樹脂ウッドデッキ耐用年数や経年劣化について

樹脂ウッドデッキ耐用年数や経年劣化について

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1.ウッドデッキ(樹脂木材)の寿命や経年劣化について

天然木材で避けられない経年劣化が腐食です。ウッドデッキは外部に設置するため、日々、雨風にさらされてしまいます。湿気の多い場所にウッドデッキを設置してしまうと、なかなかウッドデッキに溜まった水分が乾かず、木材の腐食を早めてしまいます。ウッドデッキは日当たりのよい場所に設置することで腐食が進みにくくなります。また自然の木であるため、虫による腐食もあります。腐食を抑えるには防腐剤や防虫剤の塗布など、定期的なメンテナンスが大切になります。メンテナンスは手間だという人は天然木材のハードウッドがおすすめです。ハードウッドはメンテナンスの手間が少なくてすむ為、永く同じウッドデッキを使いたい人に向いています。

天然木材は腐食だけでなく、経年による変色も発生します。最初は天然木材ならではの素敵な色だったとしても、変色しグレーの褐色になってしまうことが多いです。特に日差しの強い場所では変色の進行が速いように思われます。変色もまた貫禄があって良い色だという人もいれば、汚く見えてしまう人もいます。変色が嫌な方は塗装をして、自分好みの色に調整してください。

人工木材(樹脂木材)であれば、劣化しないという話を聞きますが、それは間違いです。正確には劣化しにくい材木となります。一般的に人工木材は、プラスチックと木の粉などを混ぜ合わせて成型した建材です。天然木より耐久性はありますが、天然木と同じ素材が使われているため、劣化しないことはありえません。普通に考えてプラスチックが劣化しないというのも可笑しな話です。変色や腐食など、見た目の劣化が少ないので、人工木材は劣化しないと勘違いしている人が多いのかもしれません。

ウッドデッキは天然木材であれ、人工木材のどちらでつくったとしても、経年変化による老朽化は避けることができません。ウッドデッキは寿命があるものと考えてください。天然木材は定期的なメンテナンスを行わないと、あっという間に寿命となってしまうことが多々あります。特にソフトウッドでつくった場合は劣化の進行が早くなります。ハードウッドであればメンテナンスは少なくてすみますが、その分、材料費や施工費用が少し高くなってしまいます。その点、人工木材は構築費用も安く、メンテナンスが簡単といったメリットがあります。天然木材、人工木材、それぞれの寿命や特徴をしっかり理解したうえでウッドデッキをつくりましょう。

ウッドデッキの寿命とは?素材別の耐用年数について解説


 

2. 樹脂デッキとは?

樹脂デッキとは、木材粉とプラスチック樹脂を混合して製造された人工木材を使って作られたウッドデッキのことです。天然木の風合いを持ちながらも、プラスチックの耐久性を兼ね備えた建材として、近年多くの住宅で採用されています。

天然木材を外構に用いるとメンテナンスを頻繁に行う必要がありますが、現代の忙しい生活では、維持管理のための時間を十分に確保することは難しいですよね。
このジレンマを解決するために開発されたのが、木の温かみを再現した複合建材「彩木」です。彩木でデッキを設ければ、日本家屋の縁側のような、内と外をつなぐ心地よい空間を手軽に実現できます。天然木材とは違い、大変なメンテナンスはほとんど必要なく、長期間美しい状態と耐久性を保つことができます。
また、彩木は、樹脂でも木粉樹脂でもなく、断熱性の高いウレタン素材を用いていて作られています。夏の強い日差しを受けても、熱くなりにくく、天然木のようなささくれもできません。

 

2-1. 樹脂デッキの特徴

樹脂デッキは天然木と比較して、以下のような特徴があります。

  • 見た目の美しさ: 製造工程で色や木目を調整できるため、均一で安定した見た目を長期間維持
  • 優れた耐候性: 紫外線や雨風による色褪せや劣化が少なく、天然木よりも長持ち
  • 独自の素材構成: 木材粉末とプラスチック樹脂を混合し、木の質感と樹脂の強度を兼ね備える
  • 製品タイプの違い: 軽量で価格を抑えた「中空タイプ」と、強度が高く耐久性に優れた「ソリッドタイプ」から選択可能
  • メンテナンスの容易さ: 防腐処理や定期的な塗り直しが不要で、水洗いだけで美観を保持
  • 環境への配慮: 多くの製品でリサイクル材を使用し、廃材の削減にも貢献
  • このように樹脂デッキは見た目の良さと実用性のバランスがとれているため、庭やバルコニーなどの屋外空間づくりに最適です。


 

2-2. 樹脂デッキのメリット

樹脂デッキには天然木デッキと比較して多くのメリットがあります。実際の生活シーンで感じられる価値を中心に、主なメリットを紹介します。

  • 快適な使用感: 熱を蓄えにくいため、夏は熱くなりにくく、冬も冷たさを感じにくい
  • 高い安全性: ささくれやひび割れが発生しにくいため、裸足でも安心して歩くことができる
  • 設置場所の自由: 湿気の多い場所や日陰でも劣化しにくく、庭のどこにでも設置可能
  • 取り扱いの容易さ: 素材が軽く加工しやすいため、DIYでも扱いやすい
  • デザインの選択肢: 多彩な色や質感があり、住宅の外観や庭の雰囲気に合わせやすい

このように樹脂デッキは、見た目の美しさだけでなく、実用面でも多くのメリットがあります。毎日の生活をより快適で豊かにする屋外空間づくりを実現できるでしょう。


 

3. 樹脂デッキの耐用年数はどれくらい?

樹脂デッキの耐用年数は一般的に20年以上と言われています。

これは天然木のソフトウッド(2〜3年程度)と比較すると約10倍、ハードウッド(20〜30年程度)と同等かそれ以上の耐久性です。このように長期間使用できるのは、樹脂デッキが腐食や虫害に強い特性を持っているためです。

耐用年数は設置環境やメンテナンス状況によって大きく変動します。直射日光が強く当たる場所や、雨風にさらされやすい環境では劣化が早まる傾向があります。定期的な清掃を怠ると、小さな汚れが時間とともに劣化を促進することも考えられます。

実際の経年変化としては、5年程度ではほとんど見た目の変化がなく、10年程度でも適切なメンテナンスがあれば色の変化はわずかです。15〜20年経過すると徐々に色褪せが進みますが、構造的な強度は保持されます。

メーカーが公表する耐用年数は、適切な環境とメンテナンスを前提とした目安です。使用状況や製品の品質によっても左右されるため、適切なケアを続ければ公表されている年数を超えて使用できることも少なくありません。長期的に見れば、初期費用は高くても維持費用が安く済む樹脂デッキは経済的な選択と言えるでしょう。


 

4. 樹脂デッキを長持ちさせるには?

樹脂デッキは天然木に比べてメンテナンスが少なくて済むことが魅力です。

適切な手入れと使い方を心がけることで、安全性も美観も長く保つことができます。ここでは樹脂デッキを長く美しく保つための重要なポイントを紹介します。


 

4-1. 定期的な清掃を心がける

樹脂デッキの美観と耐久性を保つには、定期的な清掃が大切です。基本的には月に1回程度、ほうきでほこりや落ち葉を取り除き、水で洗い流すだけでも効果があります。雨上がりや積雪後は、水分が溜まりやすいため乾かすことが重要です。

汚れの種類によって対処法を変えると良いでしょう。軽い汚れは水洗いで十分ですが、油汚れには中性洗剤を薄めたぬるま湯が効果的です。

また、カビや藻が発生した場合は、専用の防カビ剤を使用しましょう。清掃後は必ず乾燥させ、湿った状態が続かないよう注意することがカビ予防につながります。


 

4-2. 紫外線と水分から守る

樹脂デッキの大敵は紫外線と過剰な水分です。長時間直射日光にさらされると、色褪せや材質の劣化を引き起こします。夏場は特に紫外線が強いため、UVカット効果のある保護剤の塗布が効果的です。

雨水がデッキ上に溜まらないよう、定期的にデッキブラシで水を払い、スムーズに流れるよう心がけましょう。

デッキ下の湿気対策も重要です。防湿シートを敷いたり、落ち葉などを定期的に取り除くことで、カビや腐食の原因となる湿気を防げます。
可能であれば、パーゴラや屋根の設置、日よけシェードも効果的な保護対策となります。


 

4-3. 適切な使用方法を守る

樹脂デッキを長持ちさせるには、日々の使い方にも気を配りましょう。重い植木鉢や家具を直接置く場合は、下に台や敷物を敷いて重量を分散させることをおすすめします。

特に金属脚の家具は、脚部にキャップをつけるなどして、デッキ表面への負担を軽減しましょう。

バーベキューなどで熱い調理器具を使用する際は、直接火気を使用すると樹脂が変形する恐れがあるため、耐熱マットを敷くと安心です。除雪にはプラスチック製の道具を使うと良いでしょう。

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