ウッドデッキの強風対策はどうする?設置前後の対策について解説
ウッドデッキのように屋外に置くエクステリアは、強風が発生した時に飛んでしまわないかが気になるでしょう。
万が一デッキが破損したり、破片が飛んで自宅や近隣住宅を破壊してしまったら大変なことです。
家の立地や周辺の建物環境によっては強風対策に日頃から気を付ける必要がありますが、具体的にどのようなポイントに注意すべきなのでしょうか?
今回は、ウッドデッキの強度や、設置前後の対策について詳しくご紹介していきます。
目次
1.置くだけのウッドデッキは強風で飛ぶ?
画像引用元:ウッドデッキは風で飛ばされるのか? |RESTA
強風が発生した時、置くだけのウッドデッキはどのような影響を受けるのでしょうか?
気象庁によると、強風の定義は風速15m/sの強い風とされています。
これがどれくらいの威力かというと、傘がさせない、風に向かって歩けず人によっては転倒するレベルです。
基礎部分を埋め込んだり固定したりせず置くだけのタイプのウッドデッキもずれたり、風に飛ばされたりしそうですが強風程度ならそれほど影響はなさそうです。
DIYショップRestaが検証したデータによると、ウッドデッキが飛ばされるには下から強烈に強い風が入り込んで持ち上げる力が必要だそうです。
具体的な数値としては、幕板なしのウッドデッキが持ちあがるためには風速40m/sほどの威力が必要ですが、これは樹木が倒れたり、走行中のトラックが横転するレベルの強烈な風です。
離島などの一部地域を覗きそれほどの強風が吹くことは非常に珍しいですし、風は高い所ほど威力が強くなるので、一般的な施工方法であれば置くだけのタイプでも飛ばされることはありません。
また、全面を幕板で覆ったウッドデッキは風が入り込みにくいので、沿岸部などの風が強くなりやすいエリアでも問題なく使えます。
1-1.幕板がないと風が入り込みやすい
ウッドデッキは強風であっても飛ばされにくいのは確かですが、デザインや幕板の位置によっては風圧に負けてしまうことも有り得ます。
幕板なしで高めのウッドデッキは下に風が入り込みやすいので、ご自宅の立地や風速の強いエリアであれば束石をつけるか基礎部分をしっかり固定することをおすすめします。
もっとも風の影響を受けやすいのが一部だけ幕板をつけないケースです。
特に長辺に幕板をつけないと、その部分に圧力がかかってしまいデッキが浮いたり、破損する恐れがあります。
天然木のウッドデッキの場合は木材の状態にも注意が必要です。
腐敗が進んだ状態で強風がふくと、思わぬトラブルが発生する可能性がありますので放置せずなるべく早めに対処しましょう。
1-2.置くだけのパネルタイプは要注意
マンションのバルコニーなどに置くだけのウッドデッキパネルを敷いている人も多いかと思いますが、高層階だと風の威力が強くなるので風向きによってはパネルが浮いたり飛んだりするかもしれません。
台風など事前に予測ができる場合は、予めパネルを外して屋内にしまっておきましょう。
2.強風に負けないウッドデッキの設置ポイント4選
風が強いエリアにお住まいの方が、ウッドデッキを設置する際に気を付けたいポイントを4つご紹介します。
2-1.幕板を付ける
強風対策としてまずおすすめしたいのが、幕板を全面につけることです。
先ほどご説明したように、幕板がついていると風が入る量が抑えられるので風圧がかかりにくく束石なしでもかなりのレベルの強風まで耐えられます。
2-2.基礎部分を固定する
下から風が吹き込んできても浮かないように、基礎部分をしっかりと固定しましょう。
束石をつけていない場合はつけたり、束石を土に入れて基礎を固めるとより安心です。
ただ、ウッドデッキ設置後に基礎部分を整えるのは手間がかかるので、施工した業者とよくご相談の上で必要と判断されたら行いましょう。
強風対策であれば幕板と束石をつけるだけでも十分です。
2-3.専用の接着剤を使用する
バルコニーやルーフトップにウッドデッキのパネルを敷いている場合は、専用の接着剤を使って固定することでズレを防げます。
ただ、物件の規約によっては禁止されている場合もありますし、自己判断で行うと回復処理が困難になるケースもあります。
こちらも業者と相談してから決めることをおすすめします。
3.ウッドデッキ設置後の強風対策3つ
ウッドデッキ設置後にできる強風対策としては、以下からご紹介する3つの方法があります。
3-1.フェンスやスクリーンを付ける
風よけのためにウッドデッキフェンスやスクリーンを設置する方もいるようです。
フェンス分の重さが加わるので、重し替わりとなってフェンスが浮きにくくなります。
フェンスは目隠しにもなりますが、木材で大きめのフェンスを作ると日が入りにくくなることもあるので、サイズや高さはよく吟味してから決めましょう。
3-2.強風に負ける小物は置きっぱなしにしない
実は強風時に気をつけたいのはウッドデッキではなく、軽い小物類です。
外履き、観葉植物などの鉢植え、ガーデニング用品などは強風時には置きっぱなしにしないようお気をつけください。
3-3.台風がくる時は物干し竿やオーニングをしまう
台風が来る時や、事前に天候悪化による強風が予想される場合は、外に出してある物干し竿やハンガーなどは屋内にしまっておきましょう。
日よけやオーニングをつけている場合は、様子をみて幌の部分を収納してください。
4.収納と重しを兼ね備えたベンチをデッキに設置するのもおすすめ
ウッドデッキの上にベンチを置くのも、重し替わりとなるのでおすすめです。
椅子部分が開閉できるボックスベンチなら重量感も増しますし、中に掃除用具や小物などを収納できます。
風が強いエリアや沿岸部にお住まいの方がベンチを設置する場合は、しっかりと固定して動かないようにしてください。
勢力の強い台風が来そうな時は念のため土のうなどを置きましょう。
5.彩木のウッドデッキは天候に強い人工木
彩木は雨や強風などの天候に強く、美しい状態が長年続く人工木として注目されているエクステリア用建材です。
アルミ芯材を断熱材の10倍の密度の硬質低発泡ウレタン樹脂で包むことで、高い強度を確保しつつも熱や天候の影響を受けにくいデッキ材に仕上げました。
台風のように大雨や強風に晒され続けても天然木のようにカビませんし、表面がささくれることもありません。
彩木に使用している硬質低発泡ウレタンは独立発砲タイプなので、雨が降ったり浸水したとしても水分は中に浸透せず劣化しにくく丈夫な状態が長年保たれます。
天候が荒れやすい地域にお住まいの方にもおすすめしたい、ローメンテナンスの丈夫な人工木材です。
彩木について詳しく知りたい方は、彩木スペシャルサイトもぜひご覧ください!
6.幕板あり&基礎石がつくDIYキットなら強風にも強い
強風に強いウッドデッキをDIYしたいという方におすすめしたいのが、彩木のガーデンデッキDIYキットです。
天然の木材と比べても遜色のない風合いを持ちながらも優れた耐候性の彩木のデッキ材と、大引き・根太の土台部分を組み立てるだけで簡単に高品質なウッドデッキがご自宅に設置できます。幕板付なので、強風が内部に入り込みにくいのも大きな特徴です。
束石と束柱を接着すれば置くだけでも風で飛ばされるということは考えにくいですが、特に風の強いエリアや強力な台風がよく来るエリアにお住まいの方は念のため束石を地面に埋めるか、専用の接着剤を使って固定するのがおすすめです。
デザインや製品のことでなにかご不明な点があればチャットでお応えします。
こちらのページから詳細をご確認くださいませ。
まとめ
今回は、意外と知らないウッドデッキの強風対策についてご紹介しました。
ウッドデッキはそれ自体が重い事、低い位置に設置することから強風による影響を受けにくいエクステリアだという事が分かりました。
島などにお住まいでないかぎりそれほど心配することはありませんが、気になる方は束石をつけて動きにくくしたり、フェンスやベンチなど重しとなる付属品を設置してもよいかもしれません。
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