状のバルコニーに機能的な不満を感じている部分を、リフォームによって改善するケースです。
具体的には、「スペースを拡張して洗濯物を干す場所を広げる」「防水工事をして床材の水はけを良くする」など、バルコニーの機能をより良くすることが目的となります。

③新たな設備を取り付ける
現状のデザインや機能は原則維持しながらも、新たな設備を付け加えるケースです。
「バルコニーに繋がる窓を全開口タイプにする」「雨が降っても洗濯物が干せるように屋根を取り付ける」といった事例が挙げられます。

近年増加傾向にある、ガラスでバルコニーを囲う「サンルーム」へのリフォームも、こちらに該当します。

④バルコニー全体を作り直す
現状のバルコニーを一度取り壊し、一から作り直すケースです。経年劣化が激しく部分的な修繕が効きそうにない場合や、自然災害などによって大部分が損壊してしまった場合などは、基礎から作り直すことも少なくありません。

当然ながら、バルコニー全体を作り直す場合は膨大な時間と費用がかかります。しかし、デザインや建築素材を選び直すことができるため、経年劣化が激しい場合には魅力的といえるでしょう。

 

3.バルコニーのリフォームの費用相場は?

バルコニーをリフォームする上で最も気になる点は、費用相場はどのくらいなのかについてではないでしょうか。

バルコニーのリフォームにかかる費用は、約20~100万年程度です。
どのようなリフォームを行うかによってかかる費用は大きく異なります。そのため、バルコニーをリフォームする際は、あらかじめどの程度の資金が必要となるのかについて把握しておきましょう。

ここからは、リフォームを行うケース別の費用相場を詳しく紹介します。施工の特徴についても解説するため、リフォームのために必要となる資金の目安が知りたい方は、ぜひ活用してください。

 

3-1.バルコニーに手を加える場合

ここでは、既存のバルコニーをベースに、新たに機能を付け加える場合の費用相場について紹介します。
建築素材に防水機能をプラスしたケースの中で代表的な費用相場は、以下の通りです。

施工内容 施工費用相場
シート防水 7〜9万円
ウレタン防水 8〜10万円
FRP防水 10〜15万円
アスファルト防水 20〜30万円

それぞれの施工の特徴は、以下の通りです。

〇シート防水
伸縮性のある防水シートを既存の建築素材に貼り付ける施工です。バルコニーの床部分など、人目につ付きにくい場所に施されます。

シート防水は、下地に貼り付けるだけの施工であるため、比較的安価に抑えることが可能です。また、シート防水は伸縮性があるため、下地に亀裂や細かな傷があっても、シートでしっかりと覆うことができます。

しかし、既に防水シートが貼られている場合、既存シートの撤去費用も追加請求される可能性があります。他にも、防水シートのつなぎ目を完全に消すことができないため、見栄えが悪くなるリスクがあることには注意しましょう。

〇ウレタン防水
防汚性と防水性に優れるウレタン塗料を塗装する施工です。ウレタン防水は、下地や場所を選ばずに施工することができます。

しかし、比較的劣化しやすい材質であるため、5~6年ごとに塗り直しが必要となります。
また、ウレタン防水の塗料は人の手によって塗られることが一般的のため、塗りムラが出やすい点がデメリットとなります。
そのため、ウレタン防水の施工は、あまり目立たないところに行うことがおすすめです。

〇FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維を含んだ防水層を下地に塗膜する施工です。FRP防水は、耐水性・耐熱性・耐久性が優れているため、施工は1~2日程度と比較的短い期間で完了します。

ただし、FRP防水は紫外線に弱いため、5~8年ごとに補修・塗り直しを行う必要があります。

〇アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルトを含ませた合成繊維を貼り合わせていく施工です。アスファルト防水は耐久性に優れているため、20年程度メンテナンスをする必要はありません。

ただし、工事日数が長く、費用は高額となります。そのため、時間や使える資金に余裕がある場合に利用することがおすすめといえます。

 

3-2.バルコニーを別の部屋にする場合

サンルームやウッドデッキなど、別の部屋に作り変える場合の費用相場は、以下の通りです。

施工内容 費用相場
サンルームにする 30〜120万円
床をウッドデッキにする 20〜150万円
部屋にする 50〜130万円

それぞれの施工内容は、以下の通りとなります。

〇サンルームにする
サンルームとは、バルコニーにガラス製の壁を取り付けた部屋です。一般的には窓の大部分を開放できるようになっており、おしゃれなバルコニーや、洗濯物を干す場所として利用することができます。

ただし、法律上は部屋としての扱いとなるため、床面積に影響が出ることに注意しましょう。住まいの容積率が上限を超える場合は、サンルームへのリフォームは行えないため、あらかじめ建築確認申請が必要となります。

〇床をウッドデッキにする
バルコニーの床材を木製に変更するリフォームです。床材のみのリフォームであれば、20〜30万円程度でリフォームすることができます。

ただし、手すりやフェンスなどもウッドデッキにリフォームする場合は、100万円を超えることも珍しくありません

〇部屋にする
バルコニーに壁を取り付け、屋内部屋にするリフォームで、バルコニーとして全く使用していない場合によく行われます。

バルコニーを部屋にする場合、当然ながら屋根も取り付ける施工となります。風圧を受けやすいエリアや積雪量が多いエリアの場合、耐久性が高い屋根を選ぶ必要があるため、比較的高額になりがちです。

 

3-3.バルコニーを追加・交換する場合

バルコニーの機能性を拡張する場合と、一から作り直す場合の費用相場は、以下の通りです。

施工内容 費用相場
ルーフバルコニーを追加する 30〜40万円
基礎から作り直す 30〜60万円

〇ルーフバルコニーを追加する
ルーフバルコニーとは、屋根付きのバルコニーのことです。
既存のバルコニーの修繕・改修をする必要はないため、屋根を取り付けるだけであれば、30万円程度の費用で済みます。

〇基礎から作り直す
基礎から作り直す場合、既存のバルコニーがどのような状態かによって費用が異なります。
一般的に既存バルコニーの撤去費用は10〜20万円程度、新たなバルコニーの設置費用は20〜40万円程度となります。
そのため、バルコニーを基礎から作り直す場合は、最大で60万円程度必要という認識を持っておくと良いでしょう。

 

4.バルコニーのリフォームの注意点

バルコニーをリフォームするにあたり、デザインや使いやすさなどを重視しがちですが、他にも注意しておくべき点はいくつかあります。

ここでは、初めてバルコニーをリフォームする際に見落としやすい、初歩的な注意点を6つ紹介します。

①使用上の安全に配慮する
バルコニーは、家族全員が立ち入る場所です。そのため、子どもが足を滑らせるといったリスクを考慮した上で、ある程度強度があり、安全性の高い建築素材を選びましょう

②目隠しになるか確認する
バルコニーのデザイン次第では、接している部屋やリビングの中が見通せてしまう可能性があります。そのため、手すりの材質や近隣の環境を考慮し、視線を遮断できるデザインであるかを事前に確認しておくことが重要です。

③防犯対策を行う
部屋を見通せるデザインで、バルコニーが部屋の目隠しとなっていない場合、防犯上のリスクが高まります。そのため、デザインを変更したことによって、自宅内に人がいないことが分かりやすくなったり、侵入経路になったりしないかも合わせて確認しておきましょう。

④方角に気をつける
リフォームをすることで、バルコニーの風通しが悪くなったり、下の階や庭の日当たりに影響が出たりすることも少なくありません。
バルコニーをリフォームすることで、逆に環境が悪くなってしまわないよう、シミュレーションは念入りに行いましょう。

⑤建ぺい率・容積率を確認する
建築基準法上、土地に対して建てられる家の大きさは決まっています。建ぺい率や容積率次第では増築を行えない可能性があるため、バルコニーをリフォームする際は、必ず前建ぺい率や容積率を確認しておきましょう。

⑥確認申請を行う
増設やサンルームへのリフォームなど、事前に確認申請が必要なケースがあります。そのため、どのようなリフォームを行いたいのか、あらかじめリフォーム業者にしっかりと話しておくことが大切です。

バルコニーをリフォームする際の注意点を押さえることで、リフォームをスムーズに進めることが可能です。

 

5.バルコニーのリフォームを依頼するときに知っておきたいこと

バルコニーのリフォームを業者に依頼する際、リフォーム業者とのやり取りが非常に重要となります。そのため、専門の業者にバルコニーのリフォームを依頼する際は、以下の点を押さえた上で、リフォームを依頼をすることが重要です。

〇劣化や損傷を見つけたら、すぐに相談する
当然のことながら、紫外線や雨風によって傷んだバルコニーは、自然には回復しません。
傷んだまま放置していると、怪我や事故を起こすリスクが高まります。また、劣化や損傷が激しい場合、基礎から取り替えなくてはならないため、リフォームにかかる費用が高くなってしまいます

余計な出費を抑えるためにも、バルコニーに劣化や損傷が見つかった場合は、すぐにリフォーム業者へ相談することが大切です。

〇施工内容により、必要な期間が変わる
リフォームにかかる日数は、施工内容により異なります。防水機能を付け加える場合や、床材・外壁のみ修繕する場合は数日間で完了しますが、スペースを拡張する場合、一ヶ月単位の期間が必要です。
そのため、洗濯物を干すなどバルコニーを頻繁に使用する方は、バルコニーの代わりに使用するスペースを確保した上で、リフォームを依頼しましょう。

〇業者選びは慎重に行う
リフォーム業者は、規模の大小を含め莫大な数が存在しています。そのため、「自分の要望をしっかりと聞き入れてくれるか」「費用や施工期間を明確に提示してくれるか」をしっかりと確認した上で、リフォーム業者を選びましょう

工事が始まってからトラブルとならないためにも、事前調査をすることが大切です。

 

6.バルコニーのリフォーム業者の種類と選び方は?

バルコニーのリフォーム業者は数多く存在します。そのため、リフォーム業者を選ぶ際は、何を基準に選べば良いか分からない方も多くいるでしょう。

リフォーム業者にも、それぞれ得意としている分野が異なります。そのため、バルコニーをリフォームする際は、事前にリフォーム業者の種類や特徴などを把握した上で、リフォーム業者を選ぶことが重要です。

最後は、バルコニーのリフォーム業者の種類と選び方について、詳しく解説します。リフォーム業者選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

 

6-1.大手ハウスメーカー系列のリフォーム会社

大手ハウスメーカーの場合、建築した家のメンテナンスを専門に行う関連会社を持っていることがほとんどです。そのため、自宅が大手ハウスメーカーによって建築されたものである場合は、まずは相談ベースで連絡してみるとい良いでしょう。
大手ということもあり、一定の信頼が確保された情報を入手することができます。

 

6-2.リフォーム専門会社

ハウスメーカーとは独立した、建物のリフォームのみを行う業者も存在します。仲介業者やマージンがないため、比較的リフォームにかかる費用が安いことが特徴です。
ただし、独立した業者であるため、施工技術や対応の丁寧さに差が出やすい一面もあります。そのため、リフォーム専門会社を利用する際は、実績がある業者を選ぶことがポイントです。

 

6-3.ホームセンターのリフォーム部門

日用雑貨や設備関連製品を販売しているホームセンターの中でも、大手企業はリフォーム部門を保有しているケースがあります。

店舗に相談窓口を用意していることが多く、買い物ついでに相談できる手軽さが最大のメリットです。一方で、施工自体は下請け業者が行うことも多いため、当たり外れが大きい点については十分に注意しましょう。

 

6-4.リフォーム業者の選び方

バルコニーのリフォームを成功させるためには、業者の種類だけではなく、これから紹介するポイントを押さえた上でリフォーム業者を選ぶことが重要です。

具体的に、以下のポイントを押さえることで、優良なリフォーム業者を見つけることができます。

  • ・複数の業者に全く同じ問い合わせをする
  • ・住宅リフォーム事業者団体に加入している業者を優先する

基本的に、どれだけ評判が良くても、最初から1つの業者に絞ってはなりません。業者は一般の方より知識や経験があるため、悪意なく誤った内容で話が進んでしまう可能性があります。そのため、同じ内容の問い合わせと見積りを3〜4社に依頼した上で、リフォーム業者を選ぶことがおすすめです。

複数の業者に問い合わせや見積りを依頼することで、対応スピードの違いが分かる他、現地視察をしてくれるかどうかといった対応の違いを知ることができます。

施工内容はもちろん、リフォームにかかる費用や施工期間など、一つひとつ丁寧に説明してくれる業者を選ぶと良いでしょう。

また、住宅リフォーム事業者団体に加入している業者であるかを確認することも重要です。
住宅リフォーム事業者団体とは、リフォーム市場環境を整備するため、国土交通省の告示によって創設された団体を指します。

住宅リフォーム事業者団体は、登録業者に対して教育研修を行なっています。また、登録業者は一定額以上の工事費用がかかる際、リフォーム瑕疵保険に加入するなど、万が一の時にも安心できるサポート体制が整っています

住宅リフォーム事業者団体に加入しているかどうかは、公式ホームページで確認することが可能です。自宅で簡単に確認できるため、まずは住宅リフォーム事業者団体に加入している業者であるかどうかを確認した上で、リフォーム業者を選びましょう。

 

まとめ

バルコニーをリフォームする際、施工で失敗しないためにも、まずはリフォームする理由を明らかにすることが大切です。また、リフォームにかかる費用は施工内容によって大きく異なるため、あらかじめ行いたい施工内容を把握した上で、必要となる費用を用意しておきましょう。

他にも、バルコニーをリフォームする際の注意点や、業者にリフォームを依頼する際に知っておくべきことを押さえた上で、利用する業者を選ぶことが大切です。
今回の記事を参考に、満足のいくリフォームを行いましょう。

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